思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから

Be careful of your thoughts, for your thoughts become your words;

皆さん、こんにちは! 最近ずいぶん心が軽くなってきたKusunoko-CIです。なぜかって? それはこうしてBlogを書くことで思考が整理されて、かつ学んだことが頭の中に蓄積されていくからです。そして、書いた以上は実践しなければ皆さんに申し訳が立たない、という思いもあります。それが結果としていいモチベーションになっているんですね。読んでくださる皆さんには本当に感謝です。

さて、今日は、私がトーストマスターズクラブに所属していた時に、いろいろなスピーチの場で紹介したマザーテレサの言葉で、「考え方と運命」に関わるお話をしていこうと思います。運命を自分のものにしたいなら、こういうアクションがありますよ!

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから

そんなわけで、早速その言葉を紹介したいと思います。これです。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

なるほど。いい言葉です。ちなみに英語で書くと、

Be careful of your thoughts, for your thoughts become your words;

Be careful of your words, for your words become your deeds;

Be careful of your deeds, for your deeds become your habits;

Be careful of your habits; for your habits become your character;

Be careful of your character, for your character becomes your destiny.

となります。このdeedsはdeedの複数形で行為とか行動という意味です。

考えることが起点になって、我々の運命はもうそこから始まっているというすばらしい説明です。論理的とも言っていい。

マザーテレサじゃない!?

今回この記事を書くにあたり調べてみましたが、残念ながらマザーテレサではありませんでした。Ohh.. 結構いろんなところでスピーチしちゃったよぅ。

まぁしかたない。過去と他人は変えられない。これは考え方の鉄則ですから、間違えてしまったものは仕方ない。次から直していこう、うん。

で、今ざーっと調べてみた感じ、こんだけ諸説あるようですね

  • ラルフ・ワルド・エマーソン(1803-1882):アメリカ合衆国の思想家、哲学者
  • 老子(生誕・死没不明。紀元前6世紀などの諸説あり)中国春秋時代の哲学者。
  • ガウタマ・シッダールタ(紀元前4−5世紀ごろ):ブッダのほうが知られていますね。仏教の開祖(というのも少し語弊があるのですが)。
  • ガンジー(1869-1948):インドのグジャラート出身の弁護士、宗教家、独立運動の指導者

とはいえ、いずれ高名な方たちばかりで、どなたが言ってもおかしくないとは思います。大事なことは誰が言ったかではなくて、それが本当に我々にとって意味のあるいい言葉かどうかということ。

Break down

私は大好きな言葉です。この5行に込められた教訓。ひとつずつ詳しく検証してみましょう。無粋ですが。

1行目、思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。

人間当然ですが考えていることが言葉になります。そして言葉は思考です。ですので、頭の中に在る思考は、口から発する発しないに関わらず、すでに我々を形作っています。

そして、口にした瞬間、聞くことになります。思ったことから口をついて出ていく。耳に到達すればより確かな意味を持って、我々の脳に刷り込まれます。声に出し(口を動かし)そして耳から情報をまた得ることで、我々の脳の神経回路は広範囲にわたって刺激され、記憶を強化していくことが研究の結果わかっています(図解これが記憶法のすべてだ!大島清)。

思ったことが言葉になり、我々の脳に刷り込まれることが科学的にわかっているわけです

2行目、言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから

もちろん言葉にしたことは、我々の行動を決めていきます。いつもポジティブに「やればできる!」と言っている人は何かしら行動を起こす、チャレンジを繰り返していけるでしょう。また逆にいつも「どうせ何やっても」と思っている人は、何をやってもダメだと思い、かつそれを脳に刷り込んでいますから、何か行動を起こすことは非常に難しい。

あるいはいつも他人の悪口を言っている人は、いつもそういうふうに他人を見るばかりか、自分に対しても同じ見方をしていくようになります。モノの見方やラベル張りだって、立派なアクションです。自己肯定感も同じようなメカニズムでした。

言葉は我々の行動の基準となります。

3行目、行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

小さなことが、思考から言葉へ、言葉からアクションになり、次第次第に行動様式にまで強化されていきます。いいことであれ悪いことであれ、習慣化してしまう。

癖の怖いところは、癖になっていることに自分が気づけないこと。なんだかよくわからないけど、そういうふうにするようになっていた、ということはないですか? そして何度もお話ししているように、我々の脳は変化を嫌います。今やっている行動習慣が「最も安全」と認識してしまうからです。そうなってしまうと変化を起こしていくのは、相当な努力を必要としてしまいます。

そうなる前に、自分の行動・癖を見直したいものです。それは「いい考え・いい言葉」からでたものかどうか? ちなみにトヨタの工場には「よい品、よい考」と書いてありますね。

4行目、習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

習慣化されたものが、性格になる。

ちなみにここで言われているCharacterというのが何なのか。、Weblio辞書さんで確認してみると、

性格、性質、気質、特質、特性、特色、人格、品性、高潔さ、正直さ

となっていて、単純に人の性格だけを表しているのでもなさそうです。

特色、特質など。そのもの(人)が持っている固有の性質。goo辞書さんは、

「特質」「特性」は、対象となる事物の能力、適性、性質、性能、特徴といった面についていう。

としています。つまりは習慣的に起こす行動が我々のもつ能力・性能的なものまで決めていってしまうということです。つまりは我々の心というものが、考え方・言葉や行動の繰り返しによって歪んでしまったり、あるいはおかしな方向へ向かってしまったり、あるいはもちろんのびのび朗らかにたくましくなっていったりするということです。

Characterは、我々の基本性能。カローラにはレクサスのように走ることはできない。それを決めているのが、ほかならぬ自分自身であるということです。

5行目、性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから

そして最後にそれがそのまま運命になってしまう。

運命とは一般的に言って、人為を超越した作用(goo辞書さん)です。我々が何とかできるようなものではないですよね。しかし、この運命に含まれている「運」という要素は、実は性格に起因していることも多い。

ハートフォードシャー大学のワイズマン博士は18歳~84歳までの男女400人を10年間にわたって観察し、ラッキーな人・アンラッキーな人の2つのタイプで比較分析しました。

アンラッキーな人は、より緊張しやすく心配性で、細部に注目しすぎるため、せっかくの好機を見逃しがちな傾向もあったそうです。一方、ラッキーな人は、目の前にある機会や状況に柔軟でオープンだったという研究結果が出たそうです。

いつも前向きな言葉を発し、それを行動規範として習慣化している人は性格ももちろんそう。失敗しても前向きに捉え、次のアクションを見据えて気持ちを切り替えていく。次へ次へとめげることなく挑戦する人には、単純に言って与えられた機会が多い機会が多ければ当たる確率も自然と増えていく

ここでは今流行りの「引き寄せの法則」などは吟味しませんが、そういうことだってあるかもしれません。今は科学的に解明されていないだけで。

文芸評論家でもあり作家でもあった小林秀雄さんは、「人は性格に合ったような事件にしか出くわさない」と言ったといいます。 身の回りにもいませんか? 性格がよくて、いい運命を引き寄せている人が。そういう人に私はなりたい。

まとめ

そんなわけで今回は、作者不詳の「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから」の検証でした。いかがでしたでしょうか。

今ある運命は、もしかすると自分がそもそも作り出してしまったものかもしれない。それはもともとは小さな水滴のような一つの思考。しかしそれが行動や習慣を決め、最終的には運命まで導き出しているのかもしれない。一つ一つのセンテンスには、今では科学的な根拠さえ上げることができます。彼・彼女がこの言葉を語った時、それは何に基づいていたのでしょうか? ただの経験則だったのでしょうか? あるいは何かの導きであったのでしょうか?

いずれにせよ、現代の我々が学ぶところは大きく、先人の知恵というものは計り知れないと感じ入るばかりです。運命、変えていきましょう! We can do it!

マザー・テレサ: 世界のもっとも貧しい人々をたすけた、神の愛の宣教師会の修道女

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