ブロックチェーンと未来 「お金2.0」  

Blockchain and credit.

Photo by Nick Chong on Unsplash

皆さんこんにちは! 今日もどこかで改善サポート、Kusunoko-CIです。

さて、皆さんは、「ブロックチェーン」という言葉を聞いたことがありますか?

あ、「仮想通貨に使われている技術でしょ?」 という方は、もしかして「億り人」ですか?

そうでなくても、あの2017年~18年のビットコインの高騰とバブル崩壊あたりで、耳にしたこともあるかもしれませんね。

今回はその、「ブロックチェーン」という、「仮想通貨」を支えている技術のお話。

佐藤航陽さんという方の、「お金2.0」という本に触発されました。

仮想通貨というものよりも、実はもっと奥が深く、可能性を秘めているのがこの「ブロックチェーン」です。

経済や社会のあり方を 根本から変える「ブロックチェーン」

テクノロジーの進化は、我々の生活に大きな変化をもたらします。通信、医療、社会制度など、様々な分野で、一昔前には考えられないような生活を、私たちは送ることができるようになりました。

ブロックチェーン」や、その技術に代表される「仮想通貨」も、最近のテクノロジーの産物です。

ブロックチェーン」や「仮想通貨」に関しての情報は、貼ったリンクに詳しいので、そちらを参照していただきたいと思います。

今回問いたいのは、いわゆる「投機」に揺れる「仮想通貨」ではなく、暗号化された情報がP2Pで管理運営されるという技術(ブロックチェーン)のほうなんです。

この「ブロックチェーン」の技術を使って、「“ありがとうコイン”(Appreciation Token)」という仕組みを作ったらどうなるかな、とういうのが今回の妄想アイデアです。

例えば国民に、一定量のデジタル“トークン”が配られる。これは賞味期限つきなので、使わないと、例えば1か月で期限切れになる。どんどん使おう。

いいなと思った会社、お世話になった企業や団体(個人も可か?)には、「ありがとう」の気持ちの代わりに、このトークンを送る。

もちろんすべてシステム上です。

もらった企業や団体(なんなら政治家とか含めてもいいですが)のデータは、ネット上のプラットフォームで開示される。

どの地域の、どの年代の人から、どれだけ「ありがとう」を受け取ったのかが「見える化」されていきます。

もちろん受け取った量が多いということは、それだけ親身になって「お客さんや、ステークホルダーの問題を解決した」かどうかを表します。

従業員だって立派なステークホルダーであるし、(社割であれ)そこのサービス使ってよかったと思えれば、「ありがとう」を送っていい。

もちろん労働環境がひどければ、送らない。

「誰かの役に立った=ありがとうを受け取った」ということが、その組織・団体を測る指標になったら、面白いと思いませんか?

このシステムとインフラが広く整った社会では、「ありがとう」を送らないことが、ネガティブに対する、いわゆる「無言のメッセージ」になります。

「なんかいいこといっぱい言ってるけど、実益はないし、言葉だけなんだよね」という判断の基準にもなる。

あるいは、もっと積極的に「害しかない」ということも判別できるかもしれません。

企業・団体・組織・あるいは公人が、「“ありがとう”を受け取っているか、そうでないか」で判断されるとなると、それらの活動はどう変わるのか。

私はそれが見てみたい。この「ブロックチェーン」という技術で。

価値を定量化する技術

今回は佐藤航陽さんという方の「お金2.0」に多分に触発されて、仮想通貨投資とか始めてみた私。

いや正確には「投機」ですが。

それだけでは飽き足らず、この「社会・経済を変えるかもしれない」という「ブロックチェーン」という技術に、惚れました。

この本、経済だけでなく、今後の組織や社会の在り方までも論じられていて、誇張なしにかなり有益なのですが、最も感銘を受けたのは実はそこではなかったりする。

多くの投資家が、損益計算書や、バランスシートに書けない企業の価値を、投資の判断の基準にしているという事実。これが語られている点なんですね。

ということで、きちんと論じられた元ネタどこかな、と探してみると、こんなのがありました。

Managing Human Resources in Cross-border Alliances

その中で、

Many investors prefer companies with good reputation in the area of HR management - such as Employer-of-Choice, depth of employee talent and loyalty, ability to innovate and change.

訳:多くの投資家は、Employer-of-Choice、従業員の才能と忠誠心の深さ、革新と変革の能力など、「人事管理の分野で、高い評価を得ている企業を好む」としています。

という記述です。

そういうもんですよね。

従業員の満足度もそうですし、お客さんのその企業に対するロイヤリティも、投資先選択の材料になるのではないか、ていうか、なります

お客さんからの「ありがとう」を、いっぱい受け取っている会社なら、今後も発展が見込まれる。これは投資先を探すうえで、当たり前の要因になります。

あるいは就職・転職先として企業ないしは団体を選ぶ際にも、有益になるはず。

どんなサービス・製品が、どれほど世のため人のためになっているかが定量的に分かると、なかなか面白いんじゃないかと思うのですが、いかがでしょう?

企業や団体の「徳」という考え方

「会社の評判」で、Googleさんで検索

私も、個人投資家の端くれの端くれ。

従業員の声というのは、かなり気にしています。

そもそもメンタルが弱いので、そういう口コミとかすごい気にします。だってそういう企業で、単純に働きたくないですからね。働きたくない会社に、投資したくない

例えば今は、転職口コミサイトがいっぱい、あるいはそういう特定のものでなくても、悪い評判というのはすぐに広まる時代。

そこであまりにネガティブな声が大きい会社は、投資を控えてしまいます。ブラックすぎるとか。

もちろんネット上の情報、100%信頼できる情報ばかりではないので、鵜飲みにはできないけれど、「ヒト」を大事にしない会社に発展はないと思うので、大事なお金は、投資できないです。

全然話は代わりますが、大昔、初めて買ってもらったPC8801用のRPG「覇邪の封印」。

このゲームのなかなか面白かった点は、主人公(パーティー)の「徳」判定機能

これは何かといいますと、このゲームにはいいモンスター(地元獣)と悪いモンスター(異次元獣)がいまして、主人公は、基本人に害なす悪い魔物を倒していかなくてはいけない。

ただいずれもモンスターなので、倒せば経験値やお金も手に入ります。

ところがいいモンスター(地元獣)を倒すと、お金や経験値は上がるものの、キャラクターの「徳」が下がってしまう

そうすると、武器屋さん防具屋さんでののしられて、買い物ができない。あるいは、なぞ解きに必要な一般市民からの情報がもらえなくなってしまう(会話してもらえない)という、なかなか教育的要素の高い(?)ゲームでした。

国産RPGの古典。

お金儲けばっかりに走って、お客様やステークホルダーからの感謝がもらえない会社が、こんなふうに数値化出来たら面白いですよね。

みんな真剣に、ビジネスに関わる人みんなの利益を、考え始めるんじゃないでしょうか?

そういう企業で働きたい、と優秀な人が集まる一方、そうでない会社は、ありとあらゆるステークホルダーから、だんだん敬遠されてしまうという。

時価感謝総額”みたいな指標が、証券市場のスクリーニングに出たりして。トレンドはどうなんだ、伸び率は、コンセンサス予想でどのくらい見積もられてるんだ、とか、考えるとなかなか愉快ですね。

「ブロックチェーン」は、こうした仕組みも可能にしてしまいます。

お金的なものだけが、定量的な物差しになる時代は、もうすぐ終わりを迎えるかもしれません。

定性的なものまで、こうやって数値化出来たら、社会も大きく変わります。

いずれにせよ今、私たちが、歴史が変わるポイントに立っているということは、まず間違いありません。

まとめ

Photo by ROBIN WORRALL on Unsplash

テクノロジーは、本当に多くのことを可能にしてくれます。

こうやってネットを使って、情報発信していることもそうですし、SNSも、FXや株取引も、ネットなしでは、これほど広範囲には広がらなかったでしょう。

今この技術革新は、ブロックチェーンにより、新たな可能性の扉を開きました

大企業や、銀行、あるいは政府によってコントロールされていた情報や権限が、本当の意味で一般人の手に渡るのかもしれない。

現状のビットコイン云々というのは、ただの副産物に過ぎないです。

これからどんな大きな変化が、社会や経済に起きるのか、考えただけでワクワクしてきますね。

いわゆるお金だけが、定量化され、「富」を象徴していた時代も、もうすぐ終わるのかもしれません。

新しい未来のために、可能性を学んでいきましょう。

私たちや子供たちの世代が、本当の意味での「多様な価値観」のなかで生きていけることを望みます。

今日も読んでいただきまして、ありがとうございました。ではまた!

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