続かないのは「自己肯定感」のせい?
It’s not your fault, but because of your low self-esteem.
皆さんこんにちは! 皆さんは何かがんばって続けようと思った時、いつも前向きに頑張れていますか? あるいは、努力しているのに、がんばっているのに、なんだかネガティブな気持ちになってしまって、途中で挫折したりするタイプですか?
せっかく自分を変えよう、努力しようと思って何か始めたのに、楽しくなくなって続かないのはさみしものがありますよね。
何かやり遂げたい、のにうまくいかない、それもしかしていわゆる「自己肯定感」の低さが原因かもしれません。そこで今回はこの「自己肯定感」にスポットを当てて、続けるために必要な「心の基礎作り」というものを考えてみたいと思います。
自己肯定感を高めるには
結論から行きましょう。ここにたどり着いた方はすでに、おそらく自分の自己肯定感の低さにも気づいていて、できるものなら変わりたいと思っているはずだから。
変わるためにとる行動には、5つの領域があります。
- ポジティブ感覚を環境としてセッティング
- 外的要因
- True Northを持つ
- 脳科学(生理)的に自分をコントロール
- 口癖
です。
ポジティブ感覚を環境としてセッティング
これは以前も説明した、ポジティブ日記です。とにかくいい気分になりましょう。
話はそれから。寝る前にポジティブなことを3つ書きだす。すごく簡単なことでいいので、今日1日の良かったことに目を向ける、そうすると人生悪いことばかりではない、という当然なんですが、自己肯定感のない人が見逃しがちな現実が我々の感覚環境として整っていきます。
精神科医の樺沢先生もTwitterで何度も何度もその効能を説いておられます。私ももうやって1年近く、効果は絶大です。気分良くなりますから、ぜひやってください。気分いいと何でもできそうな気がしますよね。
外的要因
あなたの周りにも、口を開けばネガティブなことをいう人いませんか? これ結構場悪影響なんですよ。太った人のそばにいると太ってしまう確率がずっと高くなる、という研究結果がありますが(ライブドアニュース)、我々は周りの人間から大きな影響を受けやすいのです。
なので、なるべく関わりを持たないようにしましょう。仕事でどうしてもというのなら、なるべく最小限に。せっかくあなたは変わろうとしているのだから、今はそのことに集中できる環境を作ることに専念しましょう。
True Northを持つ
これは向かうべき指針ということなんですが、みなさん、まずは「成長思考」というものを持ってください。これは何かといいますと、簡単に言ってしまえば「自分は変われる」と考えている人は、本当にどんどん成長していくことができ、逆に「固定思考」(変われないと思っている)の人よりもずっと成長のスピードも成果も大きいという事実です。
スタンフォード大学教授で心理学者のCarol Dweck博士の行った、20年にもわたる研究で明らかになっています。人は変われるのです。そして変われると信じると、もっとずっと良くなっていけるのです。これをまず心の指針としてしっかり持つこと。
大事なことなのでもう一度言います、あなたが自己肯定感が持てないのも「変われる」んです。
脳科学(生理)的に自分をコントロール
またもや登場樺沢先生によりますと、「朝起きて、朝日の下でリズム運動をすると、セロトニンが脳内で作られやすくなる」ことが研究の結果わかっているそうです。
ちなみにこのセロトニンですが、日本クリニック株式会社さんのホームページでは、
脳内で働く神経伝達物質のひとつで、感情や気分のコントロール、精神の安定に深く関わっています。セロトニンが不足すると脳の機能の低下が見られたり、心のバランスを保つことが難しくなります。
と説明されております。我々の脳を味方につけてしまいましょう。人間も生き物ですから、こうした体内の物質が少なくなったり足りていなければ、努力どうにかしようとすることは本当に難しいのです。5分でも10分でも構いません、朝日の下のリズム運動でこのセロトニンを増やして、援護射撃してもらいましょう。これも結構すぐ効果を感じられるはずです。
口癖
そして最後に自分を肯定するための言葉、「今のままの自分でOK」と言う、です。何度も登場で恐縮なんですが、これも樺沢先生からです。その名の通り「自己肯定感」ですから、肯定するんです。
この辺は以前お話した「仏陀式」反応しない方法にも書きましたが、特に気負わないことが実はすごい重要で、何が心に浮かんでも「So what?」な感覚でいるようにする。
「こんなネガティブなことを考えちゃだめだ!」とか、「変わるんだ!」って思うと逆にできないというこの妙味。
別に悪いところを積極的にOKにして、それでいいという話ではなく、変わるし変われるのですけれども、それと自分をJudgeすることは全くの別物ということです。
いい面も悪い面もある、それをまずはそのまま受けいれて、次へ進む。そもそも「人は環境の子」、その悪い面もあなたのせいではないかもしれませんしね。責めるだけ無意味です。
自己肯定感と改善
ここまで先に結論から書きました。どうやったら自己肯定感が高められるのか。
トヨタの改善では、できないことやミスに対して、人は責めません。その間違える状況を作ったシステムを良くしようと考えます。我々の自己肯定感のないのも、何らかのシステム要素に因るところが大きい。なので、そこを改善していきましょう。
今あげた5つ領域のうち、あなた自身がするべき精神的な純粋な努力って、強いて言えば最後の口癖ぐらいなもんです。
もう一度言いますが「人は環境の子」。我々は環境さえ整えばどんどん高みへ上っていけるんです。そして、それを変えられるのも我々人間の強みなんです。
過去にどんなトラウマがあるのであれ、二十歳すぎたらあとは自分の責任です。変わりたいなら、自分で変わらなければいけない。でも、この自己肯定感の低さ(自己否定感)は本当に足かせになる。Kusunoko-CI、自分がそうでしたから本当にわかります。努力したって続かないんですよね。
でも、もう安心してください。上記のように仕組みの中に自分を入れてしまえば、自然と変わっていけます。そしてこれをファンデーションとして、自己成長や努力の階段を上っていけばいいのです。
自己肯定感さえあれば、改善の「現状を把握し、目標を立て、やることを決め、実行する」、というPDCAも効果的に回していけるようになりますよ!
自己肯定感とは
順番が後先になりますが、自己肯定感についておさらいの意味も込めまして。
読んで字のごとく、「自己を肯定する気持ち」です。私思いますのに、日本人は結構環境のせいか文化のせいか、あるいは親御さんの育て方のせいなのか、外国人の友人たちに比べて、自己肯定感がない方が多いように思います。
データありました。『「自分はだめな人間だと思うことがある」という質問に対して、日本人の80.8%が「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答』だそうです。アメリカ(61.2%)ですからかなり高いですね(モチラボさん調べ)。
ちなみにこの自己肯定感、英語で言うと「Self-esteem」です。
日本セルフエスティーム普及協会によれば、自己肯定感は以下のように説明されるようです;
そのままの自分を認め受け入れ、自分を尊重し、自己価値を感じて自らの全存在を肯定する「自己肯定感」の感覚は、何ができるか、何を持っているか、人と比べて優れているかどうかで自分を評価するのではなく、そのままの自分を認める感覚であり、「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在」だと思える心の状態が土台となります。
(強調はKusunoko-CI)
そうです。自分が嫌い、とか、なんで私はこんなこともできないんだ、みんな出来ているのに、とか考えがちな人は典型的に自己否定がしているタイプです。
これは私の感覚で、データ取ったわけではないですが、こういうタイプの方は、「生真面目」、「自分を責めがち」、「加点ではなく減点で物事を見る」、「心が病みやすい」という特徴があるように思います。もったいないですね。人生楽しまないと。
自己肯定感の持てない人
じゃどういうのが、自己肯定感を持てない人の特徴なのか。
先ほども述べましたがKusunoko-CIも結構ないです、自己肯定感。特徴として、
- モノゴトを素直に受け取れない、否定的にとらえる
- 精神体に不安定
- 行動が消極的
- 他人にも自分にも厳しい
- 今・ここに集中できない
- ストレスにさらされやすい
等があげられます(ビジネスのためのWeb活用術さんからの情報を元に作成)。
安定がないとなかなか難しいんですよ、自己成長って。
だって、できないことを受け入れかつ前向きに捉え、やることはこれとこれなんだとチャレンジし、困難があっても「そういう時もある」って今・ここに集中しながら、楽しんでやっていく。
しかもできなくても粘り強く自分を変に責めずに、という一連の行動がなにかに挑戦して根気よくやっていく姿勢なんですが、自己否定が強いとこういうサイクルが取れないんです。
「どうせ何やっても」とか「なんでこんなことも」とか、そしてできないと心が不安定な時に挫折しがち。私も昔こうだったんでよくわかるんです。我々言ってしまえば、自分で心に重りをつけて、高く飛ぼう高く飛ぼうともがいているわけです。
まとめ
いかがでしたか。率直に申し上げれば、自己肯定感のない人は改善向きではないです。ってか続けられないんです、心が不安定だから。
そして、そのせいで失敗するとまた自分を責めてしまうんです。「なんでこんなことが」とか言って。
でももうそういう悲しいことはやめましょう。自己成長にも準備がいる。まずはここです。
自己肯定感をもつ=自己改善下準備なんです。これを培ってしまえば、あなたのやりたいことの、ほとんどすべてが可能になっていきます。なぜなら、問題と感情を分けて考えれられるようになるからです。感情は感情、問題は問題。そこがミックスするのも自己肯定感がない人の特徴なんですね。
人生は、自分を責めていられるほど贅沢なものでもないです。あなたの自己成長、心から応援しますよ! You can do it!!