VSMのためのPQPR (Product Quantity Process Routing)分析

皆さんこんにちは! 毎日お疲れ様です。今日もどこかで改善サポート、Kusunoko-CIです。

今回は、VSM(ものと情報の流れ図)を書くに当たってのPQPR  (Product Quantity Process Routing)分析の解説です。

何をどのくらい作っているかを明確にすることは、製品をどうやって作るのが最適なのか、あるいは数ある製品の中からどれをVSMによるカイゼン活動のターゲットにしていくかを決めるために重要になってきます。

PQ分析

VSMvalue stream mapping:モノと情報の流れ図) を描くのは、現状のあるがままを視えるようにし、問題を顕在化させるためでしたね。

カイゼンの第1歩「見える化」です。

このVSMのアクティビティから最大限利益を得るためには、今回ターゲットにしたい製品ファミリーの特定に、前もって時間をかけなくてはいけません。

そこでこのPQ分析です。Product とQuantityですから、「何をどのくらい」の部分の分析になります。

基本的な約束事として、カイゼンは焦点化であるということは常々お話ししてきました。すべてを均等に取り扱うことは、時間やら金という限りある資源の有効活用としてはあり得ない行為ですね。

ですので、いわゆる80 20の法則(パレートの法則)の上位部分を重点的にターゲットにしていくことになります。数量の多い製品を優先的に対象とすべきだということです。

ここでPQ分析を行うための3つのステップを見てみましょう。

  1. 生産量のデータ(出荷台数と売上高の両方)を収集する。目安としては、過去6〜12ヶ月分のデータを収集します。
  2. ついでにこの先1年くらいの生産量予測のデータも確認しておきます。先細り、ないしは生産中止なら取り上げる意味があまりないですよね。
  3. このデータを使ってパレート図を作成し、どこに最初に焦点を当てるべきかを特定します(例:生産量の多い製品)。

場合によっては2つの結果が出ることもあります。

出荷台数ベースでの上位は製品ABCかもしれません。しかし、売上ベースでは、製品XYZかもしれません。

このような場合、当然ステップ2で見た未来予測を考慮に入れるわけですが、最終的にどこに注力すべきかは、経営層と一度話し合ってみるといいでしょう。

貴重な時間や労力を割くわけですから、戦略的に「これ」と言えるものを選ぶ必要がありますよね。

PR分析

そうしましたら今度はPQPRの“PR”です。「Process / Routing」ですから製品と生産工程の分析部分になります。

このツールでは、各製品群が工程をどのように通過するかを知ることができます。

例えば今、異なる2つの製品群が全く同じ工程を経て、生産されていることが見えるようになったとします。

このような場合、実際にそれらをグループ化して、両方の製品をカバーする1セットのVSMを作成することもできます。

あるいはこのVSMを通して、大掛かりなラインレイアウトの変更も考えているなら、この経路の分析はさらに重要になってきますね。単独に流す製品、複数製品を合わせて同ラインで流すものなどをこのPR分析で確認することもできます。

現実的に考えて、特に多品種少量を取り扱う工場においては、そのすべての製品のために個別のラインを設定するというのはありませんよね。

同じあるいは、同じような工程の製品をファミリーとしてとらえて流す工程のライン設計が必要になってくるかもしれません。

その場合まとめ方として、上流上程の類似性ではなく、下流工程の類似性に注目します。上流工程は、ロット生産で多くの下流工程に製品を供給していることも多いですからね。

いずれにせよ、製品とその量(売上額)とどう作っているのかの経路を合わせて考えていくと、VSMを書くことで得られる効果はより大きくなっていきます。

特に先にも述べたPQで優先順位がつけがたいなどという場合には、経路の分析を合わせてみることは、VSM焦点選択の一助になるはずです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はVSM(ものと情報の流れ図)を書くに当たっての焦点化、PQPR分析のお話しでした。

多品種少量、少品種多量、作っているモノの違いによって、工程は実際にははるかに複雑になります。

とはいえ、焦点化と見える化に使用するプロセスに違いはありません。

PQPR分析を活用して、最大限に実りあるVSMとそのカイゼン活動を行ってください。

ちなみにこのPQPR分析は、オフィスなど、情報や書類の流れを視覚化するときにも使えます。例えば、「出荷台数」を「処理件数」などに置き換えて試してみてください。

オフィス系の見える化なら、「情報とプロセスの流れ図(Swim lane)」おすすめです。どのプロセスに注目するか決めたいのであれば、こうしたPQPRの考え方で焦点化していくといいですね。

今日も読んでいただきましてありがとうございました。

ではまた!

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