シニアのキャリアデザイン~ 給与を上げるためにも!
皆さんこんにちは! 今日もどこかでカイゼンサポート、Kusunoko-CIです。
暑い日が続きますが、いかがお過ごしですか?
さて最近、私は会社の方針で転勤が決まり、この暑い中引っ越しの準備に追われております。人生で15回目の引っ越しになりますので、そんなにわからないこともないのですが、大変なのには変わりありません。しかも今回は初の子どもを連れた引っ越しですので、そこは結構気を使っていかなくてはいけない。
現在の場所にちょうど5年ほど住まっておりましたので、いろいろとクローズしなくてはならないことも多く、親しい人たちへのお別れは、やはり寂しいものがあります。
ということで今回は、シニアのキャリデザインということについて考えてみたいと思います。
アドバイスをもらう
最近はシニアの転職もそう珍しいことではなくなった、などという記事もちらほら目にしますね。
あるいは「転職の意思がなくとも、転職サイトに登録しておこう」みたいなCMも多くなりました。
転職するのがいいのかどうか、様々な事情がありますから、一概にいいとか悪いとか言えない。ですが、転職サイトに登録し、かつキャリアアドバイザーなどと言われる方とお話しするのはいいことではないかと思います。なぜなら、現在の自分の市場価値や、自己判断と客観的視点のギャップ、あるいは転職市場が今どのような方向に向かっているかなど、今後のキャリアを考える上で欠かせない情報を確認することができるからです。
ただ転職サイトのキャリアアドバイザーは、基本我々に転職してほしい人たちですから、ここに注意が必要です。彼らは、私たちが転職することで利益が得られるのですから当然ですね。
なかには、マッチングなどお構いなしに、とにかく転職させてしまえという人たちもいるよう。ですから当たり前の話ですが、利益の絡まない立場の方の意見を聞かなくては、客観的なアドバイスはもらえません。
ということで私は今回、キャリアコンサルタントといわれる方とお話をしてみました。
このキャリアコンサルタントは国家資格でもありますし、第三者的な視点からお話を聞けるのでお勧めです。
組織的にやってるところだと非常にお高いですが、個人・フリーランスでやっている方々もいらっしゃるので探してお話ししてみるといいでしょう。厚生労働省のキャリアコンサルタント検索ページはこちらです。
キャリアカウンセリング
私は今回、JCC キャリアカウンセリング協会というところで、認定キャリアカウンセラーになるための訓練をされているという方を選びました。
トレイニーといっても、その方はすでにキャリアカウンセリングで15年以上、産業カウンセラーとしても長年働いてらっしゃるとのことで、アドバイスいただく分には申し分ないかなと。
そしてなんと言っても5回までのカウンセリングが無料。これを活用しない手はないと考えました。
ちなみにこの協会で認定カウンセラーになると、何万円という報酬が発生するようです。私が調べた感じ、フリーのカウンセリングで、だいたい1時間1万円~が相場という感じでしょうか。
キャリアをデザインする
人生100年時代、どのように今後のキャリアに備えていけばいいか、というのが私の問いでした。できれば新たな視点も第三者から得られればいいなと。
これらのやりとりの中身に関して詳細に語るのもなんなので、結論からいうと「いかに準備をしておくか」と「ストーリーの組み立て」につきるとのこと。
「転職市場に関して言うならば、年齢が足かせにならないといえば嘘になる。ただお年を召されても転職・キャリアチェンジで成功している方はいます。共通していたのは、皆さん準備をされてきたというです」
とのこと。
当たり前といえば当たり前ですが、準備とそれに伴う行動がいかに大事かということを再確認させられました。
それからその準備、ないしはキャリアのデザインに、自分なりの考え・一貫性があるかどうかということも重要であるとも。
他人に答えを求めるのではなく、自分で考え、未来を見据えながら、何ができるか・何をしたいのかを自分の中から見つけ出すということですね。まんま組織戦略の立て方のフレームワークだなーと思いながら聞いておりました。
もうひとつのCV
その中でひとつの面白かった提案が、履歴書・職務経歴書のほかにもうひとつ「自分のキャリアストーリー」のドキュメントを作ってください、というものでした。
新たなCVですね。
CVの語源は、ラテン語で「人生の行路」を意味する curriculum vitae(カリキュラム・ビタエ)を略したものなので、言い得て妙という感じです。
未来の絵を描くにあたり、まずは自分の棚卸し。戦略策定におけるSWOTですね。
そしてここがさらに重要なのですが、きちんとそれが言語化できていること。
このような成功へのストーリーを実際に書いてみることで、
- これまでの歩みや長所(たぶん短所も)
- 進むべき方向性(やりたい・やれそう)
- その為にやらなければならないこと
が、よりクリアになって行くということですね。この辺の作業はわりと得意な領域。そのコンサルタントの方にも太鼓判を押してもらいました。
転職市場
さて最後に、いわゆる数ある転職サイトのキャリアアドバイザーや、エージェントと言われる人たちから集めた転職市場に関する情報をご紹介してみましょう。
雑多になりますが、モノづくり業界で以下のような感じです。
- IT一色感は否めない
- なのでITやAI関連のリスキリングは必須(文系人材が特に)
- 日系企業と外資で求める人材像が違う(日系企業は専門性をより深くして行くような方向で、あまり“新たな可能性”という採用の仕方はしない。何ができるか・やりたいかではなく、過去に何でどんな実績を上げたか)
- 日系企業ではほとんど英語のコミュニケーション力は問われない、それより専門性(読み書きができれば、あとは通訳をつけるとのこと。外国人との混成チームで働く気はないという感じですね)
- 年収も日系と外資では大きく違う(当然外資が高い)
- 現在(2023)は、外資の採用はやや落ち着いてきた(コロナ頃から現在までが多かった)
- 日系企業は規定採用人数を得るまで採用していくが、それも外資の後を追うようにほどなく沈静化するだろう
- 次に売り手市場の波が来るのは、一般的に言って2~3年後
- 転職もタイミングと縁(この辺人生の妙味ですね)
など。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はシニアのキャリデザインについて、つらつらとまとめてみました。
給与を上げたいのなら、こうしたキャリアデザインや自分の市場価値を把握しておくことは重要です。という記事が最近出てましたよ(「どうして政府って急に転職させたがるようになったの?と思ったときに読む話」、アゴラの記事です)。
私の場合は、以前もお話しした、2回の転職を、5年1万時間で行う「100万分の1人材法」を実践していますので、さほど大きな方向性の転換というのはありませんでした。
それでも今後どのように準備をしていくかの客観的な根拠をもらえたので、今回のリサーチは大変有益だったと言えるでしょう。
どんな職種であれ、AIなどのIT関連技術の導入は避けては通れません。そして、AI導入により新たに生まれてくる職やポジションというものが必ずあります。
新たなものですから、今からそこをピンポイントで目指して準備ということはできない。ですが、ざっくりとした用意というのはできるはずです。
キャリアコンサルタントの方曰く、定年後働き続ける身の振り方を考えるためには、遅くとも50前半、早い人なら40歳頃には準備を始めているとのことでした。
私の「100万分の1人材法」も始まりは40歳頃。早10年が経ちましたが、今後も気を抜かずに準備していかなくてはと思ったリサーチ結果でした。
そんなわけで、まずは引っ越ししてしまいます!
今日も読んでいただきありがとうございました。ではまた!