TBP(トヨタ ビジネス プラクティス)でも使われる「クライテリア マトリックス」

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皆さんこんにちは! 今日もどこかで改善サポート、Kusunoko-CIです。

仕事というのは決断の連続です。よい決断を下すことでチームを正しい方向へ導き、目標を達成することができます。

しかし、どうすれば正しい決断を見極めることができるのでしょうか? 一見同じように見える 2 つの選択肢に直面したとき、あなたならどうしますか?

意思決定は、優れたビジネスプランニングに欠かせない要素ですが、正しい選択肢を見極めるのは難しいものです。重要なポイントは、焦らずにすばやく決断すること、スピード感を失うことなく正しい決断を下すことです。

ということで今回は、TBP(トヨタ ビジネス プラクティス)でも使われる、クライテリア マトリックスのご紹介。とてもシンプルですが、選択肢のメリットやデメリットをすばやく確認し、短時間で簡単によい決断を下すことができますよ。

クライテリア マトリックスとは?

クライテリア マトリックス(Criteria matrix)は、意思決定マトリクス(Decision making matrix)とも呼ばれたりもするようです。

要はマトリックス(行列)使って、複数選択肢を考慮し最適なものを決定する手法なので、新QC7つ道具のマトリックス図法に準拠するものだと思っています。

色々な要素(評価基準)を考慮しながら、複数の選択肢から 1 つを選んで最終決定を下す場合に特に有効なツールになります。

別名はいろいろあるみたいですが、中でやっていることは当然一緒です。

TBP(トヨタ ビジネス プラクティス)というトヨタの問題解決手法の中でも、出てきた改善案から最も良いものを選択するのに使用するよう推奨されていますね。

クライテリア マトリックスを使う場面

いつもいつもクライテリア マトリックスが必要とは限りませんが、以下のような場面で使えます。

  • 複数の類似する選択肢を比較する場合
  • さまざまな選択肢の中から 1 つに絞る場合
  • さまざまな要素を考慮する場合
  • 感情や直感ではなく論理的な視点で判断したい場合

そして当然ですが、たとえばチームの来年の方向性を決める場合などは、決定対象が比較できないため役に立ちません。選択肢があって、比較した場合の意志決定方法ということですね。

クライテリア マトリックスを作成する方法

ではここで、クライテリア マトリックス作成の、実際のステップをご紹介しましょう。とても簡単です。

選択肢を特定する

マトリクスを作成する前に選択肢を特定します。

たとえば、今年の夏に新しいピザメニューを導入するとします。そのため現在 3 つの新メニューで検討していて、それぞれメリットやデメリットがあります。

重要な検討事項を特定する

クライテリア マトリックス作成の 2 番目のステップは、意思決定の要因となる重要な評価基準(Criteria)を特定することです。この基準は、主観を避けながらどの選択が最良かを判断するのに役立ちます。

先ほどの例の続きでは、あなたのチームは新しいピザメニューを選択する際の重要な基準を、おいしさ、コスト、見た目、その言葉のネットでの検索数としました。

クライテリア マトリックスに記入する

評価基準がはっきりしたら、枠組みを作ります。後処理をいろいろ考えると、エクセルがいいです。

そして評価尺度を確認しておきます。

選択肢の間にそれほど大きな違いがない場合は 1~3 の尺度で評価し、3 を最良、選択肢が多い場合は 1~5 の尺度で評価し、5 を最良とするなど、チームできちんと了解しておくことです。

またコストは、コストがかかる場合は1、数字が大きいのは良いこと(コストかからないこと)という確認をしておくのをお勧めします。時折ちょっとこんがらがります。

重みを付ける

ある評価基準事項が、他の事項よりも重要な場合もあります。そういった場合には、重み付きマトリクスを使って最適な選択肢を見つけるのもありです。

重み付き

こうすると、以前ご紹介したアイデア7Waysの評価方法に似てきますね。

先ほどの例でいくと、もし味の妥協が絶対に許されないのであれば、意思決定プロセス上非常に重要な要素となります。

評価基準事項の数値に重みの数値をかけ算することで、重要項目へ重みづけをしましょう。

合計スコアを算出する

重み付けするしないに関わらず、スコアを適用したら、各評価基準事項の点数を合計します。この時点で、どの選択肢が最良なのか、数字に基づいた明確な答えが得られるはずですね。

完成したクライテリア マトリックス下のようになります。

新ピザメニュー 3 つを比較する意思決定マトリクスの完成版です。

この結果から、最も点数が高いのは、1の「カブサピザ」  であり、この新メニューが今回採用すべきであることがわかります。

ピータンピザは、インパクトは大きいかもしれませんが、見た目やコストもあまり現実的でないことがわかりました。

全員で決めたことだと、あとあともスムーズに進行します。

カブサピザに決定

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、TBP(トヨタ ビジネス プラクティス)でも使われるクライテリア マトリックスのご紹介でした。

これの何がいいかというと、とにかく簡単であることです。

方法論を議論するだけのアカデミックな世界と違い、実務では、冒頭でも述べた「スピード感を失うことなく正しい決断を下す」ことが求められます。

そのような文脈において、簡単だというのは、それだけでかなり価値がある。

MBAのコースでも、毎週大量の資料を読まされ、何らかの意思表示をする(アウトプットを提出する)訓練を行います。

ビジネスの意思決定おいて、完璧に必要な情報がそろっているということはかなりまれです。限られた時間や情報の中で、いかに正しい決断を素早く下すか、ということが求められますよね。

クライテリア マトリックスは、シンプルですが使い勝手の良い、素早い意思決定のフレームワークです。ぜひ皆さんの決断にご活用ください。

今日も読んでいただきましてありがとうございました。

ではまた!

TBP手順も詳しく載っています。

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