保存版:参加してみた! NLP入門コース Vol.4
NLP Introductory Course Vol.4
さて今日は、出張中のKusunoko-CIです。出張中は何がさみしいかって、やっぱり子どもと会えないことですね。先輩パパさんたちから頂いたアドバイス。「男の子は10歳くらいになるともう、親より自分の友達が優先になっちゃいますから。さみしいですよ。今のうちにいっぱい遊んでおいたほうがいい」というお言葉。はい、しっかり胸に刻みつけて、なるべく遊べるときは遊んでおります。
さて、今回は「参加してみた! NLP入門コース Vol.4」ということで、前回お話ししきれなかった、NLPでの「私」の取り扱いや、参加者さんたちへのアプローチから垣間見えてきた情報などまとめております。今回Vol.4は、実際に入門コースで学んだ内容・後編です。
私=”Mission”
いくつか、NLPの言葉の使われ方と、私の中に在る同じ言葉の定義が違っていたため、すこし戸惑うこともありました。こういうのは慣れですね、きっと。いつか違和感はなくなっていく。
このMissionも時折Visionのような使われ方をしたり、ちょっとあやふやなのかなと思ったりもしたのですが、それはさておき。
このMissionがイコール「私」であり、人と自分と社会の関わりを常に「Win-Win」にしていこうする心持ち。今まで自分だと信じていた「心」に、逆に働きかける、一段高いとところに存在する意識体、とでも言いましょうか。
心から生み出されるとっさの言動は、時に良い解決策とはならない。以前も「闘争か逃走」モードをご紹介しましたが、これらの反応は、いわゆる前回の「心の判断基準」で処理しきれない情報が認識されたときに、心が見せる刹那的な動きです。かなり原始的で人間社会で生きるためにはあまりそぐわなくなってきていますが、この反応自体は我々生き物である限り、消すことはできない。
「闘争か逃走」モードに入るということは、心が「不快」から「快」へととにかく移行したいという欲求です。心はとにかく「不快」が大嫌い。なので心の「キャパ」を超えた事象に、例えば怒って怒鳴り散らすとか、あるいは現実から逃げる(お酒もそうですね)という反応を起こします。それが非常に短期的・短絡的な心の問題解決法であり、現代社会においては基本的にあまりいい結果を生みません。衝動的に、カッとなってというやつです。あるいは問題を見ないふりをするとか。うーん、経験ありますよね。
そこで、Missionとして常に「Win-Win」を実現しようとする「私」の登場です。こうした心の「間違った」認知を正し、自分を、そして他人をも導いていくのがこの「私」の役目。いわゆるそれが我々の「Mission」。
だから認知をつかさどる神経系に言語で働きかけるプログラム、NLPなのですね。その主体が「私」であり、Missionであり、Win-winを目指す意識体と。
「引きずらない」
さすがはビジネスコンサルタント、ビジネスに成功する人とはどういう人かを教えてくれました。
それは、ずばり「心が安定した人」。
ビジネスというのは、いい時も悪い時も必ずある。その悪い時を、安定した心でいかに乗り越えていけるか、チームや会社を引っ張っていけるか、これが問われると、椎名さん。
イヤまったくもってその通り。ですので、私もこの心の安定を生み出す「自己肯定感」の重要性をずーと考えてきました。それが出来なくて、以前大きな失敗を経験してきましたしね。
椎名さんは、「落ち込むのはいいんだ。ただ『引きずらないこと』、これが最も重要」とも言っておられました。うん、これを、選ばれた言葉とやり方で、自分と人に効果的に施すのが、NLPということですね。
「いやな上司を”育てていく”」
参加者のおひとり、現在かなり職場の人間関係でまいっておられるようで。少しかわいそうなくらいでした。「言い返したくても言い返せないんです」とのことで、それを克服していきたいと。うーんよくわかるぞ!
でも、私は話を聞きながら、「たぶん克服しようとすること自体、正しい方向ではない気がする」と思ってました。短所克服は相当な時間も労力もかかるうえに、そもそもスタートが自己を肯定していないところから始まっている、ということに最近気が付いたからです。
椎名さんの彼女へのアドバイスは、
- そもそもできないことを、「できない」と否定的に捉えず、「新しい課題だ」とポジティブに捉える
- イヤな上司は「お気の毒様」と呼ぶ
- NLPの技法を学べば、脳内(心)の反応を有意義なものに変えていける
- おそらく、この部分が未来における彼女のMissionである可能性が高い
- なので未来のために、今を楽しむ方法を考えよう
- そうしないと、転職しても同じことが起きると思う
- そしてNLPを学ぶということは、このイヤな上司も変えて(育てて)いくということだ。その覚悟はあるか
こんな感じでした。パッと聞くと、かなりハードル高いですよね。最初の「ポジティブに捉える」、これは自己肯定感がまずしっかりないとダメです。まずはそこからなんでは? と思うのですが。
そして最も驚いたのが、「いやな上司を育てていくことだ」っというところ。
いやいやいやいや、それはちょっと、と思ってしまいましたね。常日頃、「考えていいのは変えられること=自分と未来、他人と過去は変えようとしてはいけない」とか信じてきましたから。
NLPならできる、ということなんでしょうか。この辺はもう本格的にやってみないと見えてこないところな気がします。楽しむというのも、今の彼女にはかなり高い目標のようでしたが。彼女は果たして、ここで「NLPプラクティショナーコース」を始めるという選択を取っていくのでしょうか。気になるところです。
短所は長所
しかしながら、そのあと椎名さんは次のようなお話もされておりした。
「我々が短所だと思っていること、そしてなんであれ乗り越えられたこと、それは我々の大きな才能であり、資質となりうる。
Aさん(参加者さん)が、言い返せないというところは、いずれ大きな財産になる。それを乗り越えられた時、AさんのほんとうのMissionが見つかるのではないか。
それは、同じようにコミュニケーションが苦手な人に、いかに自分の経験を活かしながら寄り添っていけるかなんだ」
これはなかなか名言ではと思いましたね。
私も、今この瞬間でこそ、自己肯定しきっていられますけども、以前は、短所や劣っているところをいかになくそうかということばかり考えていました。だって、短所だから。
ところが、このコースで語られていたのは、「それを経験した人間でないと、伝えられないコーチングやカウンセリングがある」というお話。だからこそ、これが強みであるわけだし、70億人がいたら70億分のUniqueな「私」が存在すると。
前回もお話した、「経験してないことはできない」という人格の話でもあります。
結構ぼろっと目から鱗が落ちた瞬間でした。
自己肯定ができるということは、もちろん短所も含めて「OK!」って言える気持ちがあるかということなんですが、そういう視点で見ると、そもそも人間には「短所など存在しない」。
すごい。純粋にすごく大きなパラダイムシフトをもらった気がしましたよ。うん、入門コース行ってみて本当に良かった、と思えました。
皆さん、「短所は長所」って昔から言いますけど、本当ですね!
まとめ
そんなわけで今回はNLP入門コースネタ4回目。これで完結編にしたいと思います。実際に説明を受けたNLPの興味深い考え方をご報告いたしました。
が、実はまだ語っていなこともあったりして。NLPとコーチング絡みのことや、NLP流Visionの作り方なんかも学んできました。今度どこかで機会を作って紹介します。
前回ご報告しました「体・心・私」などの基本を踏まえたうえで、その部分部分に働きかけるいろいろなテクニックが伝授されていくのでしょう。残念ながら2時間のコースの中ではそこまで細かくの説明は、当然ですが在りませんでした。
その代わり、かなり多くの科学的事例が、参考文献・推奨図書とともに紹介されていましたね。こういう入門コースというのは、「NLPって学ぶ価値あるの?」という懐疑的なお客さんに、いかにNLPの良さを伝えていくのが目的ですしね。根拠あることが、かなり強調されていた感じです。
Kusunoko-CI的には、興味があり、時間もお金もかけられるなら、やる価値ありだと思うようになりました。
ということで、なかなかいろんなことを学ばせてもらえた、密度の濃い2時間強のコースを4回にわたってご紹介。行ってよかったです。ちなみに、本家アメリカのNLPで資格を取ることにつながらない団体やコースというのもあるそうなので、注意が必要とのこと。団体はいろいろ調べてから始めるといいでしょうね!
Kusunoko-CIは、出張のスケジュールと、このセミナー日程のバッティングがネックですね。考えてみます。
推奨図書です。エンジニアによって書かれた、脳科学的側面からNLPを説明した本です。買いました。まだ届いてませんが、楽しみです!