『三方よし』のVision 

Drafted my personal Vision.

皆さん、風邪などひいてませんか? しかし今年は雪が少ないですね。Kusunoko-CIの住む北海道も、例年に比べて異常に少ないです。今出張で東北に来ていますが、ここでも雪は何もない。こちらの同僚も「あんまり記憶にない」レベルとのことで。山形のスキー場なんかは雪不足で悩んでいるみたいですね。ニュースでやっていました。

さて、今日はこのOpeningからは全く関係ない「Vision」というものについて少し説明しながら、その重要性を。そしてついには私のVisionも公開します!

Vision とは

日本の企業も最近、このVisionを持つところが多くなってきました。でも今一ピンとこないという方も多いかもしれません。

このVisionは、会社の経営理念であったり、あるべき姿のようなもので、たいがいはMissionやValueと共に語られることが多いです。それらについては以前も何度かお話してきました。

一応もう一度、この三つについておさらいですが:

  • Vision: 実現したい未来。こんな世界があったら最高にハッピーだ、と思える理想。その絵。
  • Mission: その未来像(Vision)を実現させるため、具体的に何をしていくのか。活動の内容を明確にする。
  • Value: そうした活動を推進する中で、何に価値を置いて、どういう判断基準で大小さまざまな選択を行っていくのか。それを単語でいくつか共有して、全員の選択がAlign した状態を目指していく。そのための指針。

ざっくり言ってこんな感じです。

ぶっちゃけ、検索するといろんなサイトで、いろんな情報が出てます。いろいろ違いがあるし、私はどれも正解でいいんじゃないかと思います。大事なことは、製品やサービスをお届けする対象(一般にはお客様ですが)が、ハッピーに思えるかどうかというところですよね。

これらの質が高いからと言って、顧客満足も高いわけではない。要は行動がすべてを語るわけです。これらがあろうがなかろうが。

ちなみに、私の知ってるVision, Mission, Value はUniversity of People のMBAコースで学んだものです。一応米国ではこういうふうに捉えられてると言っていいかと思います。

個人にVision?

まぁ基本的な理解としては、おおむね会社向けで、あんまり個人で持つよう勧める情報はないです。

ただKusunoko-CI、一応個人事業主ですし、今後やっていきたい方向も見えてきたんで、一度きちんと定義しておいた方がいいかな、と思いまして。

実は、最近このVisionを考えるいい機会に、2度ほど恵まれました。

一回目は、精神科医・樺沢紫苑先生主催のウェブ心理塾のセミナーで。私、この樺沢先生の私塾に昨年から参加しておりまして、月1のセミナーには、必ず参加するようにしています。で、昨年末のセミナーで、「2020年を飛躍の年にするためのワークショップ」というのが開かれました。そこでの活動がまさに「自分たちのVisionを作る」であったわけです。

樺沢先生は精神科医ですから、アドラー心理学の考え方を引用しながら、このVisionのワークをご指導されていました。

そして二回目が、4回にわたってお伝えしました、NLPの入門講座にてです。NLPでも、“私”・心・身体をきちんと定義し、「私=Mission」と捉えるということはすでにお話しました。

このMissionとの関連性は、しっかり説明されはしなかったんですが、Visionは入門コース内でも説明がありました。それがなんなのかという話です。おそらく時間の関係上、あまり深く立ち入れなかったのかなと思うのです(私、いっぱい質問しましたからね)。

Visionとはどういうものであるか、「いいVisionが備えているもの」、そういうところのレクチャーでした。

個人であろうと法人であろうと、あまり関係はない。先にも説明しました通り、Vision とは「実現したい未来。こんな世界があったら最高にハッピーだ、と思える理想。その絵。」です。

それを持っている人というのは、目指すべき理想を掲げられる人。そしてそこへ到達する可能性のある人です。行き先がなければ、誰であれどこへも到達することはできません。当たり前のことですね。

3つのapproach to vision

樺沢先生はアドラー心理学。

  • 自分ができること、
  • 自分がやりたいと思えること、
  • そして社会的に望まれること

の3つの要素を満たすものの中心にあるのがVisionであると。私も書きましたよ。みなさんと一緒に。

そしてNLPの椎名さんがっおっしゃていたのは;

  • 自分が克服したこと(弱さや、人より劣っていたこと、あるいは痛みを感じ、かつなんとか乗り越えた経験のあること)
  • そして今まさにそうした分野で苦しみ、痛みを感じている人たちに寄り添い、サポートしていけるような内容で、
  • 我々が腹の底からやりたいと感じられること

どうでしょうか? 共通点があることに気づかれましたか?

さらに念には念を入れて、私はこの作成の手順にもう一つの軸を加えてみたのです。それは、近江商人の『売り手によし、買い手によし、世間によし』を示す『三方よし』の経営理念です。

売り手というのは私たちです(個人であれ法人であれ)。買い手はもちろん、私たちから製品やサービスを受け取る方たちです。そして社会通念としても、それが是であると受け折れられるような商売であることが、ビジネスを成功させる秘訣であるということですね。

樺沢先生はこうも説明されておられました。「そのVisionに人は感動し、その傘の下に集うか」。

先生曰く、「Visionは崇高なものでなくてはならない」。崇高であるからこそ人がそのもとに集まり、共感し、賛同して、この活動をサポートしていこう、と思う。ここ、結構重要だなーと感じていたのですが、近江商人も18世紀の中頃には、こうした理念を確立していたのですよ。先人から学ぶことは、ほんとに山ほどありますね。

KusunokoのVision

で、いろいろ試行錯誤あって、私のVisionがどうなったか。以下です。

自己肯定感(効用感)の低さゆえに、今まさに『生きるのが辛い』と思っているすべての人に、英語やカイゼン・心の取り扱い方のノウハウを発信し、そうしたみなさんが心豊かに幸せに生きられるよう成長をサポート、ひいては社会へ貢献していける世界の実現」です。

私にできることは、インストラクター。私は人に何かを教えていく能力にたけています。

自分が克服したことは、この「生きるのがつらい」という気持ち、自己肯定感の低さ。

心の底からやりたいことは、少しでも多くの人に行きる喜びや、成長と貢献を通しての多幸感を実感してもらいたい、ということ。

そして近江商人のいう、「社会に良し」を実現していく。そいうものになったかなと思っています。

ただちょっとMission(何を具体的にやっていくのか)も入っている気がします。もっと詰めないといけないかもしれません。

これから親になる人に

また、今日付の新聞で、「国が子供の死亡ケースを検証することを決めた」というニュースを読みました。虐待死撲滅のために動きだしたということなのでしょうが。

正直言って、どこかで尊い子供の命が失われたことの検証を行ったって、すべては遅いんですよ。希望の中に生まれてきて、これからの未来を担う子どもたち。担うか担わないかも、私にとってはぶっちゃけどうでもいい。

ただこの世に生を受け、愛を受け、幸せに暮らしていくべき新しい命=子どもたちが、本来まず真っ先に愛を受け取るはずの親から、暴力や虐待を受けその短い命を失ってしまうという、この世の最大の悲劇を、私は未然に防ぎたい。

検証することに意味がないとは言いません。ただ、世の中にはもっと前の段階に(例えば、親になる前から)、つらい時も正しく心をキープするための方法論を学べる機会があった方がいいと思うのです。

自己肯定感の低さや、他人と自分を尊重する気持ちの弱さは、乳児の子育てのようにけっこう極限まで追い詰められた時に、じわじわ首をもたげてくる。

あるいは、自分よりも弱く、小さくて未熟な生き物が目の前にいたとき、そうした存在を意のままにすることで悪化していく心というものがある。

虐待をする人は、高い確率で虐待を受けてきたといいますね。いじめを受けた経験も同じです。ただだからと言って、当たり前ですが、同じことをしていいということには絶対にならない。

私は、そういう人たちも含めて、「心」の取り扱い方を知ってほしいと思うのです。そのために何かできないか。それが、私がVisionに込めた願いです。「実現したい未来」です。

まとめ

いかがでしたでしょうか? こうして「Vision=実現したい未来」が明らかになれば、「Mission=そのために何をするのか」もはっきりしてきます。

私の場合は、こうして地道にBlogを発信したり、もしかしたらNLPをもっと学んで、そういう方たちを支援するように動き出すのかもしれない。

いずれにせよ、Visionがあれば、私たちの成長は、その分野において世界へと貢献していける活動を、よりいっそう深化していけるはずなのです。

もちろん一足飛びにそこへ到達できるわけではありませんが、少なくとも何を追求していくのかの一貫性は持てる。そして、すべての行動はその実現をめざしてAlign していけます。

既に書きましたが、Visionがあれば、そこへ到達する可能性が出てきます。

皆さんも実現したい未来像、ぜひ書いてみてはいかがでしょうか。

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