Kusunoko-CI 株日記「株式取り引きを始めるまで」
How started Stock trading.

Photo by Markus Spiske on Unsplash
皆さんこんにちは! 今日もどこかで改善サポート、Kusunoko-CIです。
最近は空前の株ブームとか言われているようです。
実体経済の復調が伴わないにも関わらず、コロナ対策で放出されたお金が、行き場を求めて株式市場に流入、というのが大方の見方のようですが。
ちょっと危なっかしい感じもしますよね。
ちなみに私Kusunoko-CIは、2015年くらいから株を始めました。しかもなんとフィリピン株から(笑)。
2018年に帰国して、ようやく日本株を始めることができたので、5年という取引歴はありつつも、いまだ初心者感はぬぐえません
そんなわけで今回は、私の株取引の歴史紹介です。海外にいたため、日本株に手を出せないながらも、あれこれ工夫した軌跡をご紹介したいと思います。
「株とか始めてみたいなー」という方は、ぜひスタートアップの参考にしていただければと思います。
サウジ株式市場
以前もお話ししましたが、私サウジアラビアのトヨタに7年在籍しまして、紅海に面するJeddah市というところに住んでおりました。
なので、選択肢としてはサウジの株式市場である 「TADAWUL(تداول)」という手もありました。
ですが写真のように、敷居が高い(笑)。当たり前ですが、基本情報はアラビア語になっちゃいますしね。
たしか、サウジ在住の外国人が取引を開始するには、何らかの支払いも発生したと記憶しています(2015年当時)。


TADAWUL(تداول)
株シミュレーション
そんなわけで株を始めたい。でも、サウジローカルのは無理そうだ。
まずはどうしたものか、といろいろ調べてみると、いろいろなネットの株シミュレーションゲームがヒットしました。いい時代ですね。
「まずはゲームでいいんじゃないか。やったことないんだし、株取引を学ぶという意味ではよさげだ。」
ということで、私は「トレダビ – K-ZONE money」というシミュレーションサイトで遊び始めます。
ちなみにこのK ZONE、以下のような特徴が売りです。
- リアルデータを利用、実戦さながらの体験
- 実際の取引ルールの適用で、予行演習に最適
- 仮想取引の上位入賞者には、豪華賞品
- ノーリスクで誰でも気軽に参加
株の売買の仕組みや、やり方の基本を学ぶには、いいシミュレーションではないかと思います。本物の銘柄と、リアルタイム(確か20分くらいの遅れ?)の値動きですから、「お金を使ってない」という点を除けば、ほぼ実際の取引と同じです。
たしか半年くらい遊んだかな。
戦績はすごい「保守的」な数値でした。勝っているけど、すごい微々たる利益みたいな感じでしたね。性格が出るのかもしれません。今思えば、ゲームなんだから大胆にやってもよかったですよね。
でも手始めに、少し体験してみるというのは、いいことだと思います。
興味はあるけど、何からやっていいかわからない、株とか怖いという人はこういうゲームから始めてみるのもいいですよ。
やってくと、だんだん飽きてきますけどね。仕組みがわかって、飽きてきたら、実際に株式市場に参入する段階でしょう。


トレダビ – K-ZONE money
フィリピン株デビュー
ちなみに私、サウジに移動したのが2012年。そして2015~6年あたりから、皆さんご存知の「マイナンバー制度」が始まりました。
私はサウジ行きに当たり、日本の住民票を抜いていたので、当時このマイナンバー取得ができませんでした。
マイナンバーがないと、日本での証券会社口座開設はできません。
ちなみに日本の銀行や、お役所のシステムというのは、海外で働く日本人には結構冷たいものになっています。グローバルとか言うなら、少しこういうところ見直さないといけないのでは? と思いますね。
そんなわけで、フィリピン人である嫁の国籍を、最大限活用しようじゃないか、とフィリピン株を始めます。
サウジ時代に仲の良かったフィリピン人の同僚から、株式取引を紹介されたというのもありまして、自然な流れでそうなりました。
2015年、うちの嫁の出産前に、一度フィリピンにみんなで里帰りしまして。そこで「COL Financial」という証券取引に口座を開設しました。


COL Financial
フィリピンでメジャーなオンライン証券会社、「COL Financial」
ちなみに写真のお姉さんは、2015年から変わらぬ笑顔で、Welcomeしてます。
ついでに嫁の銀行口座がある、こちらのBPI(Bank of the Philippine Islands)というところでも口座開設しました。


BPI
ちなみに、フィリピンでの株取引は、現地の銀行口座がないとできません。フィリピンに居住しているということが条件になります。
で、肝心の戦績ですが、これは散々でした(笑)。
まぁ突っ込んだ費用も大した額ではないので、どうということはないのですが。
やっぱりいきなり外国株というのは、厳しい入り方だと思います。
当時は、多少勉強しているとはいえ、どういう買い方をしていいのかわからない。「初心者運転」なわけです。
そういう初心者は、基本的に「どういう株を選択し、「どういう情報をみればいいのか」、「いつ買うのか(あるいは売るのか)」よくわかっていません。いわゆる「効きそうな情報」が探せない。
自分の取引の「型」とかもなく、膨大な情報の中で右往左往する。そしてしかも、すべて英語。フィリピン企業も、あんまりわからない(有名どころ以外は)。
結局、Jolibee(みんな大好きファーストフード店)とかSan Miguel (超有名なビール会社)を選びました。Jolibeeは、うちの息子の1歳の誕生会をやったところでもあります。サウジにもいっぱいありますよ。もちろん日本にも。
財政的にはどちらも健全で、いい会社ですが、株というのはタイミングも重要ですし。まー上がったり下がったり。
いまだにいくつか所有していますが、「塩漬け」感は否めないですね。コロナの影響も大きかった。
ただ身銭を切っている分、やっぱりゲームとは違う。下がれば「痛い」。
こういう感覚なしに、株スキルは伸びないと思うので、いい経験になりました。
先ほどシミュレーションの紹介をしましたが、この「自分のお金がかかったとき」と「そうでないとき」の感覚の違いは、バカにできません。自分で思っている以上に冷静さを欠きますんで、ゲームでうまくいったからといって、いきなり大きな勝負に出るのはやめましょう。
ちなみにこのフィリピン株は、今は嫁が面倒見てます。趣味程度に。
フィリピン株豆知識
フィリピンの株取引は「Philippine Stock Exchange」で行われます。
PSEはフィリピンの国営証券取引所。マニラ証券取引所とマカティ証券取引所が合併して、1992年に設立されたそうです。
PSEサイトでも個別の銘柄情報や、株取引の仕方なんかが学べます。
あとはもちろん証券会社のホームページで、銘柄研究したり、チャートを参照するのですが、私は当時「Finance Manila」というサイトも使っていました。
こちらは、会員登録は必要ですが、株取引に必要な、基本的な財務指標が見られていいです。
ただ、フィリピン株をやっていて本当に大変だったのは、「スクリーニング」という機能がとても弱い点。
日本の証券会社は、どこでも何らかのスクリーニング機能があります。むしろそれが、彼らの顧客獲得の売りになったりするのですが。
フィリピンの証券会社のサイトには、そういう機能がほとんどなく、あるいはお粗末で、自分ですべて網羅的に調べるしかなかった。しかもその自分の基準が、「右も左もわからず曖昧」(笑)という状況でしたので、まぁ勝てるわけはないですよね。


楽天証券の「スパースクリーナー」。すごい便利!
使い勝手は悪いながらも、Stock Screener – Investing.comやStock Screener – MSN Money – MSN.comというのもありますので、慣れてくれば何とかならないことはない、のかもしれない。
探せばもっといいスクリーナーも、あるかもしれないですね。そのうちまた、嫁と一緒にアクティブに投資したいと思ってます。
ちなみに改善的に言えば、スクリーニングは、情報の「5S」ないしは「JIT」(ジャストインタイム)です。限られたリソースを最適に使う、「優先化」(80 20の法則)という考え方でもあります。
まとめ
というわけで今回は、Kusunoko-CIが株を始めたころの、試行錯誤ぶりをご紹介しました。
ちなみに、フィリピンの証券会社の申し込みは、一言で言って「忍耐」。とにかく手間がかかります。オンライン申請なんてものはないですし、銀行に出向いて、紙をもらって、書きいれて、また戻って、カウンターで提出して。もちろんその間、ほかの銀行利用者に交じって長蛇の列です。
フィリピンのホワイトカラーの労働生産性って、いったいどうなっているんだろう、というのを真剣に考えてしまう体験でした。ってか、一事が万事こういう感じなんで、せっかちな人には向かない国ですね。わいろもすごいですしね。
現在は、日本株メインで、iDeCoやNISAもたしなみながら、株取引楽しんでおります。
今のところは、お小遣い程度な感は否めませんが、なかなか面白いので、徐々にはまっていっております。
理屈がわかれば、さほど怖いこともないです。
車の運転と同じようなもので、仕組みやルールをしっかり理解しておけばOKですよ! ぜひ、この機会に株取引に参加して、「個人投資家」としての人生を始めてみてください。
投資や株には「夢」があります。奥も深いですしね。
皆さんの投資ライフが、楽しく、実りあるものになりますように!
今日も読んでいただきまして、ありがとうございました。 ではまた!