夢なんて諦めることのすすめ 

Accept your reality.

皆さんこんにちは。ようやくProject達の準備もほぼ終わり、あとは本格的な始動を待つばかりになりました。今回は皆さん、本番のワークショップを待たずにどんどん実行フェイズへと、自発的に進んでくれてとてもうれしいKusunoko-CIです。

ずーっとProjectの事ばかり考えているので、どうしても改善ネタが多くなっていますね。

そこで今回は少し視点を変えて、人のやる気やモチベーションについて考えてみたいと思います。

あなたのやる気は、どこまでやる気なのか?

先日、約10数年ぶりに高校時代の大親友と会う機会がありました。お互い結婚して子供ができてから会うのは初めてのこと。

やっぱり考え方は大きく変わっていました。お互いに。

今までは、良くも悪くも「自分中心」だったわけですが、今は子供中心。何を考えるもの子供がまずあって、そこからです。

旅行に行った話、仕事の話、将来の話。全部出てくる言葉にそういう影響が出てくるわけです。面白いもんですね。

そしてラッキーな点は、二人ともほぼ機を同じくして、家族持ちになったこと。話す内容が理解しあえる。そしてまた、今度は家族含めての付き合いになりそうな、そんな予感です。

さて、彼は、詳しくは書きませんが、その道のプロの人です。

自分でその道で商売もしてますし、その道のスカウトもしている。そしてその道に進みたい人の講師職も兼任していまして、その精力的な活動に頭が下がる思いです。

で、そこで面白い話を聞きました。

彼が今最もモチベーションが保てないのが、最後に述べた講師職。学校で教えているわけですけれども、やる気のない生徒の多さに少し辟易しているとのこと。

面白いですよね。

その道の学校ですよ。専門学校ですね。

そこに来ているのは、何のためなんでしょう?

ただじゃないですよね。学費もかかるし。いや、お金はね、逆に何とでもなるからいいと思います。親御さんが出してるならかわいそうですけど。

もっともっと大事なことは、「時間」です。

おそらく将来のことを考えてそういう学校に来るのでしょうから、10代後半からせいぜい20代前半くらいがメインの生徒さんだと思うのですが。

その黄金とも呼べる貴重な時間を、モチベーションの上がらないことを学びに来ているのですね。

休講になったら、「やったー!」って喜んでいるそうですよ。

いや、逆だろ。

と言いつつ、自分の若い頃を思い出してしまうのです。

私の過去

Kusunoko-CIもその昔、音楽で食っていきたいとか思っていた時期がありました。

無謀にも。

いやー今考えると本当に無謀です。

そこで、当時(20年くらい前)に音楽で食っていきたいなら、満たしてないといけなかった条件を以下に書いてみましょう。

まず絶対的に才能が必要。そういうもので食べていくというのはそれこそ100万人に一人くらいの才能がいる。カリスマ性しかり。なんかよくわかんないけど、人を惹きつける魅力のある人というのは存在します。マグネットな人。そうでないと結構厳しい。

あるいはそれはねのけるだけの、売り方を知っているとか。重ね合わせとかでもいいですし。

そして環境。今でこそネットで何でもできる時代ですから、物理的な居住場所というのはあまり大きな影響はないかもしれない。私たちの頃は、東京で生まれて育って、東京に住んでないとほぼ無理ゲーという現実がありました。親が東京に家を持っている。そういうところからすでに差がつくわけです。

親の職業。これも非常に需要。親や親類筋が芸能関係にいるなら、おそらく結構な確率でデビューできます。そんな人たちをいっぱい見てきました。そしてある意味では、小さい頃からそういう英才教育も受けている。下地が違う。

そして、本人の音楽が好きな気持ち。何はなくとも音楽やっていたい。そのためだったらどんなことでもやれるくらいの好きな気持ち。「好きこそものの上手なれ」という言葉もありますが、どんな努力も、そもそも努力と感じていない。ほっといても1日20時間くらいギター弾いてるような、そんな気持ちが求められます。まわりで成功した人は、みんなそうでした。

行動力。言うまでもなくアクションとる力。

体力。冗談抜きに不眠不休でそのことを追いかけられる、生物としてのパワー・バイタリティ。

打たれ強い(笑)。これはどんなビジネスでもそう。何かあっても立ち直りが早い。人間、まして芸術家であれば、感受性が強いというのは素晴らしいことです。ですが、レジリエンスがない人はまず成功しない。

コミュニケーション能力。これは芸術家なんでダメな人もいましたが、あるといいことは多い。あと容姿も。

ざっと上げるだけでこのくらい、Default settingで必要になってきます。

どうですか? 今音楽(あるいは何か特殊能力・芸術系)で食べて行きたいとか思っている方で、これを読んでいくつ当ててはまっていますか? 特にあなたがボーカリストなら、ほぼ全部ないとダメです。あるいはどれか一つ極端に突出している。才能とか、1000万人に一人のレベルで。

こうやって見てみると、私ほとんどないですね! 最後の容姿だけはあるかな。うそです。ないです。

厳しいことを言ってみる、「夢を諦めろ」

あんまり夢を追う人に冷や水を浴びせるのもどうかと思うのですが、夢は信じれば必ず叶うとかいう情報が今でも結構な数で見受けられます。

たまにはこういうおっさんがいてもいいと思うのですが、世のバランスをとる反対意見として聞いといてください。

信じたって叶わんものは叶わん

いくら努力したってダメなものはダメです。

これを覚えておいてください。きつい言い方かもしれませんが、私の友人の話に出てきたようタイプの人たち、99%はまず夢は叶いません。

先ほど挙げた条件が基本です。ほんとに抑えようとしても抑えきれないほどの情熱・モチベーションがある人のみが成功します。特に芸事というのはそういうものです。

起業というのも、どうやらそうらしいのですが。

ある意味頭おかしいくらいの、一本ネジ飛んでるくらいの人でかつ、無限に湧き出てるんじゃないかという強烈なバイタリティのある人。そういう人たちが成功できる世界です。

なので、今始めたばかりで、モチベーションの保てない人。悪いことは言わないから今すぐやめて、別の道に進んだ方がいい。

経験者は語るです。

見つめてみよう、自分

嘘いつわりなく、自尊心とか虚栄心とか、「人と違ったことやってる俺かっけー」みたいな思いもすべて取っ払って、まっすぐ自分と向かい合って、そして尋ねてみてください。

「それ本当にやりたいことか?」

それはもう何度も述べた、やむにやまれぬほどの、それをやらないと死ぬくらいの動機ですか

一般に、どんな仕事も「やりたい気持ち」「得意なこと」そして「社会から求められていること」の3つ要素が必要になります。そして普通は、この最初の「やりたい気持ち」というのはあまり叶わず、後者2個くらいで何とかお給料をもらえている状態です。

あなたが今「やりたいこと」、まぁ得意だと思ってやってるのかもしれない。ぶっちゃけそれすら怪しいんですけどね。

で、その最後の「社会から求められていること」になるのに、先ほど言ったような様々な要件が必要になる。もっと平たく言うなら、あなたのやっていること(作品)に誰が金を払いたいと思うのか、ということなんです。

金を払うレベル。それがどういう理由であれ、市場の皆さんの本能に欲しいと思ってもらえるだけのパワーを、あなたは持っているか。あるいは作り出せるのか。

そういうものは、「本当に死ぬほどやりたい」と思う気持ちと各種条件の組み合わせから生まれます。神のいたずらもたまに混じってきます

ですので今一度、先ほども述べましたように、Crystal clearに自分と向き合って、それでいて「死ぬほどやりたい」と思ったら、チャレンジしてもいいですよ。

大事なことなんでもう一度言いますが、誰かにモチベーション注入してもらわないといけないとか、休講でわーいと思う人は、悪いことは言わない。今辞めましょう。諦めて、別の道を模索しましょう。

まとめとも言えないが

でも知ってるんです。それでもあなたはきっと辞めない。

意地もある。そしてまだ社会を知らない分、なめてもいる。どこかで自分は大丈夫という、甘えた根性もある。

やったらいいです。自分の人生ですからね。

ただし、甘く見た分のつけは回ってきます。例えば4年うつ病の中で苦しんだり。親しい人が自死したり。

それでもいいと思った人が、やったらいいのです。そのくらいの気概があったら、万に一つくらい成功するかもしれませんしね!

ということで今回は、夢をかなえようとする若者に、たいそう嫌われるタイプのおっさんになってみました。

あるいは、30年前の自分に送るメッセージとも言えます。

若かった。でも失敗しても何とかなるよ!

死なないまでも、いろんなものを失って、ぼろ雑巾みたいになるけど、それが今、あなたが望む道だもんね! 頑張ってね!

ではまた!

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