STEAM教育の推進役となるか 「ワンダーラボ」
皆さんこんにちは! 今日もどこかで改善サポート、Kusunoko-CIです。
さて以前、「STEAM」教育について考える内容を掲載いたしました。
あれからいろいろと情報を調べていましたが、やっぱり全体的に手探り感は否めませんね。
ただこの「STEAM」教育が、未来に活躍する人材の素地となることは、疑念の余地はないと思っています。
そこで最近我が家では、「Wonder lab(ワンダーラボ)」なる会社の通信教育サービスを始めました。
「STEAM」教育に特化したワンダーラボの「Wonder Box(ワンダーボックス)」です。今回は、始めてみて2カ月、この「ワンダーボックス」のレポートになります。
迷ってる方は、参考にしていただけると幸いです。
なぜ「Wonder lab(ワンダーラボ)」?
STEAM教育については、以前のブログを参照していただくとして、現在ネットで「Seam 教育 通信教育」と検索すると、ほぼほぼこの「Wonder lab(ワンダーラボ)」のページがヒットします。

検索結果
通信教育の名前は、先ほどもご紹介しました「ワンダーボックス」。
結構売れてるんですかね。
気になる価格は、以下のようになってます。まとめて払うとお得なようですね。うちはまず半年(6か月一括)から始めてみました。月当たり4,000円です。
子どもが続くようなら、1年契約にするつもりです。
私もいろいろ調べたんですが、ほんとにこの「STEAM」を謳う通信教育って、ないんですよ。
ほぼワンダーラボの、一強ではないかという感じなんですが、「ないから選んだ」とか、そういうわけでもないのです。
以下、選んだ経緯と理由についてです。
「今は遊びがメイン」

Photo by Robert Collins on Unsplash
私の息子(5歳)の通う幼稚園で、よく言われるのが、「今は遊びを通して、大きく人間形成の基礎を育む時期です」という言葉。
私は最近の学校教育のことはよくわかりませんが、それが主流のようです。指導要領的にそうなのかな?
持論として、「学びが可能性をもたらす」と考えている私なので、よく幼稚園の先生に、「うちの子は勉強に興味持ってますか?」と聞いてしまうんですね。
そうすると先ほどの言葉を返されまして、「今は勉強というより、遊びを通しての学びがメインですよ」と諭されてしまいました。
「遊びを通して」というのはこちらのサイトでも強調されていますが、まぁ勉強しろったって無理ですよね(笑)
なるほど、それは理解しました。
とはいえ、「今できることを、何かやらせてあげたい」と思うのが親心。であれば「遊びっぽい何か」が基礎作りとしていいのでは、と考えていたのが一つの理由でした。
いろいろ比較
もちろんSTEAMに限らなければ、いろいろ最近は、タブレットなんかを使った通信教育が見つかります。
算数とか、書き取り、英語や図形なんかも学べるシステムは、正直即効性があって魅力的ではありました。
ただ一番大事なのは、うちの「ユーザー」ですよね。
そこでまずは、そうしたごく普通の、教育タブレットの学習の様子を、うちの息子にYou tubeで見てもらいました。
私:「こういうの面白そう?」
息子:「おもしろくなさそう」
ということで、興味なし。まぁそうかもね。5歳児には、「勉強勉強」したものは受け付けがたい。
で、この「ワンダーボックス」はデモアプリがありまして、それをやってみてもらいました。
そしたらなんとまぁ、すっかりはまりまして。
やりたいやりたいとうるさい。
彼的には、ほぼ即決となりました。
ほんとに楽しいみたいですね。
ワンダーボックス特徴
ワンダーボックスは、自分のタブレットにダウンロードするアプリと、毎月届くフィジカルな工作的キットの2本立て。
アプリ
アプリのダウンロードは、自前のタブレットなどを使いますんで、スペックには注意してくださいね。
以下ワンダーラボのホームページから、動作環境情報ですので、購入の前にぜひご確認ください。
【動作環境】
iPad/iPhone端末:[OS] iOS 11.0以上、[メモリ/RAM] 2GB以上
Android端末:[OS] Android 5.0以上、[メモリ/RAM] 2GB以上
Amazon端末:[メモリ/RAM] 2GB以上
アプリのゲームは、息子がやってるのを覗いてみてますが、なかなか面白いです。ほんとにアプリゲームの遊びを通して、しぜんと論理的思考、モノや図形の仕組みや成り立ち、芸術的感性などが磨かれれるようにデザインされてます。
パッと見、STEAMの
- Science:科学
- Technology:技術
- Engineering:工学
- Art:芸術
- Mathematics:数学
は網羅されているアプリと工作キットと感じました。
ゲーム的なものなので、放っておくとずっとやってしまいそうですが、「親用ページ」で時間制限やら休憩の頻度が設定できるようになってますので、状態に合わせて調整していけて良いです。
工作キットとワークブック
それから工作キットとワークブック。
とりわけこの工作キットがなかなかですね。
届いたモールを使って、いろいろな工作を、ずいぶん熱中してやっておりました。

「自分の顔とかたつむり」
幼稚園でも廃品を使った工作をやっていて、それと通ずるものがあるのか、なんか今あるおもちゃと組み合わせたりしながら、いろいろ工夫していたのが印象的です。
この「工夫」というのが、やっぱり物理的に手先を動かしていかないと体験できないものなので、改善おじさんとしてもかなり気に入ってる部分。
将来の「モノづくりマインド(Engineering)」に影響するかな、と。
こうした作品は、写真を撮ってギャラリーに上げて、全国のワンダーボックス仲間の作品を閲覧することも可能です。
この辺「芸術(Art)」の領域ですね。
箱そのものも、加工可能なデザイン。初回は、切り取って「とんとん相撲」が出来るようになってました。

こういうものも凄く喜んで遊ぶ
懐かしい。ひとしきり子供と遊んで、自分の小さい頃を思い出しましたね。
今の時代こういう機会でもないと、我々が経験したような古い、でも創意に満ちた遊びというものを伝えていくことは難しい気がします。その点でも、このワンダーラボは、なかなかいい教材なのではないでしょうか。
ワンダーボックスの効果
そしてもう一つ大事な点は、教育としての「効果があるのか」という点です。
この部分、私もかなり気になりましていろいろ調べてみました。
こちらの「ワンダーボックス」、正確にはその一部とも言える「Think! Think!」という教育教材に関する論文が発表されています。
知育アプリ「シンクシンク」で学力、IQが大きく向上。カンボジア王国におけるJICA・慶應大学中室研究室との実証実験にて効果を確認
詳しい内容は記事と、こちらの論文を見ていただくとして、ざっくりまとめると、
- 偏差値にして平均約9ポイントの向上
- IQテスト(田中B式)では平均約9ポイントもの向上
- 児童の性別や学年、保護者の学歴によらず、等しく効果が出ている
ことが、カンボジアの学校での実験で明らかになったとのこと。
「統計的に有意」な結果がでた、つまり偶然の結果ではなく、この「Think! Think!」というコンピュター教材によって学力が向上したと言える、ということですね。
ただし、
- モチベーションや自尊心などの非認知能力については、改善のエビデンスは得られなかった
- 今回の介入はわずか3ヶ月に過ぎず、非認知能力が変化するかどうかを判断するためには、もっと長期的な介入が必要
という点も同時に報告されております。
自己肯定感まであがる教材だったら、逆に凄すぎて胡散臭いと思うんですけども(笑)。こういう面は、親とのコミュニケーションで育めばいいと思うので、私は特に気にしませんでした。
ただ、「3か月介入に過ぎない」というのであれば、学力の方も同じように考えないといけないとも思うのですが、どうなんでしょうね?
とはいえ、何の根拠もないものよりも、こうしたデータで効果を語られた学習教材のほうがいい。
改善おじさん的には、そこに惹かれたのでありました。
子どもも楽しんでますんで、それが何よりかなと思います。

一緒に届くワークブック。内容が多岐にわたるので、幅広く学べる。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この先世界は変わって、多分うちの息子が大人になる頃には、私たちには想像もつかない働き方になっているのでは、と予測しています。
なので、私はできる限りこのSTEAMという側面で、子どもに基礎作りをしておいてもらいたい。
コロナでなかなか出かけていくこともままならない中、こうした通信教材で少しでもSTEAM関連の素養を身に着けていってもらいたいと思っています。
ちなみにこの「ワンダーラボ」、退会も簡単そうですし、電話による勧誘とかもないんで、安心して試せますよ。
ということで、皆さんもSTEAM教育に注目してみてはいかがでしょうか?
今日も読んでいただきまして、ありがとうございました。
ではまた!