コロナ後の世界、身の振り方は? 試してみようSWOT分析

SWOT

Photo by Richard Jaimes on Unsplash

皆さんこんにちは! 今日もどこかで改善サポート、Kusunoko-CIです。

私は以前、サウジアラビアにあるトヨタに勤務しておりました。当時はいわゆる、「改善部」という部署に所属していまして、いろんなカイゼン活動を推進していたわけですが。

その「改善部」というところは、当時「Strategy」(戦略部)という部の下位組織になっていました。

ですので、会社や部署の「戦略」や「方向性」というものを考える業務も多く、その時に使っていたのが、「SWOT分析」というフレームワークです。

コロナと共に、生きていかざるを得ない、これからの世界。大きな産業構造の変化も、すでに予測されています(「緊急対談 パンデミックが変える世界 〜海外の知性が語る展望〜」)。

「どうすりゃいいのかな」と、今後の身の振り方を考えることも、あるのではとないでしょうか。そんな時に、自分自身や自社の「戦略」を考える、この「SWOT分析」を試してみましょう。

なかなか使えるフレームワークですので、ぜひこちらを読んで、あなたのこれからの方向性を模索してみてください。

SWOTとは

SWOT分析とは、個人やビジネスの戦略を立てるのに役立つ、シンプルですがとても強力なフレームワークになります。

この「SWOT」というのは、

  • Strengths:強み
  • Weaknesses:弱み
  • Opportunities:機会
  • Threats:脅威

の略になります。

「強み」と「弱み」は、会社や自分の側にあるもので、自分達でコントロールや変更ができるものです。

例としては、チームのメンバーや能力、特許や知的財産、会社の所在地などが挙げられます。

「機会」と「脅威」とは、外部のもので、会社の外側の、より大きな市場・世界で起こっていることです。機会を活用し、脅威から身を守ることはできますが、外部要因なので基本的に、それを変えることはできません。

例としては、競合他社、原材料の価格、顧客の購買動向などですね。最近ではコロナ禍とかもこれに当たります。

SWOT分析をやってみると、今やるべきことの優先順位や、押さえておかなくてはいけないリスクなどが明確になっていきます。

それが「戦略」というものです。

今ある内定要因・外的環境を、書き出していく試み。必要なことは、すでに知っていると思うかもしれません。

しかしながら、SWOT分析を行うことで、新しい方法や、見えていなかった側面から、自分や自分たちのビジネスを捉えることができるようになります。

自分の強みと弱み、市場に存在する機会と脅威を、いかに掛け合わせながら、活用することができるかを見ていくフレームワークが、この「SWOT分析」なのです。

「SWOT分析」のやり方・「アイデア出し」

ではまず具体的な、「アイデア出し」の段階から見ていきましょう。

目的設定

「SWOT分析」は、ブレーンストーミングのやり方によく似ています。

まずは、「何に対して」SWOT分析を行うのか、目標や目的をきちんと設定しましょう。例えば、新製品やサービスの話なのか、プロセスを変更すべきなのか、とか。

あるいは個人なら、転職や資格取得といった、はっきりしたターゲットを持つことです。

データ収集と分析

SWOT分析を始める前に、自分たちのビジネスや、業界、市場を理解するための調査をしておく必要があります。

スタッフ、ビジネスパートナー、お客様の話もそうです。様々な客観的データを集めておきましょう。

また、競合となる他社・他者というのも、現実的に考慮に入れておかないといけませんね。

アイデア出し

「SWOT分析」に取り組むためには、チームを集めます。もちろん個人でやるならいりませんけども。

時間は、1回2時間くらいで十分です。チームでやるなら、意思決定に関わることなんで、なるべく全員いた方がいいですね。

異なる視点」というのが大事なのと、あとは、自分が計画時に関わったことには、人はコミットしやすいです。

時間を決めて、「強み、弱み、機会、脅威」の4カテゴリーに関する項目を、どんどん書きだしていってもらいます。

1項目10分とか決めて、書ききったら、同じような考えを、それぞれグループ化していきます。この時注意してほしいのは、上位の階級の人が仕切りすぎないということ。特に日本では、「声の大きい人」が全部決めちゃうようなことも起こりますんで、そうするとみんなでやっている意味も、なくなってしまいますからね。

「SWOT分析」のやり方・「クロス分析」

SWOT クロス分析

自社・自分の能力分析や、外的環境に対する考察が済んだら、次に行うのが「クロス分析」です。SWOTを解説する情報では、ここが紹介されていないことも多いのですが、これをやらないと、はっきり言って意味がないです。

それぞれの要素を書きだした後、ここで具体的なアクションを決定していくのです。「戦略的アイデア」が「具体的な行動方針」に変わる瞬間です。

具体的には、強み、機会、弱み、脅威で出てきた要素を、以下の組み合わせで、掛け合わせて考えていきます。

強みx機会

強みを活かして、チャンスを最大化するためのアクションとは?

ここでは、最も効果的で、インパクトの高いアクションアイテムを開発することができます。

強みを活かして、いまある機会を最大限に利用するには、積極的に何をするべきかを考えるフィールドです。

機会x弱み

失う機会を減らすための行動/弱みを克服するための行動とは?

自分たちの弱さのせいで、貴重な機会を失うことは避けたいですよね。

弱みによって機会を取りこぼさないために、改善・準備すべきことを考えだします。

強みx脅威

強みを活かして、外的脅威に負けないようにするための行動とは?

活動がスムーズになるように、自分たちの強みを活かして、避けるべきネガティブな外部要因を考えます。

自分たちの強みを活かして、危険を回避、または他社・他者に打ち勝つ方法を用意しましょう。

弱みx脅威

自分の弱さや、外部の悪い影響から来る、潜在的なリスク。自分を守るための行動とは?

生存のため、最悪のシナリオを回避するために何ができるのか。

考えられる最悪の事態をどう回避するか。「備えあれば患いなし」です。

このように、言葉に書き出していくことで、考えがはっきりしていきます。

またチームでのSWOTなら、「皆が同じページを見ながら」、前に進んでいくことができます。

書いていて、論理的におかしかったり、あまりに楽観的であったりすることも見えてくるのが、このSWOTの面白い部分でもありますね。

内外4つの側面からの現状分析結果が、今自分たちの進むべき道を指し示す「アクションプラン」に変わっていきます。

これもトヨタカイゼンの「見える化」ですね。

注意点

Photo by Elizabeth Kay on Unsplash

とはいえ、SWOT分析を、あまり過大に評価するのも考え物。

SWOTには一般的に言って、次のようなデメリットがあります。

SWOT分析は一つのフレームワークに過ぎない

戦略立案や事業計画には、いくつかの異なるデータ・調査・分析が必要です。SWOT分析は、そうした多くのやり方の一つに過ぎません。

これだけを唯一の指標にして、全面的に頼ることはお勧めしません。

「短所は長所問題」

SWOT分析では、4つのカテゴリのうち、1つにだけに要素を分類することが求められていますね。

しかしながら、「短所は長所」というように見方を変えれば、弱みも強みであるかもしれない。あるいは脅威と思ったことも、大きなチャンスであることも。

この辺の見極めが、個人の判断では難しい。あるいは、最初からそう信じ切っていると、人間なかなか視点を変えることはできないです。

これに対する特効薬はないですが、人はそういう思い込みをする、ということを忘れずに、分析を進めてください。

「ピンチはチャンス」、「問題」はカイゼンのための「金の卵」でした。

どうしようもないほど主観的

フレームワークとしては、なかなか優れものですが、誰でもできる反面、正しいのかどうなのか、今一つわかりづらい

集めたデータやその分析をしっかりしないと、ただただ「こうありたい」という、主観的な結論にしか到達できない場合があります。

Garbage in, Garbage out」という言葉がありますが、データの正確性を必ず吟味してください。

情報過多

あるいは、「これも大事」、「あれも重要そう」、という「ぜんぶ大事主義」に陥ったとき。

これも、何からやっていいのかわからない、あるいは情報が多すぎて、手が付けられない、という状態を生み出してしまいがちです。

ビジネスも個人も、限られたリソースの中で、結果に対して「最も効きそうな」ところをめがけて、手を打つのが鉄則です。

中身もそうですが、情報・データが、要るのか要らないのかを考える、フィルタリングも行いましょう。

戦略とは、何をやらないかを決めること」です。

まとめ

Photo by Rowen Smith on Unsplash

さていかがでしたでしょうか?

Kusunoko-CI、業務上はもとより、個人でも人生の節目節目に使っております。例えば転職とかですね。

「戦略立案」という、あまりなじみのない言葉ではありますが、簡単に言えば、「目的地を決めて、どう向かうかを決める」とうことです。皆さんが旅行する前に、やっているような作業です。

「何をやるのか」、そして「何をやらないのか」。やるのなら、どうやるのが、最も労力とリスクが少なく、インパクトが大きいのか。こういうことは、漠然と普段から考えているものです。

コロナと共に生きる世界、コロナと共に変わりゆく世界。

未来の方向性を考えるとき、客観的に自分を見つめる、いいフレームワークになりますよ。

少なくとも、どうしようと悩んでいるだけよりは、書き出すことで、ずっと建設的な思考を獲得できます

ぜひこのSWOT分析、試してみてください。

皆さんが、成功する未来へのアクションをとれますように。

今日も読んでいただきまして、ありがとうございました! では!

ちなみにテンプレは、こちら→ SWOT Analysis v1

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