生産革新プロフェッショナルコース修了
みなさんこんにちは! 今日もどこかで改善サポート、Kusunoko-CI です。年末も押し迫ってまいりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
最近は片頭痛がひどく、先週は「リザトリプタン錠」をほぼ毎日飲んでしまいました。不眠もきついですしね。近頃行き始めたカイロプラクティックか、始めたストレッチの好転反応であってほしいなと思う今日この頃です。

さて先日、日本能率協会で開催している「生産革新プロフェッショナルコース」というものを修了いたしました。これにより、IE (Industrial Engineering) 士という資格を得られたことになります。Yeah!
主催の日本能率協会とは、「日本の企業等の経営上の課題解決の支援を業とする一般社団法人」(Wikipedia)という団体で、カイゼンをやってらっしゃる方(そうでない方も)なら、様々な形で一度は目にされたことがある名前なのではないかと思います。
ポカヨケや、シングル段取りで有名な新郷重夫さんが、コンサルタントとして在籍したことでも有名な団体ですね。
こちらの「生産革新プロフェッショナルコース」は約3ヶ月の間、いわゆるIEの基本・体系を学びつつ、かつ組織で生産革新を推し進めるための知識を豊富な事例と共に習得する、という内容になっております。
私が主に学び実践しているトヨタのカイゼンの基礎も、元を辿ればこのIEという方法がベースになっています。
海外でも、このIEを大学等専門的教育機関で学んだ方が多くいます。そして工場のIEという部署・ポジションに就いて、生産現場を助ける役割を果たしていたりします。
私もそうした方々と共通の言語を構築し、更なるカイゼンを進めるためには、一度IEをきちんと学ぶ必要があるなと感じていました。
コースの内容や費用は、こちらを参照いただくとして、今回は、私が実際に受講した感想をまとめてみました。
メリットとして、以下のようなものが挙げられます。
- IEの基礎・基本が体系的に習得できる
- 生産革新を推進するための包括的方法論や心構えを学べる
- 講師(現役コンサルタント)の方々の豊富な経験事例を踏まえた、実践的なお話が聞ける
- 20数名の参加者との意見交換のなかで、他社事例に触れ、今後の自社の活動の参考にすることができる(秘密厳守)
- 他社生産革新に携わる方々と知り合うことで、将来相互交流していくことも可能
惜しむらくは、コロナの影響で多くの活動がZoomを使用したリモートになってしまう点。
ただ指示された自習的演習をきちんとやりきれれば、内容の習得には、問題ないかなと思います。
ただリモートで一番影響が出るのが、先の相互交流ですね。
私は初回と最後のテストの2回、現地に赴いて参加しましたが、大半の方は最後のテストのみ東京会場に来られての実際の顔合わせでしたので、仲良くなるのはちょっと難しい感じでした。
同じ会社グループでまとまってしまって、あまり交流する気がない感じ、というのはどこでも見られる光景ですね。ちょっと残念。
久しぶりにいわゆる筆記のテストを受けましたが、結構プレッシャーがかかりました。費用は会社持ちですから、落ちたらどうしようかと(笑)
割りと真剣にテスト勉強をした3ヶ月間だったと思います。先の体調不良はこのせいじゃないかという気も。No pain, No gainですね。
あと特筆すべき点としては、個人インタビューと質疑応答。会社内で今後、生産革新を担う人材として、目指すべき方向の具体的なアドバイスがもらえるのは、なかなか得るところが大きいのではと思います。
ともすれば「部分最適」なカイゼンに陥りがちな活動を、いかに全体最適なものに昇華させるか。牽引役は、視点変更を求められますし、そのような理解の上に上層部とも掛け合っていかなくてはいけないですしね。
ためになりました。
カイゼンサポートを行いながらも、ものづくり産業での経験の浅い私にとっては、
- 経験豊富なプロのコンサルタントの知見
- 長年生産に携わった方々の経験
- 多くのベンチマーク情報
を得られたことは、資格を取ったこと以上に有意義であったと思います。
閉会の際にある講師の方から、「生産革新への3つの要素:「気(やる気)、技(知識やトレーニング)、場(組織として在り方)」というお話をいただきました。
こうした活動を企業全体のものにしていくための、非常に示唆に富んだアドバイスでありました。これそのまま企業文化の3つの円を補完するものになっているなと考えながら、拝聴させていただきました。折につけ使わせていただきます。
以上かなり有意義なコースであったと感じています。皆さんも、上司の方とご相談の上、ぜひ受講されてはいかがでしょうか。
例年、10月から12月までの開催になっているようです。
そんなわけで、今日も読んでいただきましてありがとうございました。
ではまた!
IEの基礎は、こちらでも学べます。