プレゼン 小学生男児がかっこいいと思う改善
Presentation
皆さんこんにちは。今日はprojectサポートで、女の人を一人泣かせてしまったKusunoko-CIです。
チーム内でもいろいろあるところに、私からも何か言われてしまって、ちょっとプレッシャーがかかりすぎたようです。
ちょっとびっくりしてしまいましたね。
なにが論点になっていたのか、というと「プレゼンの仕方」なんですよ。
そんなわけで今日も、改善ネタ(改善プレゼン)ですね。ちょっと番外編かも。
Read out 改善発表会
改善ワークショップが始まると、チームの皆さんは、毎日それをread outという形で、他のチーム、そしてマネジメントの前でプレゼンします。
基本は、
- 何をやったのか
- 明日何をするつもりなのか
この2点です。
これは新しい商品やサービスを、社外の、例えばお客さんに紹介して買ってもらうというようなプレゼンとは根本的に違います。
改善活動でやったこと(プロセス・考え方・活動の軌跡・結果など)をみなさんに知ってもらうためのものです。
それはもちろん成果を発表する場でありますが、と同時に他のチームが、どんなアイデアや方法で改善を進めるか・進めているのかを互いに学ぶための場でもあります。
プラス、明日の改善を、フィードバックによってより良いものにしていこう、というコンセプトですね。
泣かれる
で、いくつかチームがあると、必ず1つか2つ、決定的に伝えるのが下手なところが出て来ます。
今回は、それに関してちょっとメンバーの一人とお話しをしていたのですが、泣かれてしまいました。
もちろん、まずは謝罪して、別にその人を責めてるわけではないことを伝えました。これはチームの問題ですよ、と。
そのあとは、チームの人達を集めて同じ話をしましたが、言っていることが伝わっているといいなと、切に願います。
彼女曰く、「私はただのプレゼンターだ」。で、いろいろ彼らのマネジメントから話を聞いてみると、
- 彼女はぎりぎりまで、プレゼンを渡されていない。
- チームが何をやっているかのストーリーも知らされていない。
- それでも必死に、ない時間の中でプレゼンの手直しをして、会議に臨んでいた。
ということで、精いっぱいやってる中で言われてしまい、ちょっと精神的に来てしまったようです。はい、すみませんでした。
伝わらないプレゼン
世のエンジニアの皆さんの中には、人に伝えるということが本当に苦手な人がいる。
素晴らしい能力を持っていて、いろいろとやっているにもかかわらず、そのすごさが伝えられない人がいるんですね。
見ていてとても残念というか、もったいないなと思ってしまいます。
なにがいけないのか。
私が常々感じているのは、“見せ方”を知らないな、ということです。
まず、基本中の基本ですが、わかりやすく伝える努力が足りない。すごくいいことをやっていても、それでは伝わらないよ、残念ながら、というプレゼンを何遍見てきたか。
まずは、正しいことすべてを伝えきろうとする気持ちを、まずは捨ててしまうこと。
彼らのプレゼンは、いつもデータ満載です。
数字の羅列です。
その分野がわからない人は、完全に置いてけぼりです。
それは、マニュアルを作る時に、正しい情報をすべて網羅しようとして、結局とても分かりづらいマニュアルになってしまうのと同じ感覚です。
いいマニュアルというのは、情報として正しさ・網羅性はちょっと「?」かもしれないけれども、100人いたら100、同じアウトプットが出せるもののことを言います。
改善プレゼンで言えば、真因がこれで、そこにどういう改善案を実行し、改善前・改善後にどれだけドラマティックな変化を起こせたかが重要なのであって、データの網羅性とか正直どうでもいい(プレゼンでは)。すべて知る必要もない。それは参考資料として巻末にでも入れといてくれればいいよ、という。
もちろん、そのデータの正確さから、この改善案は出た。よくわかります。
ただし、いつも言うんですが、その説明は「君の小学生の子どもも(姪でも甥でもいんですが)理解できるかどうか」ということを考えてからプレゼンしてくれと。
小学生に説明するなら、
- 文章より絵・写真
- 例え
- わかりやすい言葉(専門用語なし)
は当たり前ですよね? まずはこの3つの基準をクリアするプレゼンにしないといけない、ということです。
聴衆は誰
もしあなたの聴衆が、みんなエンジニアで、かついつも専門的に同じフィールドを語り合い、今回もそういう流れの中でのプレゼンだというなら、話は違います。
データ満載でも、専門用語でも、きっとある程度まではついてきてくれますよ。それでも限界はあると思うけれども。
ましてこのようにCross functionalで、互いの業務内容を詳しく知らないのであれば、説明の仕方がかなり違っていくことに、気づかないといけないですね。
誰に見せるプレゼンであるのかで、伝える内容は同じでも、見せ方は変わってきます。マネジメントが技術職上り、ということはほぼないのでは。特に日本では経理、営業などのバックグラウンドの人が多いように思います。
そういう人が心惹かれるものにしましょう。ってかあなたが日常使う言葉は、平均的非エンジニア人にとっては、宇宙言語ですよ。
お客さんと共にステージを作るというのは、エンターテイメントの王道です。
本能に働きかける
これも正確さや網羅性、あるいは先のエンタメにつながる話ですが、プレゼンは本能に働きかけるものであるべし、ということです。
この辺になると、社外への売り込みプレゼンや社内での新製品開発説得プレゼンと似たところも出てくると思うのですが、まずは「うわーかっけー、すげー!」と思わせたら勝ち。
まさに魅せ方。
例えば、車を買う時、何に惹かれますか? やっぱりデザインじゃないですか?
まずその形やデザインで、「うわーかっけー、すげー!」思うかどうか。○○レンジャーかっけー、とか。シンカリオンかっけーみたいな話です。
もし、そこで格好いいと思っていたら、あなたは買う理由を探していきます。
- 馬力がどうの。
- 燃費どうの。
- 安全性が。
- 税金が。
何でもいいんですが、何が言たいかというと、本能が買うことを決めたら、理屈は後からついてくる、というかいくらでも考えられるんです。
もちろん中には、機能や実益的なところから決める人だっていますが、極めてまれです。購買意欲は、脳の本当に原始的な部分ありきです。
なぜ、モデルさんと素人さんを使った面接の疑似実験で、多くの採用担当の人が「モデルさん」を採用としたのか、考えてみるといいですよね。
まとめ
そんなわけで今回は、改善プレゼンの仕方のお話しでした。
豆知識ですが、どんなプレゼンも、5W1Hにフレームワークを使えば、だいたい無難に伝わります。
- 誰が
- どこで
- 何を
- いつ
- なぜ
- どのように(どのくらい)やったのか
と書けば、そこそこのものにはなるはずです。覚えておくといいですよ。
改善Read outに関してだって、
- なぜそれをやったのか(パレートの上位だ、真因がこれだ)
- 何をしたのか(改善案・アイデア・実行プラン)
- どこで(どのプロセスで、どの製品で)
- いつ(データの期間も必要になる)
- そしてどのくらいの変化が出たのか、
を書くよう心がければ、そこそこ分かりやすいものにできます。
あとは絵や写真を使う、文章は極力短めに。鉄則です。
本能云々はちょっと上級な感じはしますが、少なくともこの5W1Hを押さえておけばいい。
そしてあとは、比較。これも結構キーです。改善前・改善後をしっかり見せましょうね。比較対象があれば、変化が見えますから。
なので、改善案を字移行する前は、必ずBefore 写真を撮っておいて下さい。そして改善したら、After写真。同じ距離・アングル・位置を心がけるとわかりやすい写真になりますよ。
せっかく頑張ったんだから、見せ方みたいなところで損しないようにしたいものです。
あなたの中の小学生男児と一緒に、彼が惹かれるストーリーのプレゼン作ってみてください。
ではまた!