巧遅拙速で!チャンスが舞い込む“セレンディピティ” 

Serendipity

Photo by Amy Reed on Unsplash

皆さんこんにちは! 今日もどこかで改善サポート、Kusunoko-CIです。

さて皆さんは、最近新しいことに取り組んでいますか?

現在、そして当面の間、コロナによる「生き方の再編」といいますか、「暮らし方の変化」に、我々は直面していくことが予想されますね。

今年(2020年)に入って劇的に増えた、「在宅勤務」だって、こうしたコロナ禍がもたらした結果です。コロナ禍がなかったら、在宅勤務スタイルの導入に、日本は何年かかっていたことやら。

ある意味強制的な、「新しい時代の幕開け」となった2020年。今は、これからの変化に目を向けていくことも、重要になっていくのではないでしょうか?

そんなわけで今回は、新しいことに目を向け、新たなチャレンジや発見を促すために、とても面白い考え方のご紹介です。題しまして「巧遅拙速で! チャンスが舞い込む“セレンディピティ”」。

この「巧遅拙速セレンディピティ」、あなたの暮らしに、「気付き」や「新しい風」を送り込んでくれます。どうぞお持ち帰りください!

「セレンディピティ」はアクションから

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突然新しいことに気づいて、そしてふっと興味がわく。

ふとしたきっかけが元で、新たな趣味や、勉強・資格の道に進んでいくことも、少なからずありますよね。

後から振り返って、「ラッキーだったな」とか思ったり。

こういう現象、「ふとした偶然からの、新たな発見」を「セレンディピティ」と言います。

こちらの「セレンディピティ」は、ノーベル賞受賞者の方などが、その受賞インタビューで使ったりして、有名になった言葉です(サイエンスポータル)。

英語では、「serendipity」と書いて、

探していなかった、価値のあるもの、または心地よいものを見つける能力、または現象

Definition of Serendipity by Merriam-Webster

と説明されています。

反面、「新しいことを始めましょう」というと必ず、「何から始めていいかわからない」、「やっても長続きしそうにないし」、という声も聞こえてきます。

こういう方々にお勧めしたいのは、まずは「アクションを取ってみてほしい」ということです。

どんな些細なことでもいいですので、今までしたことのない、新しい何かをとにかく始めてみましょう。

そうすることで、「今ある限られた可能性の世界」から、抜け出すことができるのです。

もしかしたら、今始めたこと自体は、そんなに興味も持てず、すぐにやめてしまうかもしれません。しかしながら、「まずはやってみた」という小さなステップが、「次の一歩」を生み出すきっかけにもなる。

確かなことは、今までと同じことを延々と繰り返していても、「新たに価値あることには、ほぼ100%出会えない」ということ。

こちらWikipediaの「セレンディピティが見出せる代表例」にそれはもう、山のように事例が載っています。

これらはすべて、試行錯誤のアクションの中から、「新たな価値」を見つけ、大発見や商品化につながったものばかりです。

とにかく試してみる。いっぱい行動してみる。それがまさに、「新しい世界への扉を開く」カギになってくるのですね。

「数」:蓄積の重要性

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この言葉は、もともとイギリスの小説家、ホレス・ウォルポールさんという人が作り出した造語でした。

このホレスさんが、子供の頃に読んだ「セレンディップの三人の王子」という童話の、幸運を招き寄せる力のストーリーからのアイデア。1754年の事です。(Wikipedia)。

先ほどの、山のような「セレンディピティ」の事例の数々。

共通しているのは、皆さんいろいろなことを試しているうちに、ふっとひらめいた、あるいは偶然・間違えて何か新しいものに辿りついたという点です。

偶然を起こすために、へたな鉄砲(?)を数打ったことが、そのチャンスの絶対数を上げる第一要素であるなら、第二の要素は、「気づき」。

目の前にせっかく「ヒント」が現れても、気づかなければ、それはただ過ぎ去ってしまうもの。

そこで気づけるかどうかは、結局積み上げてきた経験や知識がものを言います。まさに、「数を打って」いたからこその「気づき」なのです。

こうなると、「鶏が先か、卵が先か」の有名なお話になってきますが、チャンスを生み出すのも、それをつかませるのも、実際にアクションを取って試した、その記憶や経験や蓄積なのですね。

「たまたま偶然な新規アイデア」を引き寄せ、そして「発見」するために、どんどん行動するのです。出会いのための「PDCA」ですね。

何もアクションを取らない人に人に、「セレンディピティ」は舞い込んできません。新しいものを求めて、「トライアンドエラー」を繰り返しましょう。それが「気づき」の下地を作っていくのです。

改善にみるセレンディピティ

私たちの改善活動でも、そういう「ふっとした気づき」が舞い降りることがあります。

簡単な例えで言えば、改善活動での時間観測。

作業者さんの動きの中から、「ムダ」や問題を見つけ出して解決するするような場合です。今5回くらい、その作業の時間を測ったとしましょう。

その時、その作業に、やけに「ばらつき」が多いことが発見されたりします。そもそも作業内容的には、5分程度で終わるもののはずなのに、ごくまれに2分とか、反対に10分とかいう明らかな異常値が出たりする。

データ分析上は、通常こういう異常値は、上下取り除いてしまう。異常値のせいで、相関や平均の、正確な分析結果が出ないからですね。

ただし、何でもかんでも「異常値だから」、と機械的に取り除いてしまうことは危険です。

先ほどの例で言うと、「ある時はすごく簡単にでき、またある時は異常に時間がかかっている」、こういう「ばらつき」の多い作業には、必ず何か問題が隠れています改善のチャンスがそこにある、ということですね。

何度も何度も「カイゼン」を繰り返していくと、現場でこうした「異常値」に対するふとした「気づき」が生まれてきたりします。

これも数をこなした結果、生まれてくる「セレンディピティ」センサーの一種ですね。

「そんな新たな発見なんて無理」と決めつけず、まずは何かしら生活のルーティンを変えてみてはいかがでしょうか?

  • 歩くなら、いつもとルートを変えてみる。
  • 新しいお店・商品があったら試してみる。
  • 本屋さんの中をぐるっと一周して、ふっと気になった本を読んでみる。

などなど、いろいろと試せる「新しいこと」というのは、工夫次第でいくらでも見つかります。

ネットで、情報を追うのもいいですが、まずは何かしら、新しいことへ行動を起こしてみる。大事なことは、「試した」ということ。この経験の数と蓄積が、より新しいもの、有益なものへとあなたを」導いてくれるのです。

カイゼンは巧遅より拙速(こうちよりせっそく)」。「完璧など目指さなくていい、まずは思いついたらやってみて、それからどんどん良くしていこう」、という言葉です。もともとは孫氏の言葉ですが。

うまくできなくても、失敗してもいいのです。まずは数をこなしていくことことで、幸運も舞い降りてくる。でもその幸運も、結局は私たちが、その「行動」が生み出したものなんですね。

まとめ

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ということで今回は、「巧遅拙速で! チャンスが舞い込む“セレンディピティ”」でした。

大きな変化が予測される今の時代、そのままでいることは、時代に対応できないということと同義になります。

動きましょう。新しいことに出会う環境を、少しずつ生活に取り入れてみましょう。

あなたが取った行動の「数」はそのまま、さらに新しいことを発見する「幸運」の数につながります。

そして、現れた「幸運」に気づくためにも、行動した経験の蓄積が活かされていくのです。

つまんなかったら、やめちゃったっていいじゃないですか

少なくとも、「やった」という行動と経験は、あなたの中に残っていくのですから。

  • 歩く時、いつもとルートを変えてみる。
  • 新しいお店・商品があったら試してみる。
  • 本屋さんの中をぐるっと一周して、ふっと気になった本を読んでみる。

小さなことでいのです。アクション、取りましょう!

幸運の女神は用意された心にのみ宿る

フランスの細菌学者ルイ・パスツール

皆さんが、“セレンディピティ”に出会えますように!

今日も読んでいたきまして、ありがとうございました。

では!

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