息子へ、パパから伝えておきたいこと その4

To my son, things that Papa wants to tell you, Vol.4.

今日は何年何月かな? 今これを書いているのは、2019年の年末もおしせまった頃。今年も雪が少ないね、と言ってた矢先にしっかり降って、しかも今日は寒かったね。マイナス13度まで下がってたから、車の表面もすっかり霜でおおわれてた。君が生まれたJeddahでは考えられないような気候だよね。っていうか、君は4年の人生の中で、時には50度近くなる国から、時にはマイナス20度近くなる国まで経験してるんだね。なんかすごいね。

2017年 日本初帰国

前回は君が1歳の誕生日を迎えた2016年頃のお話だった。今回は2017年の出来事について書いておこうと思う。

2017年で一番大きな出来事は、君が初めて日本に里帰りしたことだった。いい夏休みになったね。おじぃちゃんおばぁちゃんと初めて直にあったのがこの時だったね。おじぃちゃんおばぁちゃん、すごくうれしそうだった。もちろん君も日本を楽しんでいた。生まれて初めて花火もやったんだ。

覚えているかい? 日本に来た初日に、君は居間の窓にあった網戸を突き破って、庭先へ落ちていった。せいぜい50㎝位だと思うけど、ずいぶん勢いよく突き破って飛んで行ったね。

頭と顔から落ちたから、額とそれから前歯のところから血が出ていた。みんな驚いて、急いで病院に行ったんだ。全然大したことなかったけど、ママもおばぁちゃんも驚いて泣いていたよ。

2019年現在、うっすら君の額にはその時の傷が残っている。今はどうだい? もう消えてしまったかもしれないね。若くて新陳代謝が激しいから。傷っていうのは、その時は痛いし、もしかしたら本当に大きな後遺症なんかも残ってしまうかもしれないけど、ある意味では「思い出」なんだ。パパも体にいっぱい傷があって、その時その時のエピソードが詰まっている。特にパパの場合は死にかけた大きな火傷の傷とか、昔飼ってた猫が付けた傷なんかはほんとに懐かしくなる傷だ。年を取ると、そういうものにも愛おしさや懐かしさを感じるようになっていくもんなんだ。今はまだわからないかもしれないけれどね。

ついでに言うと、心の傷も、なんかそんな風に感じてくるようになった。いずれにせよ共通点は、「もう戻れない」ってところにあると思う。一瞬一瞬を大事に生きるようにね

2017年 初フィリピン

この年、君はママの実家にも初めて帰ったよね。パパは仕事で行けなかったけど、ママが送ってくれる写真から、君がどれだけ楽しんでいたかは伝わってきたよ。

フィリピンはの人たちは、基本大家族で、子供も大好きだから、君はもう大家族の中でアイドルのようになっていた。大きいおにぃちゃんもおねぇちゃんも、みんな仲良く遊んでくれていたようだったね。バスケットボールとか、プールとか、暑いのにずいぶんアクティブにしていたよね。途中疲れて熱とか出していたようだけど。

一番面白いエピソードは、君がママのおじぃちゃんおばぁちゃんの実家に行った時のこと。初めて見るひよこがかわいくて仕方なかったんだろうね。なんか鷲掴みにしてしまって、おかぁさん鶏に追っかけられてたらしいね。うける。

パパの実家もママの実家も、相当田舎だから自然や動物と触れ合う機会がいっぱいでよかったよね。ママの実家では鶏もいたし、牛にも馬にも間近で出会えたんだよね。パパの実家では、ダチョウとかポニーとかの牧場が近くにあった。ダチョウは結構怖かったけどね。あと、きみのおばさんやいとことみんなで熊とか見に行ったね。水族館にも行ってイルカのショーも見られた。いろいろ動物に触れあえた1年だったかもしれない。

インドの有名なリーダー、マハトマ・ガンジーという人はこんな言葉を残しているよ。「国家が偉大かどうかというのは動物をどう扱うかでわかる」。動物も同じ命だ。リスペクトを忘れないようにね。それから、いつも言っているけど、食べ物で遊んじゃダメだ。今ならもうパパママの言いたいこともわかっているだろう。リスペクトのことでもあるんだ。これは君の子供たちにもしっかり伝えていってほしい。

リヤド旅行

初めて(というか2度目はなかったけど)、サウジの首都、リヤドに行ったのもこの年だった。この年も、ずいぶんいろんなところへ行ったねー。

この年パパのToastmaster clubの大きな大会がリヤドであった。「プリンセス・ヌーラ・ビント・アブドゥッラハマーン女子大学」というすごくきれいでモダンな大学、覚えているかな? あまりにも巨大すぎて、敷地内で電車が走ってるんだよね。お金のある国なんだなーとしみじみ感じたよ。

ちょうど同じ時に、アメリカのトランプ大統領がリヤドに来ていた。町にはサウジとアメリカの国旗がずいぶん飾られてたよね。そしていくつかの大きな通りは封鎖されていて、タクシーがえらい時間かかったのを覚えている。

みんなで泊ったのは、アパートメントタイプのホテル。広いのはいいんだけど。水が止まったんだよね。断水。パパね、50年近く生きてきて、ホテルが断水したのは初めての経験だったよ。スタッフは珍しく気のいい人たちだったけど、断水するならするって伝えるとか、なんかないもんかね。今では懐かしい思い出だけど。

みんなで栓抜きタワーも行ったし、いい家族旅行になった。この一番上の、アーチになった渡り廊下みんなで歩いたの覚えているかい?

 

国際的なお友達

君が仲良くしていたのも、とても国際色豊かな友達だった。サウジ人のお友達、フィリピン人のお友達、インド人のお友達、エジプト人のお友達、トルコ人のお友達。イギリス人、ヨルダン人、南アフリカ人、フランス人のお友達。中国のお友達、台湾の、イタリアのお友達、そしてもちろん日本のお友達。みんな本当に仲良くしてくれて、ありがたかったよね。

パパが忙しくてイベントに連れて行ってあげられない時とかも、みんなが車に乗せてくれて、君はいろんなところへ連れて行ってもらえた。感謝しないといけないね。

君は、おかげさまでいろんな国のお友達とつながることができた。パパやママ、今でもみんなと連絡取り合っている。君もいつか自分でメールを送ったり、チャットしたりネットで話したりするといいと思う。そしていろんな話をするといいよ。

世界にはいろんな国があって、いろんな文化があって、いろんな宗教や考え方が存在している。日本にだけ住んでいたら、そんなことを知ることもできないし、イメージするのも難しい。パパは片田舎で生まれて、大きくなるまで海外に住んだことがなかったから、よくわかるんだ。その点君は、今すでに大きな資産をもっている。そのことを忘れないでね。視野が広ければ、それだけ人生のチャンスも広がるから。

パパもママも大人になるまで、パスポートなんて見たこともなかった。そんなものと無縁の暮らしだったからね。でも君は、生まれた瞬間に二つのパスポートを持ち、外国人登録証まで必要な環境に生まれた。今は忘れてしまったかもしれないけれど、君はアラビア語も話していたんだよ。

パパねいつも思うんだ。君はパパが小さいとき欲しくてたまらなかったものを、すでに普通に手に入れてるんだなーって。すごいことだよ。

パパはね、君は本当に素敵な人生に生まれ落ちたと思っている。この先、そうした資産をどう使うかは君次第だけれど、世界を視野に入れて大きく羽ばたいていってほしい。体だけは大事にね。すべての基本だから。

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