保存版:参加してみた! NLP入門コース Vol.1

NLP Introductory Course Vol.1

皆さんこんにちは。今日は、息子がおもちゃを買いたがって大泣きしていました。某ト〇カのバカ高い奴。いやもちろん買って買えないことはないですよ。でも、なんでもかんでもいいよいいよと認めてしまうのも、それは決してよくない。まぁ自明ですけども。ただ相当欲しかったらしく、今日の泣き具合は半端なかったでした。大変ですよね、こういう匙加減って。

さて、息子が陥ってるのは完全な視野狭窄。「欲しい、そして買ってもらえなかった」という考えのみに支配されている状態です。そして我々大人も、大なり小なり似たような経験を日々しているわけです。心が、感情がもっと取り扱いやすかったらいいのにな、と思うことはないですか? そんなわけで今回は、「心の取り扱い説明書」と言われるNLPの入門セミナーに参加してまいりましたので、その辺レポートしてみたいと思います。

NLPとは

もうすでに日本でもかなり浸透してきた感のあるNLPですが、ここでさらっとそれが何なのかを確認してみましょう。

NLPとはNeuro-Linguistic Programmingの略で、神経言語プログラミングと日本に訳されます。1970年代中頃に、ジョン・グリンダー(言語学者)とリチャード・バンドラー(心理学者)によってはじめられました。コミュニケーションや自分の能力開発、あるいは心理療法などをミックスした自分自身の心のトレーニング技法です。

結構胡散臭いと思われがちですが、やっていることは、脳科学に裏打ちされたれっきとした心への科学的アプローチです。要は、言葉を使って自分の脳や心の動き方、感じ方を変えていこうというものです。皆さんもよくご存じだと思いますが、起きている現実というものは変えようがなくても、自分の見方ひとつで意味は変わってくるというあれです。「コップに半分ある水」の話なんかは、この文脈でよく使われる例ですよね。

脳科学に裏打ちされていて、いろいろ細かな技法はありますが、ぶっちゃけ言ってることは至極シンプルです。「人の心の働き方を学んで、感じ方を自分で決め、よりよい人生を生きよう」ということです。

そういう意味では自己啓発の分類ではあると思います。そして例えば、1コースに30万から40万とかかってしまうので(もっと安いところももちろんありますけど)、ちょっと怖いよなーとおもうのも当然かもしれませんね。団体も乱立してぐちゃぐちゃしてるのも、その辺拍車をかけている気もします。

なんでNLP?

私が最初にNLPを知ったのは、サウジアラビア時代です。うちの部署(改善部)に「行動原理マネジメント」の紹介をしていた時でした。

当時のボスのAnwarさんに、「行動原理マネジメントってNLPみたいだね」と言われたのが最初でした。「なにそれ?」と思っていろいろ調べてみたのですが、まぁそのまま頭の引き出しにしまいこんでおきました。

こうしてブログをはじめ、仕事面・生活面紆余曲折あって、心理的なこと、ないしはコーチング的なことにだんだん自分の専門性が向かってきているようなのですが。自己肯定感とか、心ないしは脳の取り扱いという分野で情報を集めていくと、NLPは必ず引っ掛かってきます。で、ずーっと情報だけみてても意味がないですから、今回いい機会だしセミナーに出てみよう、そうすれば結構見えてくるものもあるのでは、ということで。そもそもネットでも、情報がごちゃごちゃしていて何がなんだかわからないですしね。

今回参加したのは、一般財団法人日本コミュニケーショントレーナー™協会さんのNLP入門コースというものです。団体名としては、日本NLPアカデミーで検索結果が出てくるところですね。ちなみに今回のコースは、お値段2千円で約2時間強といったところ。クレカ支払いOK、勧誘などは一切なし(今のところ)。なかなか良心的ですね。

NLP系列について

この日本NLPアカデミーさん、図にありますように、米国NLP™協会という主流派に属する団体です。創始者のリチャード・バンドラーさんの流れですね。リチャードさんは時々日本にみえて、トレーニングの内容にもご指導が入るとのこと。

出典:日本NLPアカデミーHP

ちなみに日本における90%のNLP団体は、この米国NLP™協会派ということができるそうです。そして紛らわしいことに、「米国NLP協会」という同姓同名が存在しているです。なんなんでしょうか? まぁまぎらわしい。

で、この流派(?)が違うと、中身ってどうなの? という話なんですが、やっぱり全然(なのかどうかは私はしっかり調べてませんが)、違うという説明でした。まぁ、違うからこそ袂をわかって、分家していくわけですよね。「違う、そうじゃない」とか言いながら。

何が一番いいのかは、正直私にはよくわかりません。ただ、この日本NLPアカデミーさんに私が惹かれたのは、「米国発のNLPを、内容によっては日本の文化に合うようにしている」という謳い文句でした。

Kusunoko-CI、カイゼンと人を扱う関係上、この「文化」というものにとても敏感に反応します。何をもってして「文化」という言葉を使っているのか。「文化」という言葉を聞くたびに「ん?」となってしまいます。長く学んできたことが、問題意識になってるんでしょうね。

文化と言語に配慮

ここで彼らの言う「文化」の違いとは、文化背景を受けた言語形態の違いであるとのこと。NLPはアメリカ生まれ。もちろんアメリカの言語を使って、心への語りかけを行います。アメリカ人に。アメリカ人が。

で、もちろん、日本では、日本語を使って、日本人が、日本人にやりますよね。当たり前ですけど。

文化が違えば使われる言葉は当然違ってきます。例えば、英語には「お疲れ様です」という表現はないです。あるいは「よろしくお願いします」という表現も存在しません。

この最初のお疲れ様ですはねぎらいの言葉です。「Thank you for your hard work.」とか「You must be tired today.」とかですか。この「Must be…」なんて違和感半端ないですよね。一個目だって、厳密に言えば、そういう文脈ではない場合だってあるし。違う、そうじゃない、って感じます。

「よろしくお願いします」は、なんかを頼んでいるわけですよね。「Please take care of it (something / somebody) in a proper way」と私は理解しています。「この件に関してなんですけども、まぁ、あのいい感じで取り扱っていただけると助かります」みたいなニュアンス。なので、初めて会う時なんかに使っているのは、「私の事、いい感じの取り扱いでお願いします」とか伝えてるわけです。で、英語だとそういう場面は、「Nice to meet you」になっちゃったりね。違う、そうじゃない。

ま、とにかく文化が違えば、語りかける実際の言葉も変われば、人対人で踏まなきゃいけない対話の手順も違ってきます。こういうところに配慮されているのは、ポイント高いと思いました。

言葉を使って心に働きかけるんだから、気にして当然ですよね。ということは他ではやってないってことなんだな。

NLPの歴史

それから、乱立するに至った歴史に関しても教えてもらいました。

ものすごーくざっくり言うと、

  • 1970年代中頃に、ジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーが始めたころが第1世代(1975年ころから1980年代中頃)
  • 個人を対象とした治療だけでなく、交渉、セールス、教育、医療など様々な分野で使えるんじゃね? とものすごく広まったのが第2世代(1980年代後半から1990年代初頭)
  • そして適用範囲が組織や文化などへと広がっていった、1990年代以降の第3世代

こんなふうにだいたい3つ分けられて、進化して来ているとのこと。ただ基本的には、一番最初の ジョン・グリンダーとリチャード・バンドラー の理屈が一貫して使われているとのことです。

ここきて組織・文化論に発展してきているのは、先ほどの文化の話に戻りますが、とても興味がわいてきます。

まとめ

というわけで今回は、「参加してみた! NLP入門コースVol.1」ということで、NLPって何? ということから系列や流れなんかをざーっと見てまいりました。正直ネットだけ見ていてもわからなかった部分がかなりクリアになって、私的にはここだけでも大満足です。

で、もちろんいろいろコースの在り様や中身についても学んだ入門コースでしたので、次回以降はそこをしっかり書いていこうかと思います。

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