シックスシグマProjectの「Define」でやること 3 「測定基準と結果(お金)」

皆さんこんにちは! 今日もどこかで改善サポート、Kusunoko-CIです。

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前回まで、シックスシグマProjectの「Define」でやることと題しまして、「Problem Statement」の書き方と、「目標設定」の仕方・書き方までをお話ししました。

何が問題なのかをはっきりさせることで、チーム全員でブレないProject進行ができるようになるのでしたね。

そして、それが「目標設定」として、期限のついた形で明文化されれば、行く先がはっきりしてより成功に近づいていけるのでした。

そこで今回は、この「Define」の段階で考えておくべき最後のポイントとして、「測定基準と結果(お金)」について見ていきたいと思います。

ここまでくれば、準備完了。足もとのしっかりしたProjectのスタートが切れます。

測定基準 Project Metrics

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ということで、まずは「測定基準」です。

これは以前、日本人にあんまりぴんと来ない英語のところでも説明したのですが、「Metrics」という単語で表現されます。

でだいたい辞書的には、「メートル法の」みたいな、何やら意味の分からない訳が載ってたりするのですが、要するに「Projectの成功を何で測りますか?」ということですね。

プロジェクト・パフォーマンスの評価尺度」なんて言い方をされたりします。

この評価尺度には、ざっくり言って2種類ありまして、

  1. Primary metrics(主要測定基準)
  2. Consequential metrics(結果として生じる測定基準)

です。

Primary metrics(主要測定基準)

この1のPrimary metricsは、主要測定基準と考えるとわかりやすいです。

前回お話しした「取り組むべき課題」、つまりは今抱えている「問題」に直結するものであり、改善を進めていった際、活動が具体的にどのような効果を出していったのか示すものですね。

前回、リードタイムに関するプロジェクトの目標設定を、例にしてみました。

20xx年11月末日までに、ABCプロジェクトの製造リードタイムを、50日から35日まででに減らす。

これだと、まさにその「リードタイム=日数」というのが測定基準になります。ダイエットなら体重、TOEICなら点数ですね。

主要測定基準は、目標に向けた進捗状況を確認するのにも使われます。

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Consequential metrics(結果として生じる測定基準)

次に2のConsequential metricsですが、これは改善活動の結果として生じるものを測定しようという意図で設定します。

Projectの進行で気を付けたいのが、目標とする側面はうまく行ったのだけれど、気づいたら裏で問題が発生していたという状況。

例えば、ダイエットで体重は減ったけれども、拒食症になった、なんていうんじゃダイエットした方が良かったのかどうか、わからなくなってしまいますよね。

こうしたことを防ぐため、プロセス変更のせいで起こりうる、意図しない、主に悪い結果を測定しておくことで、リスクをコントロールしようという意図があります。

具体的には、先のリードタイム短縮なら、品質はどうなっているかとか、生産性を上げるようなProjectであればコストの面はどうなのか、とかそういう「対」になるものをあらかじめ考えておきます。

このような考え方は、TBP(トヨタ・ビジネス・プラクティス)の場合、7番目のステップをわざわざ割いて、確認に当てたりしていますね。

ちなみに、Primary metrics(主要測定基準)の下にもう一つ、「Secondary Metrics」を置く場合もあります。

結果(お金)

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シックスシグマと改善Projectを大きく分けているのが、「トップダウン」か、「ボトムアップ」かという点です。

改善(カイゼン)活動が、QCサークルなどに見られるよう、現場が率先してアクションをとるものであるのに対し、シックスシグマは「トップダウン」。

たいていの場合マネジメントが、「最も経営に効きそうなところ」を選んで、Projectにしていきます。

このため、一般的に言って、現場レベルの改善Projectにおいては、「お金的結果」がそこまできつく求められないのに対し、シックスシグマProjectは、そこがメインといっても過言ではない。

言うなれば、かかる費用を差し引いて、なお思うような(経営に効いてくるような)「お金的結果」が得られないのであれば、「やる価値はない」という判断が下されることだってあるわけです。

ですので、このDefineの段階であっても、きちんと「いくら削減できるの?」ということが計上され、かつ経営層に納得のいくものであることが求められます。

もちろん、シックスシグマを導入する際の、この部分に対するマネジメントの考え方は、会社によっていろいろあるとは思います。

ただ、高いお金を出してシックスシグマという資格を取った人が、会社の人的資源を一定期間拘束して行うわけですから、ある意味当然ともいえるかもしれません。

このあたりは、経理の方とお話しすることも必要になるでしょうし、会社として改善活動に関する「管理会計」的な要素も議論しておく必要が出てきます。

コスト削減に関しては、こちらの記事もご参照ください。

まとめ

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いかがでしたでしょうか?

こうして3回かけて、しっかりDMAICの「Define」を整理してみました。

以前もお話ししましたが、シックスシグマというのは、公的資格でもなんでありません。なので、教えている会社、採用している会社ごとにDMAIC各ステップの中身も若干変わってきます。

例えばDefineに「マクロ・マッピング」(プロセス図式化)を入れてみたりですね。

とはいえ、大事なことはここで「Define=定義する」ということ。「見える化」です

みんなで同じ「絵」を見て、同じ方向を向いて発進する。成功の測り方や、得られる(お金的)結果も同意を得ながら、ですね。

大掛かりです。

そこが「カイゼン活動」とは、大きく違うところでもあるでしょうね。

あなたのProject、きちんと「Define」して、成功に向けてひた走ってください!

今日も読んでいただきまして、ありがとうございました。

ではまた!

 

 

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