在宅勤務における不安感、どう対処するのか
Anxiety in teleworking.
皆さんこんにちは! 今日もどこかで改善サポートKusunoko-CIです。
以前もお話しましたが、私は基本在宅勤務で、すでに2年ほどこのスタイルで仕事をしています。
ただ、今回のコロナ騒ぎで、出張が激減。当面、国内国外含めて出張の予定はありません。ずーっと在宅です。
そんな風に、最近かなり増えてきた在宅勤務。意外と不安感やストレスに悩まされている人も多いようですが、いかがですか?(日経Dual)
コミュニケーションがなさすぎて、不安感や孤独感で気がめいってしまうということも、多いのではないかと思います。
同僚とのちょっとした会話や、会議室へと歩いていく、ただそれだけの移動がなくなるだけで、「気晴らし」がまったくなくなっていることに気づきます。こういう小さなことでも、けっこうこたえるのが、我々人間です。
そんなわけで今回、改善おじさん的「在宅勤務における不安感、どう対処するのか」についてのお話です。
これを読めば、不安の取り扱い方法を学べますし、在宅勤務の幸福度・生産性、上がっていきますよ!
不安解消の方法
人間は、不安を抱える生き物です。不安になるのは、実は仕方がないこと。
疎外感、孤独感というのは、そうした「不安感」を助長するようにできています
(「孤独という病」は伝染し、職場を壊す:日経ビジネス電子版)。ある意味生き物として正常な反応なので、まずはそこのところを理解しておきましょう。
ただし、不安になったり、気がめいったからといって、そのネガティブな感情の中に飲み込まれてはいけないですよね。
そんなわけで、不安にならないことは避けられないかもしれませんが、それを解消することは可能です。
やり方はとてもシンプルです。
仕事中、仕事後、不安を感じてきたら、「大丈夫、大丈夫」と声に出して言ってみましょう。
ただそれだけです。
びっくりするくらい簡単で、「え?」と思ってしまうかもしれませんが、効きます。ぜひ試してみてください。
意外と不安感が、すーっと消えていきます。試してみましたが、声に出すほうが効果が高いようです。
そうして、心を平常な状態に戻してから、いろいろものを考えるようにします。そうすることで、現実的で、建設的な思考を維持できるのです。
ちなみに声に出す、というのは、「ミスを減らすのにも有効」と以前ご紹介しました。
不安になるのはなぜなのか?
この不安感というのは、我々の持つ、生き物としてとても原始的な感覚です。私たちのご先祖様が、まだサバンナや、ジャングルで暮らしていた時からある。
人によって、不安感の強い人と低い人がいますが、これはそのまま、ストレスに強い人とそうでない人の分類に当てはまるでしょう。
私は、かなり不安感を感じるタイプなのですが、お猿さんみたいに、まだ「原始的な」人なのかもしれません(笑)
この不安感は、我々の脳にある「扁桃体」という部位によって起こされます。何か違う、という異変を感じたときに、どう行動するのかを決める反応ですね。いわゆる「闘争か逃走」反応というもの。
私たちは、今はジャングルにいるわけではありません。が、疎外感、周りや将来的なことが見えなくなっている状況は、「見通しがきかない」という部分で、似たような状況と言えます。
精神的ジャングル。
「見えない」のです。改善おじさん的に言うと、問題が見えないことには、対処のしようがない。
外敵が潜んでいる「感じ」だけがして、それが何なのかわからないので、手の打ちようがない。手の打ちようがないから、また不安になる。この悪循環を断ち切らないと、意味もなく「不安感」だけが、どんどん大きくなっていきます。
まずは、断ち切るのです。不安感にコントロールされている状態を、取り戻す。そのためにまずは、「大丈夫」と口に出してみましょう。
「不安だ」と口にすれば、まずます不安になります。当たり前です。そうやって自分でわざわざ火に油を注ぐのを、まずはやめる。
代わりに、いい言葉を使いましょう。日本には「言霊」という考え方もありますね。「言った言葉に力が宿る」、という考え方。
一流のスポーツ選手もやっている「自己暗示」。これも、ポジティブな言葉を自分に使うことで、それを現実化していく作業です。
言葉は自分を作ります、という話は以前ご紹介しました。
自分が「大丈夫である」という言葉を、自分に使ってあげてください。使えば使うほど、気分が良くなって、不安感も消えていきます。
そこから、何か具体的なことを考えればよいのです。じゃないと、方向性がマイナスのままでは、ずーっとマイナスの言葉と思考しか出てこないですからね。
不安に押し流されると、どうなるのか
私自身の実体験ですが、その昔、私はマイナスの言葉遣いが多かった。ネガティブな言葉。
人生に対して不安になる時、落ち込むとき、「大丈夫」の代わりに、「自分はなんてダメなんだ」という、否定的な言葉ばかりを、自分に使い続けていました。
「自分はなんてダメなんだ」と言えば言うほど、また気が滅入ります。気がめいるので、また同じ言葉を使います。ずーっとそんな調子でした。
ポジティブでいればいるほど、人は快活に、前向きに物事に取り組み、幸福感も高まりますよね。
ブリストル大学の教授、ユージニオ・プロト(Eugenio Proto)さんという方は、以下のように述べています。
「幸福感は努力を促し、質に影響を及ぼすことなく生産量を拡大し、生産性が向上するようである。一時的な幸福感の上昇や根底にある幸福感の長期的な変化は生産性向上と関連している」。(幸福度の高い労働者ほど生産性が高いのか?従業員の健康に関する企業の関心はエビデンスによって大部分が裏付けされている)
つまり、自分に対してネガティブな言葉をかける=不安を助長し、ストレスを与え続けることは、自分で自分に対して「幸福感や生産性」を下げる努力をしている、ということになります。
そして私の場合、行きついたのが、立派な「うつ病」でした。もともとが不安感情の高い人間であったことも原因でしょうが、私の場合は自分からそこへ飛び込んでしまった感はありますね。
なので皆さんには、本当に言葉を大事に使っていてほしいと思います。
まずは、「大丈夫」といいましょう。マイナスに振れているメーターをフラットなところに戻す。
そのうえで、思考を巡らせて行けば、前向きな行動につながります。そして当然、「幸福感や生産性」も上がっていますので。
きちんと「見える化」していきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 今回は「在宅勤務による不安やストレスを軽減する」
大事なことは、言葉で自分を説得することです。「大丈夫、まだ慌てるような時間じゃない」ってやつです。
まとめですが、
- 「不安になるのは、生き物として当たり前」であることを知る
- ただ、その「不安」にコントロールされてはいけない
- まずは、「大丈夫」と、口に出して、心を落ち着かせよう
- そうしてから、思考して、幸福と生産性を高めていく
そうやって、きちんと不安感情をコントロールして、仕事や生活を送るようにしましょう。
不安な感情のままの生活や、コミュニケーションは、たいてい、いい結果を生みません。最初は些細なことでも、大きく大きく育ってしまうこともあり得ます。前にうつになっってしまった、私のように。
皆さんが健康で、活き活きとした、在宅勤務生活を送れますように。
今日も読んでいただきまして、ありがとうございました。
では!