現地現物 Genchi-Genbutsu

皆さんは、日本で改善をされていますか? それとも海外の工場に改善を指導する立場ですか? Kusunoko-CIは両方ですが、前職では経歴にあるように海外・サウジアラビアで改善というものを指導する立場にありました。今回は、これまた訳しづらい「現地現物」という言葉を取り上げ、このコンセプトやらそれにまつわる事柄をどう伝えていくか、経験をもとにお伝えしたいと思います。

現地現物

この「現地現物」ですが、時に「現地現物現実」の3つがセットになって「三現主義」などといわれています。

この言葉の生みの親、本家トヨタの説明では,

この「現状を直視し、自分の『身の丈』を知る」ことは、すなわちトヨタウェイの『現地現物』です。机の上や頭の中だけで考えたり判断するのではなく、実際に現場に足を運び、現場の事実に基づいて考える。問題を解決し、困難を乗り越えるための答えは、必ず現場にある、というのがトヨタの考え方です。

となってます。『トヨタウェイ:https://toyota-saiyo.com/company/toyotaway.html

このほかにも、「現場は先生」という言葉も改善活動には存在しまして、これはすなわち現場がすべてを教えてくれるという意味です。いかに自分の足で現場に赴き、現物を・現実をみて判断を下すのかが重要のかということを語った言葉であります。

現地現物 英語

はいではこれを英語に。「Go and See」とか訳されている資料も見ましたが、あんまりどうかと思います。本質が完全には伝わっていない気がする。ではどうするか。「Genchi-Genbutsu」です。はいそのままです。

思わず、「何じゃそりゃ」と思ってしまう方もいらっしゃりかもしれませんが、訳せないものを無理やり訳す必要もないのですよ。ただし、ここからが重要ですが、言葉を使って説明しましょう。それが何なのか、どうして必要なのか、目的は、効果は。そういったことをきちんとしたLogicで説明しないと、海外の方は納得しません。納得しないことはやりません。その辺が我々日本人との大きな違いです。なんとなくみんなやってるし、良くも悪くも集団で判断し動こうとする日本人と違って、個がしっかりとした海外の皆さんには、このなんとなくは通用しません。AだからB、BだからC、ゆえにA=Cにような確固たる理屈が必要です。

現地現物と理解

現地現物の中身をもう少し説明します。もちろんオフィスで、会議室でずーっと座って、あーでもないこーでもないと言い続けても、実際に現場を見てみないことには話しにならないですよね。「現場で起きてるんだよ!」というあれです。

特に海外では、現場を知らない人が、QualificationだけでいきなりManagementになっている、なんてこともよくあります。日本ではちょっと考えられないような感じですが、実際あったりします。で、そういう人はもちろんだいたい頭がいい。いわゆる勉強できる系の、エリートさんに近いような。で、こうした方の傾向として現場に行かないんです。そして行かないとわからないから、余計いかなくなる。上がってきた報告だけで、あるいは数字のみで物事を判断しようとする。で、なんだかよくわからないが、ふたを開けてみると実はうまくいってなかった、みたいな状態にある現場をKusunoko-CI山ほど見てきました。

わからないから行かないのか、行かないからわからないのか、両方か。いずれにせよ、そもそも現場に行くことが、自分の価値を下げると思っている節があるんですね。そんな人たちに、なぜそれが必要なのか、これをうまく説明しないといけないわけです。

加えて、何でもそうですけど、知識として知っていることと、実際に経験してみて感じたこととの間には、絶対に乗り越えられない経験という名の壁があります。もう少し突っ込んで言うと、じゃ現場行ってみればいいのか、って言うとそれでも実はまだ不十分で、やってみることが重要になるんですね。自分で手を汚し、試してみて、においや、肌で感じる感触、体のいろんなところにかかる負荷(痛み)なんかも体感してみて初めて、現地現物現実の達成ということになってきます。そういう理解だから深く問題に切り込めるし、誰かに説明するときも説得力も出てくる。それがこの言葉の真の意味です。

説明法

Kusunoko-CIが、よく使っている方法は、「お寿司」です。今でこそ、海外どこでもお寿司はポピュラーになってきましたが、いまだに食べたことない人もいるわけです。で、「お寿司って知ってる? お寿司食べたことある人?」みたいな問いかけをします。場所にもよるけど3割か、良くて4割が手を上げる感じですか。

そして、食べたことない人に聞きます。「寿司が何だか説明できますか?」。この情報社会、皆さんどこかで寿司というものを見知ってはいますが、もちろん説明が不十分になりますよね。特に食べたことがないので、未経験の味に関しては。そういうふうに、何でもいいんですけど例を使って説明してあげてください。バンジージャンプの経験のある方はそれを伝えてもいいでしょうし、戦闘機に乗ったことのある方は、それでもいいでしょうし。

とにかく彼らがイメージできる事柄や例(ここでは知ってはいるけど、実際にやったことはないという状況)をうまく使いながら伝えていくと、人の理解は深まりますし、あなたの説明もより説得力のあるものになるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか、現地現物。そして現実。成功されている方はどなたも、まずはやってみる、ということをおっしゃいますね。やってみることでこの三現が達成されていると思うのです。やってみないことをいろいろ考えたりしても、それはただの妄想で、あまり付加価値はない(小説家とかは別ですけど)。大事なことは試してみる、それが財産になる。Kusunoko-CIも、実際にこの改善を海外で指導するという現地現物があればこそ、この記事が書けるわけです。今回も皆さんに、何か一つでも有益な情報が伝えられたら本望です!

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