テレワークで増えた、英語の電話会議に リスニング改善アプローチ
Listening for teleconference.
皆さんこんにちは! 今日も元気にお過ごしですか? 改善おじさんKusunoko-CIです。
さて今日は、英語のリスニングについてです。
皆さんは「リスニングに自信あり!」と胸を張って言えますか? 私は、「Face to faceなら何とかなる」、と言い切れます。
この「Face to faceなら」というのがポイントとなんですが、電話やWebを通しての音声というのが、苦手。とても苦手。
英語学習者の「最後のBig challenge」ともいえるこの電話会議。多くの方が苦労されているようです。良かった私だけじゃない(笑)。
しかもこの最近のコロナのせいで、電話会議というものが異常に増えました。Teamの方針のせいもあるのですが、ほぼ毎日、アメリカ人の同僚達と会議です。これがきつい。
ちなみに私は、今年で英語を始めてちょうど10年、2012年のTOEICで880点というレベル。けっこう長いことやってきて、問題ないんじゃないの? と言われることも多いですが、そんなことはないんですね。聞き取りづらい電話(Web経由)会議というのは、かなりハードルが高いです。
ということで、今回は、改善おじさんKusunoko-CIが考えた、英語リスニング向上のための訓練法をご紹介したいと思います。現在進行形ですが、効果が出ています。
これを読めば、物事の「改善的」アプローチと、英語リスニング力向上の手法が理解できますよ!
結論 今の訓練法
まずは今実際に、何をトレーニングとしてやっているか、なのですが、
- Nativeが使う英語の発音(省略、脱落、変化や癖)の法則を理解する
- 上を踏まえたうえで、CNNのテレビWeb会議風のプログラムを見る
- 分からない単語は、どんどんメモしていく
- 英語を聞く時に、なるべく“映像(絵)”をイメージして聞く
- Shadowing(話者が話していることを、真似て口に出す)をする
こんな感じです。
「敵を知る」
1に関しては、最近Keenynさんというアメリカ人の方のYou tube チャンネルを見つけました↓。
Clear English Corner with Keenyn Rhodes
別にこれが、数ある発音教材の中で、ベストとは言いません。ただ私的には、英語Nativeがよくやる発音省略や変化を、実例を使ってよく説明しているなと感じています。
まずは、この一連のビデオで、よくあるケースをすべて学んでしまう。そうすることで、実際の会話の中での「音の変化」を知ることができる。こういうのを知らないと、脳が「雑音」として流してしまいがち、と最近思い始めました。
知っていれば、対処のしようがある。まさに見える化ですね。
電話会議風CNN
CNNはコロナにより、Web systemで会話する動画が増えました。時々、とても接続状態が悪いです。ラッキー! これはまさに、「電話会議のようなくぐもった音声」を聞き取るのに最適の教材になっています。最大限利用したいところです。
リスニング鍛錬ヒント
単語メモやShadowingは、かなり正統派なので特に触れませんが、5番目の「イメージ」というのは結構大事です。
我々Non-nativeは、この第二言語を聞き取っているとき、なかなか他のことができません。メモを取ることすら、聞き取ることの妨げになっていきます。経験上。
とはいえ、「よく喋る英語」Native speakerはそんなこと気にしません。とにかく喋る、ずーっとなんか言ってる。
なので最近、頭の中で、聞いた言葉を「絵」にして思い描き、 瞬時に理解しながら情報を追いかけることにしました。
絵にすると、記憶に残りやすい話はこちらでもしていますが、耳にした情報を瞬時にイメージとして脳内に残せれば、「聞きながら理解」、そしてトータルで彼らが何を言いたいのか、ということの理解も可能になっていきます。
後天的に学んだものとして、ハンディがあるなら、なんとかそれを埋める努力をしないと、ですよね。
トヨタ改善的「英語リスニング法」はこうして考えた
問題点を絞り込む
とにかくただ英語聞き取るのだって、そもそも難ありなのに、電話通してとかもう。泣けます。回線状況が悪いと死にますよ、本当に。
とはいえ、すべて「慣れ」なのです。聞いて聞いて聞きまくって、脳に慣れてもらうしかない。
しかしながら、すべての英語を聞けるようになる必要もないし、限られた時間の中では、網羅的なことはできない。
とにかく、ターゲットにする部分を決めたら、そこに絞りこみます。これが基本的な、改善のやり方です。優先順位です。
今回の場合であれば、「英語Nativeとのビジネス会議、電話編」。ここまではっきり目標とすることを絞り込めれば、やれることもはっきりしてくる。限られた時間(リソース)もうまく使えます。
SMART target
現状把握と目標設定も、自然に決まってまいります。
現状:Native同僚と電話・Webで会議するときに、何を言ってるのかよくわかないことがある
目標:Native同僚と電話・Webで会議するとき、言っていることの70%は理解できる
まずはSMART targetで70%くらいにしておきましょう。
ちなみにSMARTとは、
- Specific (simple, sensible, significant).
- Measurable (meaningful, motivating).
- Achievable (agreed, attainable).
- Relevant (reasonable, realistic and resourced, results-based).
- Time bound (time-based, time limited, time/cost limited, timely, time-sensitive).
目標値を設定するときは、この5つの項目をカバーできるように決めましょう、というルールです。最後のTime に関しては、「今年(2020年)の12月」までにとしておきます。「お尻」が決まれば、やる気もわく!
真因追及と改善策
そうしたら次は「なぜなぜ真因分析」ですね。
今回の場合は、Nativeの英語の、発音の癖を知らないというのが、どうも真因のようです
知らないことにはどうにもなりません。まずはNativeの英語の発音を知る、音の省略などの癖を学ぶ、単語、言い回しももっと知る。
そして最も大事なことは、それらを自分で発音できるようになる、ということです。これにはShadowingが効いてきますね。
口の動き(筋肉の動き)というも大事です。なのでCNNで、いろんな人が話す英語を、口の動きを見ながら真似てみる。これはTEDでも言われています(どんな外国語でも半年でマスターしてしまう方法)。
しかも最近は「音声の悪い」ネット会議的討論動画も増えていますから、たくさん視聴して、個人差や、「不明瞭な」英語に慣れていく。
これを毎朝30分~45分やるというのが、今の私のトレーニングになります。
リスニングは「いばらの道」
ぶっちゃけ簡単ではないのが、このリスニング。
こちらの同時通訳のブログの方も、聞き取りに必要な要素として、
・文法の知識
・単語・熟語の知識
・構文の知識
・よく使われるフレーズ・会話パターンの知識
・その話題や状況についての知識(話の流れ、文化的背景など)
・話者についての知識(性格、ポジション、口癖など)
をまんべんなく向上させる必要があると、述べられています。網羅的に出来れば、ですけどね。
時間は限られています。他のこともしたいです。なので、CNNで、おそらくビジネスに近い言い回しが、ピンポイントでカバーできるであろうと「当たり」をつけました。手軽だし。
文法や構文は、まぁだいたいできているとして、フレーズ・単語・言い回し、話の流れ、文化的背景、そしていろいろ話者の個性を学ぶのに、とてもいい素材じゃないかと思っています。
CNNの動画は、5分~10分で、Shadowingの量としても手ごろです。また男女とも、いろいろな人が登場して、違った言い方・癖も学べる。
無料でできる訓練としては、かなりいい線言ってるんじゃないかなー。
中間発表
今この方法で試行錯誤すること、2カ月。
たった2カ月ですが、実感として、少しずつですがわかるようになってきたなと感じています。
実はその昔、8年ほど前にもCNN視聴はしていたんですが、当時は自分のレベルにあっていませんでしたね。ほとんどわからなかったです。TOEIC880点なんて、そんなもんです。
しかしながら今、8年の時を超え、だんだんわかるようになってきましたよ!
ですので、この方法で今後も続けていきます。2か月で、感覚的には7割くらい理解できるようになってきてますんで、12月にはかなりいい結果が期待できるのではないかと。目標の75%以上。
とにかく続けていくことでね。
中級くらいの方へのアドバイス
ちなみに経験上、初めうちはあんまり背伸びせずに、「少しがんばれば聞けるレベル」から始めたほうがいいですよ。
あまりにわからないものを使うと、脳が英語を「雑音と」してとらえてしまい、シャットアウトしてしまう。そういう癖がつくと、どんな英語もぼーっとただ聞いてるだけになってしまって、かえって危険です。これ経験上、けっこうリカバリ大変だったので強調しておきます。
VOAとか、TOEICもそうですが、とても分かりやすく発音されていますから、まずはそこから始めて、徐々にレベルを上げるようにするといいと思います。
まとめ
改善の問題解決の手法は、仕事だけでなく、私生活や勉強などあらゆるシーンで役に立ちます。今回は自分の、英語リスニングに関して使ってみました。
- まず問題点を明らかにし、(アメリカ人の英語が電話で聞き取れていない)
- 一番効きそうなところを判別したら(電話、ビジネス、Native発音)、
- 真因を探り(Nativeの発音の癖を知らない、絶対量の不足)、
- それに対して改善施策をうっていく(発音特化コーチング動画、CNN)
- ある程度やってみたら、うまくいった・いかないの検証をして(毎週の電話会議で変化を確認)
- その結果をもとに、調整をしてまた取り組んでいく(足りないところは補う案を考える)
という流れになります。
今回はリスニングに焦点を当てましたが、改善的アプローチなら、求める分野の向上に一番効く方法を選択して行くことができます。
- 闇雲に網羅的にならない
- 効きそうなところを合理的にアタック
- リーズナブルな達成目標を掲げて
- 計測可能な単位で追いかける
- うまくいったにせよ行かないにせよ、きちんと検証して
- 次どうしていけばいいのか考える
というサイクルになります。まさにPDCAですね。
ぜひ試してみてください。Kusunoko-CI、今後も続けて、皆さんにいい結果を報告できるよう、がんばっていきますよ!
今日も読んでいただきたきまして、ありがとうございました。一緒にがんばりましょう!
ではまた!