心の拠り所 Core value
皆さんは、心の支えとなるものはありますか? 普段物事がうまくいっているときは、あんまり意識しないかもしれませんが、いったんつまずいたり、何かしら歯車が狂いだしたとき、あるいは病気なんかで心身ともに弱っているとき、こういうことを考えるかもしれません。そこで今回は、「心の拠り所」と題しまして、強くなるために、楽に生きるために、少し思うところを提案したいと思います。

心の拠り所とは
頼みとするところ。支えてくれるもの。
と、goo国語辞書さんは教えてくれました。
Kusunoko-CIも割と打たれ弱い方なので、この心の拠り所を持つようにしています。この「心の拠り所」、英語には少し訳しづらいかもしれませんが、私はこれを私個人の「Core Value」と呼んでいいのではと考えています。
以前お話した、企業文化の作り方のところでもご説明しましたが、法人がVision(その会社はなぜこの世に存在しているのか)やMission(そしてどういう活動をしていくのか)を決めて行動を起こす際に、その価値の基盤となるものがValueです。すなわち、行動を起こす際の判断基準になるもの、なにかに迷ったら、次の行動の選択肢がその基準に沿うか沿わないかで物事を決定していくことができる、そんな指針になります。
心の拠り所のおすすめ
さて、今回なぜそんなことを持ち出したかといいますと、この豆腐メンタルKusunoko-CI、あまりに打たれ弱いので一度このCore Valueをきちんと定義して、心を強くしていこうじゃないかと思い立ちました。これが案外いい感じでして、これは皆さんにShareしない手はないだろうと。
私のCore Valueは以下の通りです。
- 家族
- Human Development
- Earning
- 感謝と信仰
- 信念
こんなふうになりました。
心を強く保つ方法としては、以前も紹介したポジティブ日記(3 Good things)もかなり効果的ですが、これも本当に結構効きます。
順に説明しますが、1番目、もちろん家族は大事です。これがあって初めて仕事に打ち込んだり、やりがいも生まれてくる。私もこんなに子煩悩だと自分では思わなかったですが、とにかく子供のためなら頑張ろうとか思えちゃうんですよ。あとは、例えば父母兄弟というものも大事にしたい、こうした「利他」の感情は人間を非常に強くする、と山下誠司さん(アースホールディングス取締役)もその著書の中で述べられています。自己中心的な人間は、それこそ「心の拠り所」=信念に欠けてしまうわけです(昔の私)。
そして次に、「Human Development」。これはもうお分かりと思いますが、自己成長です。Kusunoko-CI、打たれ弱いけど、成長したい。成長するためには現状把握があって課題があって(Gap approach)、そのGapを埋めるために何をしていくのか。いわゆるContinuous Improvementをいつも念頭に置いておきたい(Kusunoko-CIのCIですね)。これをCore Valueに置いておくと、割と何でも成長のために使えそうだな、と前向きになっていけます。失敗にもくよくよしなく済む(するけどね 🙂 )。
3番目のEarningは稼ぎです。人間なんだかんだ言っても、お金ないと生きていけません。たいていの物事は、お金があれば割と楽になったりしますよね。老後の不安、子供教育、自分や周りの健康問題。だから稼ぎは大事。この国では、お金の話をするのは汚いというイメージがまだそこかしこに残っているような気がしますが、とんでもない。お金を、誰かのために使うために稼いでいるのです。こんなに尊いことはない。Kusunoko-CI、お金好きです(あんまないけど)。
4.感謝と信仰。人間感謝の気持ちを忘れちゃいかんです。これ機会があったら思う存分語りたいですが、私には、この両方を忘れていた時期がありました。そしてそれが人生で一番つらい時期でした。ずいぶん前の話ですけども、こうした気持ちがあるのとないのでは、人生が大きく変わってきます。トヨタ自動車も豊田綱領の中で、「神仏を尊崇し、報恩感謝の生活をすべし」と定めています。人間、こうしたことに不遜になった瞬間、自分に対しても周りに人に対しても大事なものを失っていきます。そしてそうした不遜な思いは言葉になり、行動になり、人生になります。何か特別な宗教を信仰しなさいという意味ではなく、日本人が本来持っている自然信仰や道徳観を失わってはいけないと思うのです。私はサウジに行って、敬虔な人々を見、これを強く感じました。
5.そして最後は信念。何か心が揺らぐことがあったとき、これらを拠り所にするぞ、という思いです。必ずここへ戻って来ようという思いで締めくくっています。
…これ健康ないね。これ健康ないとやばいね。入れておきます。
心の拠り所 ないという方へ
持ちましょう。あなたの心の拠り所。心の拠り所は、つまるところ自分自身の中にあるのではと思うのです。ここに載せたCore Valueという考え方や、あるいはその5つの(今増えて6つになりましたけど)Itemは、私自身が心の拠り所というものを自分なりに追求したものでしかありません。だからもしかしたら、なんとなく違和感を感じてらっしゃるかもしれません。それはそれで構わないと思います。ただ、自分の心の拠り所やCore valueというものを外へ求めていくのだけは間違いではないかと思います。
たしかに人生というものにはわかりやすい指針もないし、RPGのような解説本もないです。難しいですよね。でもそこで何が自分にとって大事であるかを自分で考えるということを放棄してしまったら、それはもはや人生を生きているとは言えない。借り物の言葉や借り物の価値観で生きることは、まさに誰かの人生を生きることになってしまうのでは、とKusunoko-CIは思うのです。心の拠り所が欲しいそう思ったら、まずは自分が何を守っていきたいか、何を守れたら幸せなのかを考えてみましょう。すぐには見つからないかもしれないけれど、これだけはというものが自分の中に必ず見つかるはずです。それがなんであれ、なにか失敗したときに、「うん、失敗したけど、これ守れたからOKだ」といえるものが、きっと自分の中にあるはずです。

まとめ
いかがでしたでしょうか、「心の拠り所」。人生いろんなことがあって、楽しいことばかりではないけれど、この心の拠り所=Core Valueがしっかりしていれば、いわゆる落ち込み疲れとか決断疲れを軽減していくことができます。100%OKにすることは、残念ながらできませんが、少しでも落ち込んだり、後悔したり、何も手につかなくなったりする時間を短くできます。試してみてください。自分の言葉を費やしましょう。紙に書くというのも本当におすすめですよ!