ビジネスモデル、流れで考えてみた
ビジネスモデル、なんて素敵な言葉でしょう。口にしてみただけで、なんだかちょっと違う自分になれるような気がしませんか? なんか難しいこと考えているような、ちょっと自分が偉くなったような。私にとってはこの“ビジネスモデル”という言葉、まるで思春期に背伸びしてたころの自分に戻れるような、そんな類の言葉です。ということで今回は、フィリピンでビジネス展開中のKusunoko-CIが、このかっこいい「ビズネスモデル」というものについて考えてみたいと思います。
ビジネスモデルとは
そもそもビジネスモデルって何なんでしょうね? 上にも書きましたが、なんかちょっぴりかっこいい響きですよね。まるで自分がビジネスコンサルになったみたいな! そんなことないですか? Kusunoko-CI、結構好きな言葉です。響きが。
そんな響きの話はどうでもよくて、実際に何を意味して使っているのか、本当にビジネスを始めたいとして、これはどういう意味を持ってくる言葉なのか。その辺はっきりさせてみないといけないですよね。言葉だけ覚えてもしょうがない。
そこでまず初めに、「ビジネスモデルとは」ではなくて、そもそもビジネスって何? というところまで考えてみるのがKusunoko-CI。さぁ何でしょう? しっかり定義できていますか?
ビジネス
私の大好きなピーター・ドラッカーは、「企業の目的は顧客の創造である」と述べています。「顧客の創造」ってなんですかね? もっと平たく言えば、自分の商品・サービスを買ってくれるお客様を見つけ続ける行為ということじゃないでしょうか。
ビジネス=商行為ですから、なにか商品なりサービスなりを誰かに買ってもらうことで成り立ちますよね。そしてお客様が払ってくれるお金が、その商品やサービスを作るのにかかったお金よりも大きければお金が儲かるし、それ以下なら当然作っても作ってもお金が入ってこない、つまりその活動をやめないといけなくなるわけです。ここまで書くととても簡単に理解できますね!
つまりは、売ってるものがア何であれ、自分が作った商品・サービスを買ってくれる人たちを探して、探して、探し続けていく旅路がビジネスなんですね。
では、何を売るのでしょう?
ビジネス 何を売る?
そういうふうに「ビジネスって、お客さんがいない成り立たないんだな」、「常にお役さんを探し続ける旅なんだな」と裸の大将みたいなしっかりとした納得があるのはすごく重要で、「なんかこれやりたいから」では遅かれ早かれうまくいかなくなることは知っておいた方がいい。Kusunoko-CI、そんな経験がありますよ・・・。
で、もちろん次は何を売るの? という話ですね。 思いますのに大きく分けて商品とサービス、もっと言えば手で触れるものと触れないものの二つに分けられると思います。おすすめは触れられないもの=サービスとか。触れるものは、すなわちモノ(在庫)を抱えるってことですからね。トヨタでは在庫は「罪庫」といいます。ちなみに、TOC(Theory Of Constraints;制約理論)の創始者であるGoldratt博士は、TPSの生みの親大野耐一氏を『世界中の学者が在庫を資産と思い込んでいる中で,在庫は不良資産であることを初めて発見した人』としています。在庫を抱えるのが悪いといっているのではなく、管理たいへんですよ、という話です。単純にお金かかりますからね。
ビジネスモデル 図解
という前振りを踏まえて、Kusunoko-CIが考えたビジネスモデルのフレームワークはこれだ!
どうですか? 何を売るかがしっかりしていれば、あとは順番にこれらの事柄を、その商品にあった、あるいは売るものの性格にもっともあったやり方で考えていけばいいんじゃないでしょうか? ひとつずつ説明しますと、
Awareness:これは気づきです。宣伝とかして広く多くの人に知ってもらえばもらうほど、売れる確率は高まる。今はいろんな媒体が安く使用可能です。
Desire:あなたの商品の価値。あなたの商品は、お客様になる人のどんな困ったことを解決してあげるのでしょう? そしてあなたから買う意味は?(ブランディング含む)。
Platform:売る場所はどこですか? Web? 店舗借りますか? なるべくお金がかからない方がいい。
Payment:いつ、どういう形で、だれが私たちに支払ってくれるのか。具体的な方法(現金なのか、カードなのか)とかも含めて。
Delivery:お届け方法。届けるのか、お客様が出向くのか。媒体は?
After service:アフターの必要なサービスは、顧客のつなぎ止めが必要な商売ですね。
名付けて、「ADPPDAモデル」。あだぷっだ。ゴロ悪い。
で、こうした観点で他のビジネスを見たとき、やっぱり一番重要になるのが、冒頭に述べた「顧客の創造」つまり、AwarenessとDesireのところなんじゃないかと思います。「買ってくれる人を見つける」。これにつきます。そしてどうやってあなたのところから買いたいと思ってもらうのか。ここもキーですね。
まとめ
ということで、今回はKusunoko-CIなりに、ビジネスとビジネスモデルというものをはっきりさせてみました。これでもう少なくも思春期に少年から大人に変わるような、曖昧模糊としたものとしてこれらを捉えなくて良くなりました。これもフレームワークなんです。そして曖昧でいてくれた方が儲かる人がいるんじゃないのかな、考えるKusunoko-CIです。皆さんも、おしゃれな言葉にに振り回されず、自分の言葉で明確化していくと、難しそうなことも意外とすっきり頭に入ってきますよ!