転職の正攻法と成功法

Straightforward and successful methods of changing jobs.

皆さんこんにちは。出張中のKusunoko-CIです。

今日はこちらでも雪が降りまして、なかなか寒い一日となりました。

本日は出張先のオフィスにて、本日が最後の出社となる同僚が、ご挨拶に来てくれました。

Kusunoko-CI、現在の会社に入社したのが2年前。彼にはずいぶんいろいろなことを教えていただき、「若いのに優秀だなー」と思っていたのですが。

優秀であるがゆえに、辞めていきましたね。ある意味時代の趨勢です。

ということで今回は、彼の2年間の行動を、Kusunoko-CIなりに分析しながら、「転職の正攻法と成功法」みたいなところを語ってみたいと思います。今まさに転職したいと思っている方、ちょっと読んで自分の転職活動の足しにしてみてください。

転職できる人、できない人

ぶっちゃけ誰でもできます。

転職そのものに資格がいるわけではないし、法律で規制とかされてるわでなし。

したいと思えば誰だってできる。ただ誰でも「いい転職ができる」わけではないです。

今回の私の同僚の転職は、私の目から見て「いい転職」だと思います。

理由は、

  • 新しいことにチャレンジしている(全く違う業種)
  • それでいて、今まで培ってきた彼のスキルが生かされるようだ
  • 転職までに十分な時間をかけていた
  • 仕事をしながら、常に自分をupgrade(勉強)していた

もうこのくらいで十分、彼がどういうふうに働いてきて、どんなふうに自分の市場価値を判定しながら、納得のできる転職をしてきていたのかわかります。

私より10以上若いのですが、本当に優秀な人です。

転職の思考法

以前も転職の思考法の本のご紹介でお伝えしましたが、転職における3軸。

  • 業界の生産性
  • 技術資産
  • 人的資産

でしたね。

彼の純粋にすごいなと思うところは、この3軸きちんと網羅した転職になっていたところですね。これは強い。

ふつうはだいたい2軸くらいまでできれば、まぁ何とかなるかなというもんなんですが。

今のものづくりのフィールドから、Eコマース的な世界へ(業界)。

技術は、ものづくりやカイゼンで培ったノウハウ。最新のテクノロジーにもかなり精通していました(技術)。

で、しっかりやっていましたので、取引先の信頼も厚く。今は送別会のオファー・マネジメントに大変だそうです(笑)。(人的資産)

イヤすごいですね。

自分の市場価値

今回何より語っておきたいのが、「彼がどこを見て働いていたのか」、という点です。

多くの人は、忙しすぎて余裕がないこともありますが、なかなか会社の「外」を見ながら働くということができないのではないでしょうか?

前回エッセンシャル思考のご紹介のところでもお話ししましたが、「戦略とは何をしないかを決めることである」、というやつですね。

毎日毎日忙しいのはわかります。でもその忙しさは、本当に必要な忙しさなのか。ただ、すべてのものを惰性で取り込もうとした結果なのではないか。

人生100年時代、個人が一つの会社で80歳定年まで働けるということは、まずない。

どういう形であれ、転職する、ないしは働く形態を変えていかなくてはならない。

その上で大切なことは、「常に市場をみながら働くということ」です。

今いる部署の、今の上司のみを見ながら働いていてはいかんのです。もちろん、そこを満足させることはとても重要なことですが、残念ながら、それだけやっていても、会社があなたの面倒を生涯見てくれるわけではないからです。

常に、自分の市場価値を考えましょう。

あなたが最後に自分の職務経歴書を書いたのは、いつですか

私は、半年に一回必ず職務経歴書をアップデートしています。この半年を振り返って、そこに書けるようなことをやってきたかどうか。なければそれは、働きながらも、どんどん市場価値を失っているということにほかななりません。

そういう働き方は、いざとなったときとても危険です

なんなら、自分の市場価値判定のためにのみ、どこかの会社に応募してみたっていいのです。

少なくとも、そういうことができるだけの時間を普段から取っていること、あるいは取れるような働き方・生き方をしていること。

辞めていく同僚の話に戻りますが、優秀な男です。

結局今回の転職期間に2年かけたのだそうですよ。吟味に吟味を重ねて。もちろん、落ちたところだってありました。でも最終的には自分が納得できる、キャリアデベロップメントの軸の上に乗った会社を見つけたようです。

100万分の一の人材

先ほどの転職3軸に加え、Kusunoko-CIが以前から実践しているのは、藤原和博さんという元リクルートで教育改革実践家の方の推奨する「100万分の一の人材」という考え方です。

詳しくは、リンク先を読んでいただけるといいのですが、簡単に言ってしまえば、「自分の持っているスキル・経験を重ね合わせて、希少性を上げていく」ということです。

100万分の一の人材というと、スポーツで言うとオリンピックレベル。ひとつのことでここまでになるには、持って生まれた天賦の才・本人の類まれな努力・そして環境・さらに運、のような奇跡に近いレベルの要素群が必要です。多分どれか一つ欠けてもダメです。

我々のような凡人には、到底無理な世界ですが、凡人でも到達できる方法があるんです。

一つの領域(例えばセールス)で100分の1の人材になる。藤原さんは、これにだいたい1万時間必要と。真剣に働いて5年程度で到達できます。100人に一人の存在くらいなら、なんとか行けそうな気がしませんか?

で、そこに到達したら、次はちょっと働く領域を変える。セールスだったらマーケティングとか。転職しても、会社内でもいいのですが。そこでまた100人に一人の存在になるまで努力する。それだけですでに100x100で1万人に一人の存在です。

そうしたら今度はもう一度、ピポットします。また違う領域にチャレンジです。そこでもまた100人に一人の存在になったら、今度は100x100x100で、すでに100万人に一人の逸材ですよ。

どうですか? 実現可能な感じがしますでしょ?

Kusunoko-CI、現在最後の3度目の領域に入りました。ここで計算上あと3年ほど働けば、ついに念願かなって「100万人に一人」くらいの存在になります。もちろんここで終わりではないですが。

最短で15年。

一口に15年というと、結構うへーってなる時間ですが、それで凡人に、オリンピックレベルの希少性が手に入るなら、やってみる価値ありですよ!

まずは自分のキャリアの棚卸。そして新しい領域へチャレンジしてみてください。

それからやるに当たっては、市場の流れていく方向性も見据えておくといい気がしますね。今ならAIとかIoTとか、そういうものになる気はします。

まとめ

そんなわけで今回は、一人の同僚の退職と転職から。

正直言って、これから大変な時代がやってきます。人生100年。我々のような凡人は、おそらく死ぬまで学び、ほぼ死ぬまで働き続けるような時代です。

でももうそうなっちゃうんだから仕方ない。

であれば、どうやってその中で生き抜いていくか。

年齢なんて関係ありません。新しいことにチャレンジしましょう

正しい努力は、リスクを減らします。そのためにじっくり考える時間をもてるように。そして自分なりの戦略をもって、人生を生き抜いていきましょう。

そうしたことに役立つ情報を、皆さんにお届けできるよう。今日のKusunoko-CI Developmentでした。

K君、君の次のキャリアでの成功を願って!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA