実は聞いてない!? リスニング上達のコツ Not listening? Technique to improve listening skill

皆さんは語のリスニングには自信がある方ですか? けっこういますよね、聞くのは問題ないんだけど、話せないんだよね、みたいなことおっしゃる方。うらやましい。私は逆で、書いたり話したりするのは問題ないんですが、聞くのがいまだに不得手です。そこで今回は、「実は聞いてない!? リスニング上達のコツ」と題しまして、なぜ聞こえてこないのか、日本人の謎に迫りつつ、その上達方法を考えてみたいと思います。

英語歴

さて、Kusunoko-CI、英語を学び始めてもう早10年。どんなことをやってきたかは、すでにいろいろこのブログにも書いてきました。

私の場合は、とりあえず英語が好きだったというの下地がありましたが、以下、

  1. 独学で練習した(CD付きブックとか)
  2. 話し相手が欲しくて、オンライン英会話を始めた
  3. まだ足りなくて実際にクラスタイプ(英会話学校)に参加してみた
  4. まだ足りなくてフィリピンに短期留学してみた
  5. 留学後TOEICとったら880点(一回こっきり)
  6. サウジで暮らす(50か国以上の国籍の同僚と英語で業務)
  7. 業務で各種トレーニングとか英語でやることになる
  8. 外国人嫁もらう(英語で日常会話)
  9. サウジトヨタのToast masters clubに所属、Presidentまで務める
  10. 外資系企業でNative+アジア各国の同僚との英語でやりとり←今ここ

な感じです。書いてみるとなかなか面白い経歴ですね。

ちなみにTOEICテストはこんな感じです。ずいぶん前ですけどね、一回だけ。Kusunoko-CI、根がLazyなので、もう飽きたらやらない。

リスニング 苦手 原因

ですが、正直いまだにリスニング苦手意識がありまして、今も訓練中です。で、いろいろ調べてみたんですが、原因がわかりましたよ。何だと思いますか? 実は私、英語聞いてないんです。え、って思うかましれませんが、そういうことなんです。

でもこれじゃあんまりなので、もっと詳しく言うと、英語が耳に入る→単語を連想する→頭の中でカタカナで覚えてしまっている引き出しからカタカナに置き換えられた単語が引っ張り出される→当てはめる→理解する、というこういうことを瞬時にやっているということが分かったんですよ。面白いですね。図解すると下のような感じです。

これ、グロッサリーを理解できているからいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、これがLightとRightだったらどうしますか? LeadとReadだったら? どっちも同じになっちゃいますよね。正直TOEICやVOAくらいの英語だったらこのくらいのきき方で問題ありませんでした。でもあれらの英語ってかなり手抜きしてくれているんですよね。

先生の話す英語はわかるのに、映画やドラマになるとわからないのはなぜだろう? と思たことありませんか? その原因はここにあります。私たち、音を聞いてないんです。正確に言うと音で聞き取った情報をいまだ脳内でカタカナに置き換え補完するという、ある意味すごい、しかし無駄な作業をしてしまっているわけです。

リスニング コツ

では、どうしていかなくてはいけないのか。これは、「音から覚え直す」以外に方法はないと思っています。

今私がやっている作業は、ディクテーションなんですが、本当の、容赦ない英語教材を使います。教材といっても映画とかドラマを使うだけですけど、無限にあっていいですよね。そして好きなものなら楽しんで続けられますし、試してないけど英語の歌とかもいいかもしれない(歌詞カードもあるし)。3-5分くらいの長さがいいでしょうね、あんまり長くてもすぐ飽きる。で、とにかく聞いたままを紙に書きだします。この聞いたまま、というのがポイントで、頑張ってカタカナじゃなくて、アルファベットで書きます。たとえ聞き取れなくいても、何度も聞き返して、書きだす。LなのかRなのか、リエゾンなのか脱落なのか、母音と母音の間のTはDになってるとか、とにかく集中して、耳を潜水艦のソナー並みに研ぎ澄まして聞いて書きます。全部で5回くらいでいいと思います。もちろんもっとやってもいいですが。全体で30分くらいに抑えたい。

そして、もちろん答え合わせ。実際の英語は何と言っていたのか、自分の書いたものと照らし合わせる。そうするとことによって、頭の中で「本当の英語」(グロッサリーになっていないもの)が蓄積されていきます。

そうしたら今度は、練習してセリフと一緒に言ってみる。そのセリフを真似して、実際にそう聞こえるように口に出す。そうすると発音に使うための筋肉が作られる=脳の中にそれを再現するための回路が出来上がっていく。ポイントですが、「発音できないものは聞き取れない」、そう思っていいです。

こうやって、頭の中にある「カタカナに置き換えられた単語」駆逐し、あらたに正しい英語の発音というものが上書きされていく。地味ぃな作業ですが、効きます。だいたい1か月で成果出ますから、その代わり毎日やってください。

カタカナの弊害

今でこそ、大学受験にもかなりリスニングの試験が導入されていますが、Kusunoko-CIが学生の頃は、何とほとんどなかったですよ。驚きでしょ? やっぱり聞き取れるって大事です。じゃないと会話が成立しませんからね。

それから、日本語は英語を取り入れすぎてる。いや、取り入れるのはいいんだけど、その表記をカタカナでやろうとしてる。これがいかんのです。そもそも異言語間で使っているアルファベットの音に互換性なんてないにもかかわらず、この国は(理由までは考察しませんが)、多くの言葉が外来語由来で、そして日本語のカタカナを使って表現してしまっている。そして私たちはその情報(くせ?)に多分に引っ張られてしまっているのです。うちの息子もすでに「ぐるーぷ」とか言い出してます。ちょっと頭痛くなります。彼バイリンガルなんですけどね、どういう影響が出るのか。

例えば、アラビア語には英語でいうところのKとhを同時に出す音が存在しますが、これ日本語で書いちゃうと「カ」になっちゃいますよね。これ正しくは喉を少し開き気味にしてkとhを同時に出すような、空気を漏らすような音になります。下の写真の字です。

そんなわけで、我々知らず知らずのうちに、頭の中にあるカタカナ情報に振り回されていて、かつそれが足かせとなって、本当の英語を聞き取ることに鈍感になってしまっている。私の最近の気づきです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回のテーマは聞いてるようで聞いてない、この困った悪癖を、学習で何とかしようというお話でした。これも改善と同じで、現状の把握さえできれば(問題点がわかれば)、手の打ちようがある。だから問題は、改善課題が姿を変えたものといわれるわけですね。逆に問題が何だかわからない、ないと言い張る、というのは最も危険な状態です。

人間ですので、できなかったりするとショックは受けますよね。私も打たれ弱いのでよくわかります。でもこのショックという感情は、非常に重要なモチベーションにもなりますから、やばい!と思ったら、「お、これでまた伸びる芽が出てきたな」と思えばいいんです。何でもそうですけど、続けることです。改善改善。

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