株投資初心者心構え 書評「ニュートレーダー×リッチトレーダー」

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皆さんこんにちは! 今日もどこかで改善サポート、Kusunoko-CIです。

このご時世、なかなか海外出張に行けない私たちは、マイクのないボーカリストのよう。歌えることは歌えるけれども、なかなか影響力を発揮しづらい。

今はインターネットというものもありますから、TrainingやProjectのサポートは出来るのですが。

やはり、「現地現物」の出来ない中では、なかなか難しいものがありますね。状況がしっかり見えてこないので。

ネット越しだと、意思の疎通も思うようにいかない。まして相手が「改善活動」に慣れていないと、分かり合うだけでも一苦労です。

誰でも初心者だった頃がありますが、最初は「何がわかっていないのかさえ、わかっていない」という状況ですよね。

私も株に関しては、まだまだそんな状態です。

そんなわけで今回は、スティーヴ・バーンズさんという方の書いた「ニュートレーダー×リッチトレーダー」という本のご紹介。

初心者にピッタリ、株式投資の取り組み方が、小説形式で紹介されております。主に心構えに関する内容ですが、こうやって書き記して、ことあるごとに眺めたい内容です。

株式投資、何を学ばなければいけないのか知りたい方は、ぜひ。

新米トレーダーとベテランの違いは

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さっそく、株式投資の何を学ばなければいけないのか、その心構えを紹介しましょう。

本には、以下のようにまとめられております。

3つの項目、全部で18アイテムですね。

投資家心理

  • 新米トレーダーは欲張りで非現実的な期待をする。金持ちトレーダーは投資収益について現実的である。
  • 新米トレーダーはストレスから誤った判断をする。金持ちトレーダーはストレスを管理できる。
  • 新米トレーダーは我慢できず、絶えず売り買いをする。金持ちトレーダーは我慢強く、買いシグナルを待つ。
  • 新米トレーダーは欲と恐怖心に動かされ取引をする。金持ちトレーダーは取引プランを使う。
  • 新米トレーダーは学ぶことをやめて失敗する。金持ちトレーダーは市場について学ぶことをやめない。

リスク

  • 新米トレーダーはギャンブラーのように振る舞う。金持ちトレーダーはビジネスマンのように活動する。
  • 新米トレーダーは全財産を賭ける。金持ちトレーダーは注意深く取引量をコントロールする。
  • 新米トレーダーは莫大な利益をあげることが最優先事項だ。金持ちトレーダーにとっては、リスクマネージメントが最優先事項だ。
  • 新米トレーダーは自分が正しいのだとむきになって思い込む。金持ちトレーダーは間違ったときすぐに認める。
  • 新米トレーダーは出口戦略がないために利益を手放してしまう。金持ちトレーダーは利益が出ているうちに確保できる。

投資手法

  • 新米トレーダーの大多数はすぐに諦める。金持ちトレーダー成功するまで粘り強くやり続ける。
  • 新米トレーダーは損をするたびに投資手法をころころ変える。金持ちトレーダーはたとえ一時的に負けていても勝てる戦略を取り続ける。
  • 新米トレーダーはその場の考えで注文を入れる。金持ちトレーダーは確率に基づいて注文を入れる。
  • 新米トレーダーは正確に予言しようとする。金持ちトレーダーは市場が語りかけてくることに従う。
  • 新米トレーダーはトレンドに反した取引をする。金持ちトレーダーはトレンド従う。
  • 新米トレーダーは感情に従い、劣勢に経つ。金持ちトレーダーは優勢にたてるシステムに従う。
  • 新米トレーダーはいつロスカットすべきか、いつ利食いするべきかわからない。金持ちトレーダーは出口戦略を持っている。
  • 新米トレーダーは利益は小さく、損失は大きくしてしまう。金持ちトレーダーは利益が大きく伸ばし、損失は小さく切り抜ける。

痛み無くして学びなし

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スティーヴ・バーンズさん。

1990年代後半より株式市場で成功を続けている。投資関連本におけるトップレビュアーでもある。現在、テネシー州ナッシュビルに、妻マリアンヌと5人の子供たち、孫娘とともに住んでいる。

「5人の子供と孫娘と一緒に住む家」、ってどのくらい広いんでしょうね。

150冊以上の株書籍を読み、みずからも新米時代に失敗した経験から、この本を書いたのだそうです。「実のところ、私は自分が投資を始めた時、こんな本があればよかったと思う」、と前書きに書かれています。

確かに、テクニックに関する本は山ほどあれど、こうした心構えをきっちり丹念に追いかけた本というのは、あまりないです。知っている限りでは、「私は株で200万ドル儲けた」という本の、「ボックス理論」の祖、ニコラス・ダーバスさんくらいでしょうか。

「利益を得るために取引するのであって、娯楽や自分の考えを正しいと証明するために取引するのではない」という言葉の通り、いかに冷静に、ビジネスとして投資を捉えられるかが、成功の秘訣。

ただ惜しむらくは、この素晴らしい内容が胸に響くには、新米トレーダーがある程度失敗を経験しなくてはならないところですね。私のように(笑)

なので、ある程度の経験をして、勝てないようであれば、一度本書を読んでみることをお勧めしたいですね。

初心者が陥りがちな取引スタイル

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本書は新米トレーダーが、少ない準備と、甘い心構えで市場に参入し、ベテラントレーダーとの対話を通して、いろいろなことを経験していくストーリです。

今やベテランとなったバーンズさんが、新米時代の自分を思い浮かべながら、書いたのではないでしょうか。

「こんな基本的なこと、早い段階で教えてくれる人がいたらなー」とか言いながら。

ですので、いずれも身につまされる内容ばかりです。

例えば、

「新米トレーダーは我慢できず、絶えず売り買いをする。金持ちトレーダーは我慢強く、買いシグナルを待つ」

最初のうちは、上がってる株、あるいは紹介された手法などを見るたび、ムラムラと買い衝動に駆られるものです。

「急騰」などという言葉を見ると、いてもたってもいられない。

今この瞬間に買わないと、波から取り残されて「損」をしてしまうのではないか、という気になってしまうのですね。

次に、

「新米トレーダーはいつロスカットすべきか、いつ利食いするべきかわからない。金持ちトレーダーは出口戦略を持っている」

まともな戦略やシナリオをもないまま、市場に飛び込むわけですから、まぁ勝てない。

仮に買った株が上がったにせよ、明確な根拠のない状態での購入ですから、株価が気になって仕方ない。絶えずスマホの株アプリをチェックしてしまう。

そして、「いつ売ればいいのか」全く分からない

これもシナリオ・根拠のないせいですが、どこまで上がってどういう動きを見せたら売るのか、ストーリーが描けない。

なので結果として、「小さくいくらか儲けて」は何回かに一回「大きくと負ける」。

収支は良くてトントン。

あるいはマイナス。

私も含め初心者の方は、あらかたこういう取引を経験するのではないでしょうか。

いずれにせよ大事なことは、「非現実的な期待」を持つのをやめ、「常に学び続ける」。そして自分の型を作って臨む、ということになると思います。

投資だけじゃなく、何にでも当てはまりそうな話になってしまいました。

まとめ

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というわけで今回は、株投資初心者心構え 書評「ニュートレーダー×リッチトレーダー」でした。

なんであれ、成功するために必要なのは、「当たり前のことを、当たり前に、愚直なまでにコツコツ積み上げていくこと」なんですね。

なので皆さん、「楽して稼げる」とか、「これだけやれば大丈夫」とか、そういう謳い文句の本やら情報商材には、騙されないように気を付けてください。

株式投資は、ギャンブルではありません。日本人の好きな「道」です。

その株の価値をいち早く見ぬき、適切なタイミングで売却することで差益を得る「ビジネス」です。

なんとも奥が深い。

楽しいですよ。

ちなみにこの本には、章毎に上記18のポイントについて学べる「参考図書」もそれぞれ紹介されております。

ということで、皆さんもぜひ挑戦されてみてはいかがでしょうか? 余裕資金で。上に書いたことを実践すれば、きっとあなたも成功できるはず!

今日も読んでいただきまして、ありがとうございました。

ではまた!

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