徐々に変化が⁉ 周りを気にしない方法 vol.1
Gradually changing⁉ how NOT to care others vol. 1
皆さんは、周りの人が気になるタイプですか? 友達や上司・同僚に何か言われた言葉、取られた態度の裏まで勘ぐってしまって、今に集中できない、そんな気持ちがある方結構多いのではないでしょうか? Kusunoko-CIは、割とそのタイプで、ずいぶん長いこと悩まされてきています(いまだ思春期か)。そこで今回は、そんな恥かしいところもさらしつつ、じゃどうやったらそれを克服できるのか、をまとめてみたいと思います。ちなみにこちらは現在進行形の試みですので、残念ながらいい結果はまだご報告できません。が、少しずつ変化の様子を皆さんにお届けできたらと思っています! 今回はその第1弾です。
仏陀式、気にしない方法
まずはさっそくやり方から見てまいりましょう。これです!
00.として、まずは自分自身の気持ち設定を「脱力」モードにする
1.今心に浮かんでいる感情を、「・・・と感じているなぁ」と心でつぶやく
2.手のひら、足の裏、呼吸しているおなかに意識を向ける
以上です。
この方法は、草薙龍瞬さんというお坊さんの教えから来ています(東洋経済Onlineの『心が強い人が持つ「他人に反応しない」技術』、3ページ目が秀逸です)。
いたって簡単ではないですか? やり方そのものに特に難しいことはないと思います。で、すでにKusunoko-CI、やり始めて2-3日たっていますが、早速効果が出始めていることに驚きです。
では次に、ひとつずつ効能を見ていくことにします。
00.「脱力」モードセッティング
すいません、「脱力」モードセッティングは、いろいろやる前の準備段階として、私が付け加えました。
これは、私の好きな精神科医樺沢先生がよく言ってらっしゃることのなのですが、「気負わない」ということです。先生はよく、「継続」と絡めてこのお話をしています。つまり、「1年続けるぞ」と力を入れて決意した瞬間、この決意自体が非常に大きな負担といいますか、プレッシャーになってしまうわけです。みなさんもダイエットするぞ、とか思った瞬間甘いものを食べたくなったり、禁煙するぞと思ったすぐ後に無性にタバコを吸いたくなったこととかないですか? それで挫折してしまったり。これは以前もお話した我々の脳の中にある、爬虫類とか原始哺乳類であった時代の生き方の名残りです。大きな変化には必ず抵抗してしまうのが、我々の脳。だからまずはスモールステップと、「今日1日、今やってみることに集中する」というのが大事になってきます。
継続はあくまで結果が積み重なったもの、初めから意識するべきものではないと先生は付け加えています。気負う気持ちが強ければ強いほど、反発する「反作用」が大きくなるというのがKusunoko-CIの経験からも言えることです。だからまずはリラックス、肩の力を抜く、気負わない、そして続ける。そんなわけで00にこれを。
1.今心に浮かんでいる感情を、「・・・と感じているなぁ」と心でつぶやく
脱力して、反作用を減らしたら、次は自分の感情を他人事のように感じてみる。今私がやってみて、いろいろな感情が心に涌いたり消えたりする中で、なんとなくしっくり来てるのが、「・・・と感じているなぁ」という言葉でした。何というか脱力の、そこはかとない他人ごとに対する無責任感(?)が漂っていて、今ある感情をまるで自分のものではないかのようにしてしまうには、ちょうどいい言葉のように思えるのですが、いかがでしょう?
このとき大事になるのは、今ある感情や思いを決して肯定も否定もしない、ということです。もうそのまま、あるがままに視るだけ。だから、「あるなぁー」という感じです。
ちなみにこれを「気負った」状態でやろうとすると、「なんでまたこんなことを考えてるんだ!」とか、「また否定的なことを考えて、こんなんじゃだめだ!」と、自己の否定や減点主義になりがちです。続けるのが苦しくなってしまいますね。気にするタイプは多分に「自己肯定感」が低いか、「完璧主義」、あるいはその両方であることが多いので、こうした否定も肯定もない感覚は、だいぶ心を楽にしてくれるはずです。なんせ、ジャッジしなくて済みますからね。それだけでも普段とは大きな違いです。
2.手のひら、足の裏、呼吸しているおなかに意識を向ける
そして、今ある感情をがっちり抱きしめている状態から(あるいはがんじがらめにとらわれている状態から)、すっと手放し手放されつつ、体の感覚に気持ちを向けてみます。草薙さんがおすすめしているのは、手のひら・足の裏、あるいは複式呼吸のおなかの上下の動きに注目することだそうです。
これ試しに全部同時にやってみるとわかるかもしれませんが、結構他に何も考えられなくなりますよね。これはすなわち「今・ここ」にフォーカスする方法でして、まさしく瞑想をやっているのと同じような効果があるんだと草薙さんはおっしゃられています。
たいていの場合我々は、様々なストーリーを自分で描き、特に「変えられないもの=他人・過去」の中に自ら飛び込んでしまうことで、いろんなことを気にしては悩み、怒り、不安を感じているものです。以前、このブログでもストーリーのお話はしましたが、突き抜けて考え、そうした想像力を何かに変えていくのもいい方法とは思いますが(昇華)、「変えられないもの=他人・過去」、これらに関しては考えても全く意味がない。意味がないどころか、逆にマイナスな効果がどんどん現れてきますね。最近の研究では、ネガティブに考える人ほど免疫力が下がるという研究結果もあります(みんなのライフハックDime)。
そして過去や他人に思いを巡らせているとき、私たちは確実に「今・ここ」を生きていません。瞑想はこの「今・ここ」を感じ取るのに重要なわけですね。ちょっと前に流行った、マインドフルネスもそうした考え方のものでしたよね。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか、この仏陀式、気にしない方法。当たり前ですけど、気にしているのは自分の心。そして一筋縄で行かないのも自分の心です。ただ、やり方を知り、上手に練習していけば、なんとかなりそうな予感があります。特に現代人はSNSやら何やらで、一昔前とは比較にならないほど「他者を気にする機会」に恵まれてしまっている。新たな現代病といってもいいのでは、という感じです。しかし、これにどう対処するかの答えは、すでに約2500年前に出ているのかもしれません。
私、早速スマホにアラームを設定して、1日3回決まった時間に少なくともこの訓練ができるようにしました。Kusunoko-CI、そうしないとすぐ忘れてしまうのです。でもすでに、心が軽くなったような気がします。皆さんにいい結果を報告できるといいなと思っています。乞うご期待!!