ポジティブ日記 How to get a positive mind-set
皆さんは、自分のことをPositiveな性格だと思いますか? それともNegativeな性格だと思いますか? Kusunoko-CIはその昔すんごいNegativeでした。Negativeは、よくありません。基本何でも悪く考えますからね。精神衛生上よくないのはもちろん、心の乱れは体にも影響を及ぼします。そこで今回は、どうやったら少しでも前向きに考えられるか、私が日々実践している方法(3 Good things)とその効能について少しお話したいと思います。
昔の私 I used to be
全く自慢にもなりませんが、その昔私はものすごいNegativeな性格でした。小さいころから本を読んでいまして、いろいろ考える癖がついていたのは、まぁ何も考えていないよりはよかったんでしょうが、方法がいけなかった。基本いつも悪い方にばかり目が向いてしまっていたのですね。そしてどこかでそれが論理的であるとさえ思っていたのでした。少し考えると気が付きますが、悪い方向に論理的に考えるのって、単に物事に難癖付けているかのような行為になってしまうんですよね。例えば友達が何か無意識機に発言したことがなんかちょっと気に障った、あれはどういう意味なんだ、きっとこうに違いない、こうだからこう、そしてこう・・・みたいな思考回路ですね。うん、今書いてて思いましたがこの例は論理的云々ではなくて、ただの感情論的推測の話でしたね(性格の悪さか?)。
それとは別に、なにか楽しいことをしていても、誰かと過ごしていても、以前は基本人生の悪い部分に目を向けていました。例えば会社で嫌なことがあったとか、お客さんにこんなふうに言われたとか、なぜは俺はダメなんだ、ここがだめーあそこがだめーと、とにかく楽しくなる要素が何一つないのが感じ取れますね。いや、本当に一緒にいても楽しくない男だったと思いますよ、当時は。
3 Good Things
その後、人生でもまれにみる精神的にきつい日々というのが発生しまして、やばかったですね。そもそもが悪い点にばかり目が向きますから、人生がしんどい。いい家族に囲まれて、体もおかげさまで健康で、と目を向けるべき幸福をあきらかに持ち合わせているのに、自分で作ったNegativeバイアス眼鏡で世の中と人生を見てますから、それはそれはしんどい。そしてしんどいと何が起きるか、もちろんストレスもたまりますし余裕もなくなる、そして一番身近な家族に当たり出したりするわけです。「家族を幸福にするために頑張っていたはずなのなのに、何だこの状態は」、これが一念発起、なにか打開策を発見しなくてはならないと強く感じた瞬間でした。そしてたどり着いたのが「3 Good Things」という方法です。
これは本当にいたって簡単なんですが、「夜寝る前に3つ、今日の良かったことを日記に書く」。それだけです。本当にたったこれだけ。すごくないですか? 私の場合、30年近く悩まされてきた悪い方にばかり目がいく思考の癖が、こんなことで矯正されてしまうんですよ。最初は私も、正直疑心暗鬼でした。「えー・・・」という気持ちが先に立ってました。でも当時本当に困っていたんですよ。困っていたというか悲しかった。しんどかった。自分のせいで最愛の家族がつらくなっているのが何より一番嫌だった。そこで、藁をもつかむ思いで始めました。とにかく簡単なんだしやってみよう。ダメでも失うものもないじゃないか。そんな気分です。でもそれが当たりでした。
やり方 How to
そんなわけで、マレーシアのホテルにいるときに思い立ち、始めました。今はいいアプリが無料でほいほい手に入る時代。まずは日記アプリをスマホにダウンロードしました。おすすめは写真も入れられるもの。なんか書いてて写真があると、イメージが強化されやすいですからね。
で、最初癖になるまでは、携帯にアラームセットしまして、夜寝る前に必ず時間を作るところからはじめました。5分もかかりませんよ、本当に。今日一日を振り返り、これはよかったな・楽しかったなということを3つ書くだけです。一文のみでOKだし、長い必要もない。そんな大それたことでなくてもいいんです。本当に小さな、ささいなことで構わない。大事なことは今日という日、ひいては自分たちの人生がいつも悪いことばかりに占領されているのではない、むしろきちんと目を向ければ楽しいこと・幸せなことだってちゃんとあるじゃないかという気づきを持つことが目的ですから。
精神科医の樺沢先生は、この方法を紹介しつつ「人生において、すべてが悪いことばかりという一日はそう滅多に起こるもんじゃない」、Good things の例として、「おいしいもの食べた」、「晴れてていい日だった」とかそんなことだってかまわないと述べています。
効果
おそらく個人差もあるとは思いますが、はじめてから3週間くらいでしょうか、少しづつ人生まんざらでもないな、という気持ちになれました。当時相変わらず外的環境からのストレスは続いていましたが、少なくとも、毎日いつもすべてが辛い、という気持ちはなくなりました。そして楽しい時に楽しいことを楽しいと感じる心の余裕が出てきました。これはかなり大きな変化です。なぜなら、楽しいことを楽しいと感じられるようになるということは、今まさにその瞬間を生きられているということですからね! そしてもちろん夜それを日記に書く=思いおこすことで記憶の強化にもつながる、そしてさらにこの好循環が回り始めるということです。私はこれをHappy PDCAと呼んでいます。しかも前にお伝えした行動原理マネジメントのABC分析にも似た作用で、「楽しいと思える気持ち(日記)→楽しく過ごすには何をしようか(次の日へのPlan)→楽しむ(Behavior)」まさに自分の行動を強化していってくれるわけですね。
最初はもちろんここまで考えてやったわけではないです。ただ試して続けてみて、自分の心の変化に気が付いてきました。そして持っているいろいろな情報と結びついてこれが本当に効き目のあるやり方なんだと実感できています。
現在始めてから早くも1年ほどになりますが、今では寝る前にやらないと居心地悪いほど習慣化できています。脳にも反発されることなく続けられているのは、これが本当に小さなアクションであるということも幸いしているのでしょう(スモールステップの原理)。
その他の情報 of 3 Good Things
今ではうちの家族全員でやっています。息子もやっていますよ。彼には、大きくなったときこういう気持ちの弱いことで時間を無駄にしてほしくないと感じているので、やらせてみました。毎日楽しんで(!)やっています。落ち込みすぎると、あらゆることにおいて努力しようする気持ちやモチベーションが低下しますからね。こういう心の回復力(レジリエンス)というのは大成するためには必要な条件になってくるのではと。
そして心がハッピーだと、そもそも自分に自信が出てきます。そして、他人に対しても優しくなれます。こういう正に働くエネルギー循環っていうのは、どんな仕事をやるうえでも、人とかかわる限りは大事になってくると思うのです。私も以前ビジネスで失敗したことがあって、これもつらい経験でしたが、根本の原因は、あの何でも物事を悪く考えるところにあったのではと今では思っています。考えてみてください、いつもNegativeなことばかり言っている人と楽しく過ごせますか? 一緒にいたいと思いますか? コミュニケーション取りたいと思いますか? 上司であれ、同僚であれ部下であれ、できればあんまりかかわりたくないと思ってしまいませんか? 以前もご紹介した心理カウンセラーのラッキーさんも「他人を攻撃するのタイプの人は、自分に対する自信が異常に低い(ので他者を引っ張り下ろして優位に立とうとする)か、ストレスがたまりまくっているかのどちらか(あるいは両方では?)だ」と述べています。以前の私も思い当たりまくりです。一緒に働きたいと思える気持ち、あの人のためになんかしてあげたいなと思う気持ちというのはと、いわゆる転職の思考法にある「人的資産」にもかかってくることですから、ないがしろにしちゃいけませんよね。そんなことも含めて、このシンプルで強力な「3 Good things」、本当におすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 今回の「3 Good things」。小さな(時間的)投資ですがリターンはめちゃくちゃ大きいことに気づいていただけたのではと思います。本当に簡単だけど効果がありますから、ぜひ試してみてください。スマホがないならもちろん紙に書いたって何の問題もありません。
ちと余談ですが、残念ながらこの方法は、「近しい身内の死」とかいう最大級の悲しみなどには効果はないかもしれません。それはちょっと大きすぎて対処できないかもなーと最近感じています。
いずれにせよ、皆さんが少しでも明るく楽しく人生を過ごせることを願っています。あなたがハッピーなら、周りもハッピーになれる。その人たちもまた、その周りをハッピーにしていくことで、日本全体がハッピーになっていってくれたらいいなと考えています。人生楽しく!