在宅勤務で、新型コロナウィルス(SARSやMERS)は防げるが
Home office style can prevent new corona viruses (SARS and MERS), so…
皆さんこんにちは。最近は中国の新型コロナウィルスの状況が、盛んに報道されていますが、怖いですね。
私Kusunoko-CI、海外出張に行く機会が多いので、心配です。今日は会社からも、正式に中国渡航禁止令が出ました。
こんな時は在宅勤務がいいのでしょう。実はうちのチームは在宅勤務です。普段は通勤時間なし。
この仕事になって初めての在宅勤務・ホームオフィススタイル。もう早くも1年以上がすぎましたが、今回そのメリットデメリットについてお知らせしたいと思います。
在宅勤務
うちの会社ではホームオフィスと呼んでいます。基本は一緒ですよね。
コトバンクさんに説明が出てますんで、ちょっと見てみましょう。
在宅勤務とは、勤務する会社のオフィスで働くのではなく、自宅にて働く事を意味する言葉です。
近年ではインターネットをはじめとした、情報通信環境の普及、充実に伴って、在宅勤務を認める会社も増え始めています。
特にIT関連職(SE、プログラマー、デザイナー)の分野では、優秀な人材の確保、社員の就労意欲向上、業績の向上を目指して、在宅勤務を推進する会社も増えています。
そうなんですよね。今インターネットの出現が、こういうふうに働き方を思いっきり変えてしまったわけです。
私たちの仕事、高速のネットがなきゃ機能しないです。
では少しばかり私たちの仕事がどんなふうに日常行われているか、少しご紹介します。
コミュニケーション
まず、コミュニケーション。もちろん電話も使いますけれども、Email、チャット、そしてネット通信を使った会議をやります。事前に用意した資料も、スクリーンシェアで同じ画面をPCで見ながらできますから、慣れてしまえばどうということはないです。ただ、回線状況の悪い国との通信はちょっときつい時はありますけど。なので可能であれば、今度Zoomを試してみたいですね。これ相当軽いみたいなんで。
海外でもいけるのかしら。ちなみに弊社は音声は電話、画面はネットと分けることで接続を安定させています。
書類の作成・シェア
作成はもちろんPCがなきゃできないですし、これだって昨今のパーソナルコンピューターの性能の向上で得られているベネフィットです。
そしてもちろんメールで添付したりしますが、今はGoogle Drive、それからGoogleが提供するGoogle Slide (パワポみたいなの)やGoogle Spreadsheet(エクセルみたいなの)がありますから、シェアも簡単。いつでも最新版がクラウド上にあるので、閲覧もアップデートも楽で、ミスも少なくなります。
ただ私たちのチームは海外出張が多いので、移動中はいまだローカルに落として仕事せざるを得ないですけどね。
その他の諸事
人事労務的なことも、リモートで済んでしまいます。ちょっと出張費の清算が大変な時はありますが、これも従来ある郵便やらなにやらと合わせることでまず大きな問題はないです。
ちなみに会社が提供するトレーニングもE-learningが主体ですから、無問題です。
もちろん何か、実際に出席しなければならないトレーニングやセミナーのときは、出張して参加します。
在宅勤務メリット
メリットはやはり、通勤しなくていいこと。
私が都内で働いていたときは、やっぱり片道1時間くらいはかかってましたね。
もちろん何か聞いたり、本を読んだりして学ぶということは可能ですが、落ち着かないときもある。物理的にできるような状況にない混み具合の時もある。
まして、こうして新型ウィルスだーとかいう時は、ひしひしありがたみを感じます。都内で人ごみの中移動してると結構防ぎようもないですからね。自分が持って帰ることで、うちにいる奥さんや、小さな子どもが感染したらなんて考えると、これは本当に恐怖です。
ちなみにKusunoko-CI、初めて東京で働き始めたときは、原因不明の熱が約半年続きました。そして月1ペースで38度を超えてました。医者に行っても原因不明。おそらくいろんな菌に耐性がなかったせいでしょうね。きつかった。
あとは、子どもや家族と過ごせる時間がいっぱいあるという点。これは本当にありがたい。うちは嫁がまだ日本語があまり話せないので、ありとあらゆることを私がメインでやらなければならない。病院、幼稚園の連絡、市役所・銀行関連etc. 。
出張中はちょっと心配ですけど、おかげさんで対処できてます。嫁も、大変だとは言いながら、サウジにいるよりははるかにやりやすいですから、「問題なし」と言ってます。
在宅勤務デメリット
これは、実はけっこういっぱいあると思うんです。
まずは、時間管理。
きちんと仕事にCommitする人間でないと務まりません。
私は少しですがManagement経験もありますから、それがどんだけ難しいかもわかります。やらない人はやらない。できないタイプと言ってもいいかもしれない。なので出来る人・出来ない人の見極めはとても重要です。当然ですが、できない人にこういう仕事スタイルをアサインしてはダメです。誰もHappyになりません。
そんなわけで、きちんと決められた時間働く。朝8時なら8時に出社=パソコン開いて仕事を始めている。これは私は自慢じゃないですけど、全く問題ないです。意識しなくてもできます。フレキシブルでいいですが、きちんとも守れる人ができるスタイルです。
そして、求められる以上のアウトプット(ここ結構大事です)を出し続けられるよう、常に意識してます。
この辺いろいろ異論はあるかと思いますが。
例えば自分が個人事業主として、自分の時間と成果を顧客(会社)に供給することで代金(給与)をもらっているのであるならば、お客さん(会社)がWow!と思うものを提供し続けなくてはならない。そのために何をしていかなくてはいけないか。とりあえずSelf-developmentであると思うのですが、どうでしょうね?
私は外資で、特に普段うるさいことも言われない反面、いつクビになってもおかしくない環境で働いているという自覚があります。なので結構シビアに。そして、「今やっていることが、なんらか人生100年の、自分のCareer Developmentに貢献していくような」働き方を模索してます。個人事業主として自立しているようにあろうと思ってます。
在宅の人、このくらいまで考えないといけませんよね。家にいるから、ただただ楽に仕事ができるというもんではないですね。
そして、コミュニケーションの難しさ。
発達したインターネットのおかげで、コミュニケーションを取ること自体は問題ないように思いますよね?
それがそうでもないんです。
例えば、オフィスで働いていて、ちょっと横の席の人と雑談したり、質問してみたり。わからないから上司に(同僚に)ちょっと聞いてみよう。こういうこと、そこに上司や同僚がいればとても楽なんです。逆にすべて顔が見えないコミュニケーションだったらどうでしょう? 例えば全部ラインとか。どうですか?
なかには特に問題なくできる人もいるかもしれません。しかしながら、こうした小さな軽いコミュニケーションなしに、生産性が上がらないと判断し始めた会社、しかも結構有名所も多いのですよ。
以下ハーバードビジネスレビューからの抜粋です。
遠隔勤務者の数が増える一方で、一部の企業は遠隔勤務制度を取りやめ、毎日のオフィス勤務を例外なく義務づけている。すでにこれを義務化した企業には、ヤフー、ベスト・バイ、ヒューレット・パッカード、レディット、IBM、ハネウェルなどがある。
こうした企業は、対面による協働がチームワーク、アイデアの共有、迅速な意思決定を促進すると認めている。直接顔を合わせることが、強力な文化を醸成し、意欲を高め、職場での人間関係を活性化する最善の方法だと信じているのだ。
加えて、在宅にしたことで、かえって勤務時間が増えた(自発的に)なんて言う報告もありまして、働く側に求められるメンタルの強さも、結構あるんですよ。これ以上はやらないというメンタル。
もちろん、そういうことを全く気にしない強い人たちのみで構成された会社なら、何ら問題はないのかもしれません。が、こういう「Lightな」コミュニケ―ションの部分、人間結構支配されていますし、生産性にもつながっているということは知っておいた方がいいです。
在宅勤務をするためのメンタリティの準備というのは(労使ともに)、絶対必要です。そしてもちろん、この制度を維持するだけの特別な労力やコストがあるということを考えておかないといけないですね。
一長一短です。
まとめ
そんなわけで今回は、在宅勤務ということにスポットを当ててみました。今回のようなウィルス感染の危機は最小限です。たぶん。
で、結構うらやましがられるホームオフィスですが、それなりに苦労もあります。
もちろん、フレキシブルな勤務時間や、諸事情で遠方に引っ越さなければならない優秀な社員のつなぎ止めなど、メリットも大きい。
ただし、「使い方、用量・用法をよくお守り服用ください」というところは多分にあります。
最近でこそ、「優秀な働き手に3年働いてもらえればラッキーだと思わなければいけない」という感覚の社長さんの声も聞こえてくるようになりましたけどね。
時代は変わっています。昭和と同じ感覚で、在宅ワークだなんだといったところで機能はしません。そこをお互いわかったうえで、「Win-win」になるような道を模索していくのが、当然ですが双方ハッピーになれる方向性ではないかと思います。
まぁ、環境づくりはとても大事ですよ。