レジリエンスは心の弾力性 誰にでも手に入るもの
Resilience.
皆さんこんにちは。今日も一日お疲れ様でした。
息子の熱も下がって、ちょっとほっとしているKusunoko-CIです。おかげさまで、とっても元気になりました。
ただ本人元気になっても、幼稚園お休みですからね。かなり持て余しております。
さて今日は、心のレジリエンスの高め方の本を読みましたので、その内容をShareしてみたいと思います。
レジリエンスとは
まずはさっそく定義から。
レジリエンス研究の第一人者である、ペンシルベニア大学ポジティブ心理学センターのカレン・ライビッチ博士は、レジリエンスとは「逆境から素早く立ち直り、成長する能力」と定義しています。日本では、打たれ強いこと、折れない心、心のしなやかさ、といった表現が使われることもあります。(Light works blogさん)
とにかく何かあって落ち込んでも、すぐに立ち直ることのできる心。これがレジリエンスのある人ということになります。
柳の木みたいなイメージですね。
レジリエンス 折れない心
以前参加した、NLPの入門コースでも、講師の椎名さんは「ビジネスに成功する人とはずばり『心が安定した人』」とおっしゃっていました。
ビジネスというのは、いい時も悪い時もある。問題はその悪い時を、いかに安定した心で乗り越えていけるか、チームや会社を強いリーダーシップで引っ張っていけるか、これが問われると。
これはビジネスのみならず、何かで成功しようとするなら、絶対ないといけない。
そしてもっと言えば、この世に生きる限りは、なるべく身に着けておいたほうがいい。
私も以前は、自慢じゃないですけど、豆腐のようなメンタルだったんで、ずいぶん苦労しましたね。
何がいけなかったのかよくわかりませんが。
まぁ理由が何であれ、あんまりそこに目を向けても意味ないです。むしろ、どうするかのほうへ、未来へ目を向けましょう。
へこんでも折れないレジリエンス思考
今回は「へこんでも折れないレジリエンス思考」という本です。小玉正博さんという医学博士の方。筑波大学大学院教授などを経て、現在、埼玉学園大学人間学部教授。カウンセリングもされているとのことです。
ではさっそく内容のご紹介。
この本では、レジリエンスを高める方法として、主に以下の6点からの方法が述べられています。
- 冷静さを身につける―つねに自分を見失わない思考とは
- 柔軟性を養う―危機を危機と決めつけない思考とは
- 楽観性を機能させる―置かれた状況を的確に把握する思考とは
- 自信力を育てる―「無理だ」が「できる」に変わる思考とは
- 人間力を高める―コミュニケーションから自分を強くする思考とは
- 回復力を鍛える―逆境でも前向きに舵をとる思考とは
冷静さを身につける
この項では、感情に左右されないようにすることが勧められています。
小さなことに一喜一憂しない。
そのために瞑想などで、心を落ち着かせる訓練をしておくといい。
メタ認知といって、自分を客観的に見つめる癖をつけると、この感情に振り回されない心が手に入るということで、これは私も経験ありますが、結構効きます。
「って思っているなー」と心で付け加えるだけで効果があるので、ぜひ試しみてください。
柔軟性を養う
ここでは、自分にできること、できないことをしっかり把握することが大事と書かれています。
変えられるものは、「自分と未来」。「過去と他人」は変えられないと、折につけ思い出すのがいいでしょうね。これは私のCore valueの中にも、派生して入っている項目です。
毎朝眺めてます。
楽観性を機能させる
ここでいい言葉だなーと思ったのは、「悲観的な性格を変えるのは難かしいが、悲観的なものの考え方は変えることができる」という言葉でした。
先日読んだ「嫌われる勇気」の中でも、「性格ではない、ライフスタイルだ」ととらえることが大事と書かれていました。
言葉一つなんですけど、この言葉に支配されるもの人間なんですよね。なので、言葉というものにはいつも気を付けておきたいわけです。
ちょっと自分がそういうものの見方をしがち、というのは気づいていておいた方がいい。
それだけでもずいぶん違ってきますよ。
自信力を育てる
これは自己肯定感(本書では自尊感情と書かれています)を高めること。
そしていつも、「できる」という言葉を使って、自分をポジティブな気持ちにさせておこうという試みです。
上の話にも関わってきますけど、ほんと、言葉って重要です。
人間力を高める
この辺は、もろに「思いやり絆反応」の話とかぶります。
チームであるという考え方。そして貢献しようとする思い。
こういう考え方の人は、何をやってもうまくいく。そしていろんな人からも好かれ、人生も好転していく。しかも健康にもなる。
ということで、超おすすめですよ!
回復力を鍛える
人と分かち合うことです。
辛いことというのは、誰にでも、いつでも起こります。社会というというところは、そういうものです。
上のすべてを網羅したって、辛いことが起こる時は起こる。へこんでしまう時もある。誰でも。
でもそういう時も、無理して忘れようとするのではなく、人と分かち合ってみること。それだけで、ずいぶん心は軽くなるはずです。
そしてまた、チームや家族や、社会のために貢献しようとする気持ちを持っていれば、「よしやろう」と思えてきます。
とりあえずはため込まず、話してみるのもいいもんですよ!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本書は最後に、「日本人のレジリエンスを強化する―いま見直すべきウィークポイントとは」という項目で、日本の文化について触れています。
失敗に不寛容という。
私も今まで何度かお話してきましたが、どうも我々、減点主義で物を判断しがちじゃないですかね。
社会に出てから必要なのは、いかに失敗しないかではなく、失敗や問題にぶち当たったときに、どうやって解決して乗り越えていくかだと思うんですが。
日本の公教育って、あんまりそこを教えない気がするんですけども。少なくとも私の育った時代は。なので、自分の子どもには、そういう部分を教えていきたいなと思った本日のKusunoko-CIでした。
ちなみに今は、子どもと四六時中家の中で過ごす、嫁のレジリエンスが心配です(笑)。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございます。皆さんのレジリエンス、絶対高まりますよ。