英語 話す How to practice speaking English
皆さんの英語学習、調子はどうですか? 今は何に集中されていますか? リスニングですか? 単語・ボキャブラリーの増加ですか? それとも文書を読むことでしょうか? その時その時でテーマがあるのはいいことだと思います。そこで今回は「読む・、書く・聞く・話す」の4つの能力の中から、「英語を話す=実際に口に出してみる」ということを考えてみながら、Kusunoko-CIがどんな訓練をしてそこそこ話せるようになったのかを考察してみたいと思います。

英語 話すには 結論
まずは結論から。英語を話せるようになるコツ、それはまごうことなき「慣れ」です。話す機会を作って、話して話して話して、実際に口に出してみて、どう伝えるのか考えてということを延々繰り返すことによってのみ、達成することができる世界です。だから英語って勉強じゃないんです。反復練習、訓練に他ならないんです。こういうと世の中の英語教材は結構困ると思うのですが、「聞き流すだけ」とか、3か月でペラペラとか嘘ですから! はっきり言います。嘘ですから!! 善良な皆さん、絶対信じないで。お金払うだけ本当に無駄ですよ。Kusunoko-CIはっきり断言できます。お金の無駄です。やめましょう。

英語話せる 必要なこと
そもそも英語を話すために必要なことは何でしょうか? これは大きく分けると気持ちの部分(メンタル)と技術的な部分に分けられると思います。
メンタル部分
まずは気持ち。簡単に言うと英語を話すときに感じてしまうためらいや照れの部分です。そもそも日本の文化が「恥」の文化であるというのは、アメリカの女性人類学者ルース・ベネディクト氏が書いた著書「菊と刀 日本文化の型」にも語られているように、今や多くの人に知られています。我々が子供時代多くの時間を過ごした学校教育においても、こうした部分は随所に見られると思います。そして画一化を求める同調圧力。印象深いのは、私が高校時代のことですが、クラスに帰国子女の方がいました。彼は幼少期をアメリカで過ごしたため、発音は本当にきれいだった。Nativeのレベルです。しかしながら、彼が英語の授業中、教科書を朗読しなければならないとき、どうしいていたと思いますか? なんと日本人のカタカナ発音をしていたのですよ! なぜだかは皆さんわかりますよね? 発音がいい=かっこいいということが「恥ずかしい」こととしてクラスメイトから扱われてしまうのです。そして、できるものへのできない側からの圧力。この国の教育は、本当にそうい文化を助長する形に出来上がってしまっている、残念ながら。
幼いころからこうした価値観の中で過ごしてしまった我々は、知らず知らずのうちにメンタルブロックを設けていくのです。「発音がいい=かっこいい、ゆえに叩く」という話なのですが、こうした仕組みはそもそも英語をしゃべろうという子供のPureな気持ちを徹底的に阻害します。そして子供のころから、「話す」という英語の大事な側面を排除していってしまうのですね。何というか「できても恥ずかしいし、できなくても揶揄する」という、何がしたいねん!、っていいたくなるような。「恥」を基軸に動いている、ある意味面白い文化なんですが、それはさておき。我々はもう大人なんだから、乗り越えましょう。できます。これも慣れですから。
ちなみにKusunoko-CI、街で嫁と英語で会話していると、かなりの頻度で2度見3度見されます。ほんとにもうやめて。

技術面
皆さんもお気づきだと思いますが、そもそも英語と日本語では構造が全く違います。単語だって知らないと「あれこれなんていうんだっけ?」と思っているうちに会話は流れ、もはや次の話題。また話す機会を逸してしまった、というご経験もあるのではないかと思います。会話に必要なのは瞬発力です。瞬発的に言いたことを構造化する力です。
その構造化をわかりやすくまとめたものが、いわゆる文法で、これはあくまで「基礎的なもの」という注釈付きですが、やらなくてはなりません。その枠組みに乗っかった形で、次から次へと文章を作る練習をしていく。この反復が重要になります。
英語 話す 本
以上を踏まえた上で、Kusunoko-CIおすすめの本としては、
文法:『総合英語Forest』
これ確か私は6th Editionを使ったと思いますが、結構網羅的でいいです。おさらいとして、さらっと確認して下さい。そして、
英作文:
『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』
英作文の瞬発力へのいい訓練になる本です。ずいぶんお世話になりました。それと、
『CD付 ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100』
前にもお話したスティーブ・ソレイシィさんの著書です。これは、正確には英作ではないですが、いろいろ英語で考えてると、表現の幅を広げたくなりまして、使ってみました。けっこう、その会話中のニュアンスの補強であったり、会話への彩であったり、知ってると英作に奥行きが出て重宝しました。
これらは会話に必要な瞬発力英作能力と会話の奥行きを鍛えるのに有効でした。試してみましょう。おすすめですよ!
英語 話す場所
そして場所です。これはいたって簡単、あなたのうちです。つまり英語で言う独り言を増やすんです。例えばキッチンに行き、冷蔵庫を開けてジュースを取り出しているとき、「これなんて英語で言えばいいのだろう?」と考えるのです。あるいはトイレに行って流すとき、「あれ、トイレ流すって英語でなんて言うのかな」と考えてみてください。今やっているアクション一つ一つが、英語で言い表される、当たり前のことですが、これ本当にいい訓練になります。そして知らない単語がどんどん浮き彫りになる。知らなければ調べましょう。そうすることで語彙もどんどん増えていきます。文法は、先ほどお話した簡単なものでいいですから、とにかく量をこなしてみてください。まずは自分の生活に密着するもので英文を作る。考えて口に出す。生活密着表現は、頻度も高いし、記憶強化のイメージ度も高いので1か月もすれば、あなたが家の中ですることはあらかた説明できるようになってると思います。

もちろん家の中だけにとどまらず、通勤の際の電車の中で、職場でのアクションの一つ一つを英語でいい表していってみてください。
平叙文ができるようになり、その分の否定文を使ってみたり、疑問文に変えてみたり。ひとつの言い回しではなく、できるなら2つ3つといい方を変えて、同じ作業を英語化するのもいいでしょう。私も随分やりましたが、かなり効果的です。ちなみに覚えにくい言葉があったらポストイットに単語を書いて貼っておくといいですね。これやった瞬間にすぐ覚えますよ。書くのも大事です。
そうやって普段から英語でセンテンスを作る訓練をしておいて、それをオンライン英会話なんかで確認していくわけです。
英語 話すコツ
大事なことなのでもう一度言いますが、恥ずかしいという気持ちの克服も、英作瞬発力もすべては慣れです。訓練のたまものです。反復練習にほかなりません。
我々は小さいころから、例えば補助輪なしで自転車に乗れるようになったり、スポーツをやっている方ならわかると思いますが、正しい動きの獲得のために多くの時間を反復練習に費やしてきました。英語も、そうした体を動かすことと全く変わりません。何度も繰り返すことで、脳にその新しい回路が出来上がる。出来上がればこっちのものです。それができるまでが大変なのもほかのアクティビティと一緒です。だからやってて楽しいと思えるように、どんな小さな達成でも、どんなにささいな努力でも毎日自分をほめてあげてください。褒めて楽しくなって、そして続けてください。
人間はできてることにはあまり目が向きません。いつもできないことや、自分が持ってないものに対してフォーカスしてしまいがちです。でもそれだと本当にストレスがたまってしまう。自分をほめて、モチベーションを上げてください。そして「次もやろう」という気になってください。Self行動原理マネジメントです。それも大きく響くがコツです。
そして口慣らしもしておきましょう。口慣らしの話はこちらにも書きました。
ちなみに脳科学的には21日間で、新しい動作を獲得する=癖化することができるともいわれています。先ほど述べた1か月くらいという私の体感からもそう外れてないように思います。まずは21日間頑張ってみましょうね。
まとめ
さて今回は、英語話すコツ、スピーキングに焦点を当ててみました。メンタルにあるブロックも、技術的に乗り越えるべき点も、共通するコツは慣れです。人間は訓練さえすれば何事にも慣れていきます。それは愚直に続けていくことに他なりません。私も毎日毎日今でも続けています。そして続けるコツは自分を褒めること。小さな努力も認めてあげることです。努力家のあなたは、時々完璧主義に陥ってしまうかもしれません。でも小さくても努力は努力、achievementはachievement。誰も褒めてくれないんだから自分で褒めなきゃいけません。それを忘れないで、毎日楽しみましょう!
