人前で話すの大の苦手でした でもこれさえやれば大丈夫!
Efforts to make a public speaking.

皆さんこんにちは! 先週末の休日も、家族で有意義に過ごせたKusunoko-CIでした。
家族が出来て、休日の過ごし方もよく考えるようになりました。家でダラダラしてても、もったいないですよね! ちなみに北海道の幼稚園は、だいたい今日が冬休み最後の日のはずです。息子にもなんか思い出というか、それなりの経験をさせてあげたいですしね。
とはいえ、あまり目新しく出かけて行く場所もなく、なかなか親というのはたいへんですね。世のお父さんお母さんもお疲れ様です。
さて、今回は、スピーチについてです。私たちくらいに年齢になると、いろいろな場面で人前で話すことも増えるのではないでしょうか? ただ、日本人はこういう改まったスピーチなどがとっても苦手ですよね。そこで、少しばかりかじった私が、このスピーチの在り方についてちょっと説明しながら、皆さんがすぐにでも使えるいくつかのヒントを書いていきたいと思います。
スピーチ苦手でした

人前で何か話さなければいけなのって嫌ですよね? まして急にふられたりするとほんと勘弁してくれとか思います。私も本当に嫌でした。
しかしながらKusunoko-CI、今なんの抵抗もありません。
こう見えて(いや見えないかもしれませんが)、Shyだったんですよ。すごく。
日本語でさえ、結構緊張してしまうのに、まして英語でなんか。
日本人特有の感覚です。「間違ったこと言ったらどうしよう。恥ずかしい」。だったらとりあえず黙ってよう、が基本姿勢だったのですが。これミーティングなんかの話だったんですけども。
サウジトヨタ時代に、しっかり当時の上司に見抜かれてしまいまして。
「Kusunoko-CIさん(仮名)、君は少しコミュニケーションというか、パブリックスピーキングに難ありのようだね、このトーストマスターズというのに参加してみたらどうだろう」とAnwarさん(my boss)。1 to1の査定の個人面談とかあるわけです。だいたい四半期に一度。
私はまじめにコツコツ、といのは誰にも負けないのですが、Teamで外国人に囲まれ(サウジ人、フィリピン人、パキスタン人、エジプト人、モロッコ人、イギリス人 etc.)、自己主張をなかなかしなかったわけです。謙虚とか、沈黙は美徳という考えも根底にありました。
とりあえず、なんか一言いうとマシンガンのように言葉が返ってきますからね、エジプト人とかインド人とか。もう言い返せないし、いいや、だまってよう、みたいな感じに引いてしまっていました。ぶっちゃけ会議内で発言しなければ、いなくても一緒ですからね。これはとてもまずい。
まぁ、彼は上司で、チームの人間のDevelopmentに責任がありますから、伸びしろのある所は伸ばしていってもらわないと、彼的にも困る。そんなわけで、悩みましたが(悩みましたよ、実際)、参加してみることにしました、このトーストマスターズクラブ。
トーストマスターズクラブ

以前、リーダーシップのお話をしましたが、そこでも出てきたトーストマスターズクラブです。
サウジトヨタでは、従業員の成長のため、このクラブの活動が会社から結構サポートされておりまして、イベントなんかではほぼ会社がスポンサーになってくれていました。
で、このサウジトヨタのクラブ、9割9分インド人なんですよね。インド人以外は、パキスタン人。いや、もともと同じ国。
みなさん、喋るの大好きなんですよ。インドの方って。そして、ボキャブラリーも半端ない。そのうえ、向上心がすごい。好きなんですよ、みなさんSelf-developmentが。MBA取得率とかかなりの割合になりますし、人によってはMBA二つ持ってたりする。そういう皆さんの中に、この私。日本人一人。4年間。我ながらがんばったと思います。
最後はClub Presidentまで務めさせていただきました。コンテストのMCを何度か務めたり、Club Annual Magazineなんかも発行しまして、有終の美を飾れたかと思います。サウジの長い トーストマスターズクラブ の歴史の中で、私が唯一の日本人クラブメンバーでした。
スピーチヒント


さて、いよいよヒントですね。トーストマスターズクラブのスピーチはだいたい7-8分のものを練習します。自分でテーマを決めて、その都度その都度段階ごとに与えられた、達成すべき課題・盛り込むべき技法をクリアしながら、まずは第1ステージとして10のスピーチをこなさなければいけません。それが無事終わると「Competent communicator」という称号をもらえます。今ちょっとシステム変わってますけど、おおむねこんな感じ。
ちなみに、スピーチは全部暗記です。紙は見ません。なのでそれなりの訓練は必要でしたよ。
で、ここで10のスピーチで学ぶべき内容を全部書いても、たぶんいっぱいいっぱいになってしまうと思いますので、本当に抑えるべき点のみ、ここに挙げておきましょう。
1.テーマ
基本、1スピーチに1テーマです。
もしかすると、得意な分野のテーマで話してほしいとなって、あるいは調べているうちに、どんどんどん話が膨らんでいくなんてこともあるかもしれませんが、削りましょう。情報の5Sです。
だいたいは5分、せいぜい長くて10分くらいですよね? やってみるとわかりますけど、 こういうスピーチで、しかもパワポとか資料のないような純粋な語りのみの場合、情報が多すぎるとまったく聞き手の心に残りません。
なので、テーマとそれに付随する情報以外は、削る方向で。1スピーチに1テーマを心がけてください。
2.書く
すごい基本ですけど、書いてください。書かないと何がいいんだか悪いんだかわかりません。
こちらも以前ブログに書きました。「書く=考えること」です。情報が多い・少ない。関連性が高い・いらない。筋が通ってる・支離滅裂。変な言い回し・言葉遣いはないか。ぱっと上げるだけでも、これくらいのことは書くと見えてきますし、チェックしないといけないとところです。
書いて声に出して読んでみると、かなり文章がすっきりします。間違いにもにも気づけて、おすすめです。
3.情報は調べる
何か例えを使ったり、数字やデータを入れてお話をすると、あなたのスピーチはとても説得力のあるものになります。
ただし間違っていたら台無しです。かえって逆効果になりますので、注意しましょう。データの裏を取る、たとえ話のテーマとの整合性を調べておく。こうした作業は地味に効いてきますので。
4.構成
構成も大事です、起承転結もいいですね。だいたいざっくりと言って、
- 話の枕(話始めの掴み部分)
- Bodyとなるメインの話がだいたい3つくらい
- そしてまとめに入る
こういうとてもシンプルなものが、一番構成しやすいです。
話の枕
枕の部分は、テーマと聴衆をつなげるような例えなんかだといいかもしれませんね。ちなみに下は、私のブログの「遊び心をもて遊ぶ」の回の枕です。
皆さんこんにちは。今日も元気に子供と遊んだKusunoko-CIです。いろいろ子供用の知育玩具、それこそSTEAMに関係したようなものを探していたんですが、なかなかいいものが見つからないです。ちょっといいなと思っても、対象年齢が少し早いんですよね。かといって4-6歳みたいなものは、はっきり言って私の心が動かない。いや、私関係ないのか? いえいえ、なんか一緒に熱中したほうが絶対いいじゃないですか。なので、なんか私のくすぐるおもちゃないかしら? と探し中です。なんかあったら教えてください。
そんなことも含めまして、今日のテーマは「遊び心」。楽しい気持ちほどいいモチベーションになるものはないと思います!
もちろん聴衆がどういう人たちであるのか(いわゆるペルソナです)にもよりますが、私は、だいたい同じくらいの年齢かもう少し若い、おそらくはお子さんのいるような層をイメージしてこのブログは書いています。で、仕事にも、創造力という点においても「遊び心」ってだいじだよね、という中身のお話をするために、上のような枕を持ってきています。そうすることによって、テーマが宙に浮いた状態から、聴衆の皆さんの手の上に、ポッと乗るような感じのイメージをしています。
Bodyとなるメインの話がだいたい3つくらい
これちなみに、また手前味噌ですけれども、「遊び心」のところのBody部分の構成です。目次部分持ってきたんですが;
- 遊び心
- 遊び心 ない人
- 遊び心 鍛える
- 心の「動き」
- 人工ワクワク感
- 情動マスター
こういう展開にしてます。6個、小さな章で出来上がってますが、2つで1まとまりのお話になっています。
前半まずは、遊び心そのものの説明ですね。今話そうとしてるテーマってこんなことですよ、という(「遊び心」・「遊び心 ない人」)。
そして、それを伸ばしていく、具体的方向性なんかについて述べたまとまり(「遊び心 鍛える」・「心の『動き』」)。
最後に「人工ワクワク感」と「情動マスター」でさらにもう一歩踏み込んだ心の話なんかしてます。一番ためになりそうな感じのところ、私の意見・考えの集約されたところ、となってます。
まとめ
で、最後に全体的に何が言いたかったのか、もう一度さらっとおさらいなんかもして、まとめる。
心の「動き」が全てを司るようです。これを自在に操ることができたら、もう怖いものなしな気がします。自分の心が「快」の方向に振れるようなテクニックと実践。Kusunoko-CIの心もだいぶ魅惑されてます。心動きましたね! でもおもちゃはつまんないのは買わないです! 遊び心、持っていきましょう!!
欲しいおもちゃ。(で実際にに心動かされたおもちゃを紹介してます)
こんなふうに、話の枕で紹介した話に帰っていくことができるスタイルが、私は大好きです。一本筋が通り、かつきれいにまとまります。聞いている方も、普通はだいたい最初の話なんか忘れているんですけれでも、こうまとまると要点は頭に残って行くんですね。身近な話を持ち出してきている理由もそれです。


5.練習
そして、ここ一番強調しておきたいのですが、練習してください。
20回です。
15回でもいいですが。時間を測って、今ならスマホでビデオ取ることだって可能です。動きとかチェックするのにもいいですよ、ビデオ。
ここで、皆さんがスピーチが苦手な理由を教えましょう。
「慣れてない」んです。ただそれだけ。
なので、少なくともこの5分か10分か時間を、できれば用意した紙なんか見なくていいくらい練習する。ただそれだけで、あなたのスピーチ、ガッツリよくなります。賭けてもいいですよ!
そしてこういう機会を繰り返せば繰り返すほど、原稿をまとめる時間は早くなる、構成もよくなる、自信が出てもっとうまくパフォーマンスを交えることもできる。とどんどん良くなっていきます。本当に賭けてもいいです。
なので、地味なことかもしれませんが、いやだいやだと思うよりは、練習するアクションを取ってみることをお勧めします。
逆に、こうやって大多数の日本人が苦手とすることができるようになったら、あなたにとってかなりのAdvantageですよね!


まとめ
ということで今回は、私がトーストマスターズクラブで学んだスピーチの、ほんの一部の、でも大きな効果を得られる部分を、抜粋して伝えてみました。
私だって、昔は緊張してまともに人前で話すなんてできなかったです。でも結局数をこなすことで慣れました。 トーストマスターズクラブの テキストに書かれていたことを、インド人の先輩クラブ会員に言われたことを、愚直に実行した結果、今はたいして気にもなりません。英語でもです。
ですので、慣れること。これだけなんです。やってみましょう。あなたのスピーチスキル、見違えるほどよくなりますよ!
今回残念ながら、枕はちょっとまとめに持って来づらかった。そんなときもあります! 練習練習!